Without a Trace「孤独な闘い」
不動産業のランス・ハミルトンが客に物件の案内をしている途中、やってきた女性と口論になりその後姿を消す。彼は不動産業のかたわら不法入国の女性を働かせている売春宿のポン引きをしていた。
しかし彼の銃を所持していた女性が空港で足留めになり、ランスの妻であるという彼女から夫が実は刑事で潜捜査をしていたことがわかる。ランスは失踪前に一人の少女を警察に連れてきて証言と引き換えに少女の保護を求めたが、組織を一網打尽にしたいと考えている上司たちは時期尚早として少女を連れて帰るよう言う。
女性たちが痛めつけられているのを目の当たりにしてきたランスは、少女の死をきっかけに古い知人である弁護士に連絡を取ってビザを発行するよう依頼し、彼女たちを救うためにたった一人で行動を起こしたのだった。
最近めずらしくなってしまった正義の味方の話。タイトルが「Lone Star」だったのでテキサスがらみの話だろうなと思ったら、テキサスはほんの一瞬でそれよりも孤軍奮闘するランスの姿という意味が強かったですね。
私情を挟んでしまうのは潜入捜査官としては失格なのかもしれないけど、キャリアを棒に振ってでも人道的立場から正しいと思ったことをしたランスの行動は素晴らしいと思いました。FBIは彼にこそ証人保護プログラムを適用するべきなんじゃないかという気がしますが、指示に背いて勝手に行動したことになるわけだから無理なのかな。それでも救い出された女性たちからしてみればランスはまさに救世主。彼の行く先はやはりテキサスなのでしょうか。
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