NIP/TUCK

January 17, 2010

NIP/TUCK S5-#20 ブディ・サブリ

 胸の再形成手術も上手くいきクリスチャンはガンを完全に克服したと思っていたが、担当医からガンがリンパ節に転移し余命半年であると告げられる。しかしジェナにコラーゲン注射をしたことを知ったショーンは怒ってクリスチャンの話を聞こうとしない。残りの人生を孤独に過ごしたくないクリスチャンはマイアミへ行きリズにプロポーズし、リズはクリニックに戻ってくることになる。
 クリニックでは免疫不全で身体に樹木化した角質ができてしまった患者の手術を引き受けることになる。患者のブディはこのような身体になっても人生に対する希望を持ち続けている青年だった。手術をして自分の足で歩けるようになり、自分でテレビのチャンネルを変えられるという小さなことにも喜びを感じる。一度は自殺を考えクリニックの薬を盗んだクリスチャンだったが、そんな彼の姿を見て自殺を思いとどまる。
 しかし棚から薬が無くなっていることに気付いたリズは、その時になって初めてクリスチャンからガンの転移のことを聞かされ、「自分を看取らせるためにプロポーズしたのか」と怒って指輪を返してしまう。やはり自分は孤独に死んでいく運命なのかと言うクリスチャンに、全てを聞かされたショーンは「結婚なんかしなくても、おまえは孤独じゃない」と言う。
 そのショーンはテディに振り回され、ついにはネイティブアメリカンの怪しげなお茶を飲まされて翌日は手術ができないほど体調が悪くなってしまう始末。彼女のような生き方は魅力的ではあるけれど、それは本当の自分じゃない。ショーンはテディと別れることを決める。

 前回はエイダンの脚本に笑いまくったけど、今回はもうヤバいくらい泣いてしまいました。クリスチャンが死んじゃうなんて絶対イヤだよーー!!!!! N/Tは大好きなドラマだけど、まさかここまで彼らに深く感情移入していたとは、自分でも驚きでした。まあ死なないとは思うけどさ^^; ヒル先生と同じくらいこの人たちのこと好きかもしれない…って気付いたエピソードでした。
 常に愛情を求めてきたクリスチャンにとって、本当にそれを与えてくれるのはショーンとリズだと思うし。だからリズも最終的には彼と結婚することを決めたんだと思う。クリスチャンには自分がついてなくちゃ駄目なんだってわかってる、だからこそ彼が困ったときだけ甘えてくるのも承知の上で受け入れられる。そこはショーンも同じだよね。これこそ愛ですー(涙)
 ショーンは結局またテディと寄りを戻したみたいだけど、クリスチャンの姿を見てやっぱり人生楽しまなきゃって思ったのかな。

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January 09, 2010

NIP/TUCK S5-#19 マニー・スカーリット

 ギャラクティカのスターバックことケイティ・サッコフが新たな麻酔医役で登場♪ ゲスト出演とかはあまり事前にチェックしない方なので、これは嬉しい驚きでした

 リズがマイアミに帰ってしまったため、ショーンは新しい麻酔医の面接をすることに。応募してきたテディは腕にハーレーのタトゥーをし、人生を楽しむことに積極的な女性だった。その人生観に共感した(というか憧れた?)ショーンは彼女を雇うことにする。
 ひとりフェラがやめられないことに悩んだヨガ・インストラクターがペニスの縮小手術を依頼してくる。しかし手術の直前にテディは悪ふざけで巨大ペニスの写真を看護師リンダに撮ってもらう。
 ハート&スカルペルで共演した俳優のエイダンが、復帰作第1弾としてショーンとコリーンの事件の映像化権を求めてくる。しかし事実とは全く異なる彼の脚本を読んだショーンはそれを断る。するとエイダンはテディたちが患者の写真を撮ったことを本人に言ってしまい、訴訟沙汰になりかける。しかし写真はすでに消去したし、ちょっと慰謝料払えば済むはずと、ショーンもテディも大事としては受け止めなかった。

 マットが養育費を滞納しているため、キンバーは娘のジェナを高級ブランドの子供モデルにしようとする。しかしエージェントからジェナの薄くて貧相な唇では仕事がこないと言われ、クリスチャンに唇のコラーゲン注入を頼んでくる。クリスチャンはそれは幼児虐待だと言い、子供の整形を引き受けている医師の名前を聞き出すためエージェントの元へ足を運ぶ。そこで彼らの態度に辟易としたクリスチャンは自分がジェナのマネージャーになると言い、キンバーとともに子役モデルのオーディションに行く。ところがそこの担当者からもジェナの唇は薄くて貧相だと指摘されてしまい、やむなくクリスチャンはコラーゲン注入をしようとするが、躊躇した彼に代わってキンバーが勝手に注射をしてしまう。

 エイダンは首の骨を折ってしまい、固定器を外した後に額に残る傷を治してほしいとクリニックを訪れる。最初は交通事故に遭ったと話していた彼だったが、実はヨガ・インストラクターから話を聞いて自分もひとりフェラをしようとして、ベッドから落ちて骨折したのだった。
 バカすぎ……`;:゙;`;・(゚ε゚ )ブッ!! もうすっかりお笑いキャラだし、ノリータの方がお似合いです(爆)
 彼は骨折して休んでたおかげで脚本を書き直す時間ができたと言ってたけど、これでショーンも映像化の権利について考え直すかな? しかし「退屈な部分は削ることにした。ジュリアとか」っていうのにウケました。やっぱりジュリアってN/Tにおいてもうその程度の存在なんだ…(苦笑)
 テディはもうスターバックそのまんま!って感じのキャラ。だけどショーンとの関係がこじれていかなきゃいいんだけど…。エデンやコリーンからようやく解放されたと思ったのに、ショーンの女難はまだまだ続くのかなぁ。

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December 13, 2009

NIP/TUCK S5-#15

 アニーを乗せたクリスチャンの車が事故に遭い、額を切ったアニーの手術をするショーンの元にコリーンが現れて彼をメッタ刺しにしたS5前半ラスト。今回はコリーンがクリニックにやって来るところから話が始まります。
 接近禁止命令が出されているコリーンは顔を包帯でグルグル巻きにして、クリニックの患者のふりをしてビルに入り込む。キッチンを物色してナイフを見付け、誰にも気付かれずにオペ室に入ってショーンをグサリ。その後助けを呼ぼうとするショーンを引きずって別の部屋に閉じ込めてしまう。オペ室に戻ったリズは血だらけの床に気付いたものの、容態が急変したアニーの措置をまず優先させる。クリスチャンを呼んで緊急措置をしアニーの容態が落ち着くと、クリスチャンは血の跡をたどってショーンとコリーンがいる部屋へ。鍵のかかったドアを破ると、血まみれのショーンが倒れ、コリーンはショーンに刺されていた。

 4ヶ月後。ショーンはまだ車椅子が必要で、整形外科医の養成プログラムで講師をしながらリハビリを続けていた。なかなか現場復帰できないショーンに、リズは自分のバストの縮小手術をショーンとクリスチャンの二人でやってほしいと言うけど、ショーンはまだオペ室に入れる状態じゃないと躊躇する。
 クリスチャンはリズの胸にしこりがあることに気付く。リズはマンモグラフィ検査を受けるが幸い結果は良性の乳腺種。コーヒーやダイエットコークの飲み過ぎでしこりができることもあると聞いたクリスチャンは、自分の胸にあるしこりもそれが原因だと冗談まじりに言う。しこりができていることには以前から気が付いていたが、自分は乳ガンで死ぬようなキャラじゃない(←笑)という理由で検査を受けたことはなかった。しかし男性でも乳ガンで死亡する人は多いと医師に脅かされて彼もマンモグラフィを受け、第Ⅱ期の乳ガンに冒されていることがわかる。
 ガンが発覚したクリスチャンには死への不安が付きまとい、女の子をベッドに誘い込んでも相手に乳ガン検診をすすめて愛想を尽かされる始末。彼は万一のことを考え、もし自分が死んだらウィルバーを育ててほしいとリズに頼む。リズは友人として励ましたい気持ちもあるが、今まで大勢の乳ガン患者を見てきた彼女は、後のことを考えて備えておくのは賢明なことだと冷静に言う。

 手術でガンを除去したクリスチャンは術後の痛みに襲われていた。女の子のナンパに成功し自信を取り戻したかに見えたショーンもいまだにコリーンの悪夢を見る。心と身体の両方に重荷を負った二人がそれを乗り越え生きる力をどう取り戻していくかがこれからの見どころかな。
 このドラマのどこが好きかって、たいていコンビの絆を描くドラマは一方が駄目になった時にもう一方が支えるものなんだけど、ショーンとクリスチャンに限っては一方が駄目になるともう一方も駄目になっちゃう、常に一蓮托生ってところが見る者の心を掴んで放さないのですよ。で、そんな二人の尻を叩いて引っ張り上げてくれるリズの存在(絶対にジュリアではない)がすごくいいんだよね。
 マットはショーンのリハビリの介助をしているうちに自分も人の役に立ちたいと考えるようになり、医学部進学のためのコミュニティカレッジに入る決意をする。いろいろ問題を起こしてきた彼だけど、元々は本当に優しくてまっすぐな心を持っているので、今度こそ正しい道を歩んでいってくれるといいなと思います。ヒゲもなくなってこざっぱりしたし^^
 コリーンことシャロン・グレスは今年ずっと出ずっぱりの顔でした。しかもコリーン、マイケルの母ちゃん、国防長官のどれが一番怖いかっていうと、やっぱり全部怖いってところがすごいなぁと(爆)
 ところでラムはもう出てこないのかしら? ジョン・シュナイダーは年齢を重ねる毎に枯れるどころかますます素敵になってますね

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May 17, 2009

NIP/TUCK S5-#4「ドーン・バッジ II」

 ロトくじ長者のドーン・バッジがイヌワシに顔を噛まれてクリニックを訪れる。唇の再形成手術を受けて入院中の彼女の元に、鳥インフルエンザ感染の可能性があるから検査するという謎の男が現れる。それを聞いたショーンとクリスチャンはそんな検査はしていないと言い、その男がハリウッドの美容整形クリニックに出没するアナルマニアだと知る。
 訴訟沙汰になるのを恐れた二人はドーンの機嫌を取るべく、彼女が希望していた「ハート&スカルペル」の撮影現場に連れて行くことに。そこで運悪く落ちてきたライトが彼女を直撃! 幸い怪我はなく、そこで出会ったプロデューサーのフレディと恋に落ちたのだった。
 その後ドーンにすすめられてヒップリフトの手術を受けたフレディ。しかし彼の元にも例のアナル男が……。

 エデンにすっかり毒されてしまっているアニーは、ショーンに脂肪吸引してほしいと言ってくる。エデンの母オリビアにこのことを告げると、問題はエデンではなく整形を美化する風潮にあるとお約束の発言。しかしエデンはことあるごとにアニーに「あなたは太り過ぎ」と指摘して食べ物を吐くことまで教え、ついにアニーは問題行動で学校を退学されられることになってしまう。
 純粋なアニーがどんどん汚されていくのが悲しい(T T) 未来のアニーがあんなにひねくれてしまったのはエデンのせいだったのかも。

 熟女相手のジゴロの副業が順調な(?)クリスチャン。今回のお相手グウェンは自分の体を氷浸けにし、低体温症で意識を失ったところで目覚めさせてほしいという危険なプレイを希望するご婦人。しかし彼女は母親と妹を亡くした辛い過去を持っていた。
 クリスチャンは修道女の胸の縮小手術をすることになる。子供の頃養父が部屋に来ないよう毎晩祈ったのに神はそれを聞いてくれなかった、だから祈るのはやめた、というクリスチャンにシスターは「神は何かの意思があってそうした」と言って自分のネックレスを彼に預ける。
 その後ふたたびグウェンからの呼び出しがあり、クリスチャンがホテルに駆けつけるとグウェンは低体温症ですでに呼吸停止状態になっていた。救急車を呼び心肺蘇生をするがグウェンの呼吸は止まったまま。もう目の前で人を死なせないでくれと必死で祈り、シスターから渡されたネックレスをグウェンの胸に置くと、突然彼女は息を吹き返した。
 教会を訪れたクリスチャンはシスターに「ネックレスはクリーニングでなくした」とアンティークのネックレスをプレゼントし、一緒に祈ってほしいと彼女に言う。

 基本的に私は信仰心ゼロなんですが(というか信仰=心理学の一形態だと思ってる)心理学としての祈りの力っていうのはあると思ってます。(雨が降ったというのは完全に偶然だと思うけどね^^;) だけどそれをドラマの中で堂々と描かれちゃうと、ERのコバッチュの時みたいにどうしてもウソ臭く感じて感情移入できないんですよ。だけどNIP/TUCKだとこれが本当に意味あることのように思えてくるのがすごいなぁと。それにこれがショーンではなくクリスチャンってところが、なんていうか精神面の成長っていうんですかね?? う〜〜んそれともちょっと違うんだけど……うまい言葉がみつからなくてすみません(汗)
 とにかくそんなクリスチャンとは対照的に、堕落への道に必死で抵抗しているショーン。ケイトとの関係が安定してることもあって今のところエデンの誘惑には耐えてますが、ズルズル引き込まれてしまいそうな自分がいることも認めざるを得ない。これを引き止めることができるのはやっぱりクリスチャンだけだと思うんですが…。
 今シーズンは話がなんとなく宗教じみてきましたね。小悪魔美少女の名前も「エデン」だし。だけどN/Tだからこそそういったことが絡んでも上っ面だけの説教じみた話にならず深みだけが残るんですよね。好きなドラマだからえこひいきと言われてしまえばそうなんでしょうけど(苦笑)

April 26, 2009

NIP/TUCK S5-#1「カーリー・サマーズ」

 いよいよシーズン5放送開始。首を長くして待っていました! FOX本家からLifeに移動、マクナマラ/トロイのクリニックもマイアミからLAに移って気分一新です。

 LAでクリニックをオープンしたショーンとクリスチャンだったが、二ヶ月経っても患者が一人も訪れない。若い頃のようにチラシを配るのはプライドが許さないしイメージも良くない。結局二人はマイアミの時と同じく、夜の街に繰り出して患者を物色することに…。
 ところがそこはさすがLA、ナイトクラブにいる女優志望の女の子たちにはみなかかりつけの美容外科医がいて、新参者の入り込む余地はない。ようやく整形が必要な女性フィオナを見付けるも、彼女は自分に手術は必要ないと言う。有名人の広報をしているフィオナは二人に「成功するならセレブを手術するか、自分がセレブになるかだ」とアドバイス。自分を雇えばその道が開けると言い、クリスチャンは月5000ドルで彼女を雇うことに決める。

 そんなショーンとクリスチャンのクリニックにようやく患者が訪れる。映画会社のCEOをしているオリバーは“女王様”に噛まれた痕を誰にも知られずに消したくて、LAでは無名のマクナマラ/トロイをあえて選んだという。こんな仕事ばかりじゃマイアミにいた時と同じ……それで二人は最初はためらっていたドラマの医学監修の仕事を引き受けることにする。
 ためしにそのドラマを見てみると、プロの目から見ると「ありえない」突っ込みどころだらけ。おまけにプロデューサーは頼りないし主役の俳優エイダンは「視聴者は自分を見ている、リアルさなんかどうでもいい」というタカビーな奴。そんなエイダンにショーンが一喝すると、彼はおとなしく納得してショーンの指示に従うようになる。

 フィオナはクリニックに患者も紹介した。有名女優のカーリー・サマーズ。しかしカーリー自身は手術を望んでおらず、自然な姿で演技を続けたいと考えていた。クリスチャンはそんな彼女の意思を尊重したように見せかけて、最終的にはお得意の色仕掛けでカーリーが手術したいと思うように事を運ぶ。これもまたマイアミの時と同じじゃ?

 出演とセリフを条件に医学監修を引き受けたクリスチャンだったが、エイダンに生え際の後退を指摘されたことでショーンに植毛手術をしてもらう。撮影の日には完璧になっているはずだったが、ジムで汗を流したせいでばい菌が入ってしまった。メイク担当の人に隠してもらうけどどう見ても不自然、おまけにセリフは浮きまくり、自信満々で臨んだクリスチャンのシーンは完全にカットされてしまった。
 翌日、街の人たちはドラマに出ていたショーンの姿を見て大騒ぎ。おかげでクリニックの名も知られるようになり、患者もゲットできてクリニックはようやくスタートを切ることができた。だけど今まで営業担当だったクリスチャンは自分よりショーンの方が有名になっちゃったことに嫉妬。子供じゃあるまいし…(笑)

 家族に養育費を送っててお金がないショーンはクリスチャンの家に居候。どっちが留守番してウィルバーの面倒をみるかで言い合うところなんかまるで夫婦そのものじゃないですか(笑) お姉さんのリズと一緒にみんなでテレビを見るシーンはもう完全にホームドラマでこれもいい感じ。この3人+ウィルバーが問題なく顔を揃えてると本当にほっとします^^ 最終的にはこうあってほしいよね♪
 クリスチャンは出演部分をカットされてショーンにやきもち妬いたり、エイダンに「クリストファー」って名前間違えられたり、いつの間にか営業担当からお笑い担当キャラになっちゃったのね。もっとも腹話術人形の時からすでにその傾向がありましたが…(笑) 今回もあちこちで笑わせてもらいました
 だけど何かとショーンの前に現れる女王様、それにクリスチャンは守秘義務を破ってマスコミに患者のことを漏らしちゃったし、このままホームドラマってわけには当然いくはずがありません。新天地でどんな展開が待っていることやら。また毎回ドキドキしながら楽しもうと思います♪

 女王様は「レリックハンター」のシドニーでした。シドニーかっこよくて大好きだったんで嬉しいです^^ 相変わらずお美しいですね〜。

February 23, 2009

NIP/TUCKシーズン5は4月から♪

FOX Lifeで放送開始だそうです

ちらっと見たんだけど、シャロン・グレスがいるのが怖い……この人もマイアミから付いてきちゃったんでしょうか(笑)
リズもちゃんといるし、新天地LAでどんな展開が待っているのか今からドキドキしています!

とっても嬉しいのでとりあえずお知らせでした♪

May 16, 2008

NIP/TUCK #59「ガラ・ガリャルド」

 シーズン4最終話。もっとドロドロな展開になるかと思いきや……とりあえずハッピーエンドといっていいのかも。

 引っ越しの準備をするショーンの家にエスコバルが現れる。彼の妻ガラはエスコバルを憎む人物に誘拐され乳房を切り落とされていた。エスコバルは彼女の胸の再建手術をショーンとクリスチャンに依頼。エスコバルを信用していない二人は当然それを断わり、ガラも無理なら仕方がないと諦める。しかしエスコバルは二人がダメならとミシェルに手術させることに。クリスチャンを巻き込みたくないと考えたミシェルは技術もないのに引き受けざるをえなくなる。しかし手術に取りかかろうとするところをクリスチャンに見つかり、今まで隠してきた臓器泥棒のことを告白することになる。
 クリスチャンはショーンに手伝ってもらって仕方なくガラの手術をすることになる。リズもしぶしぶ同席するが、彼女には考えがあった。ガラが回復すると、リズはエスコバルに銃を向ける。撃たれたことや腎臓を盗まれたことは彼女にとって(誰にとっても)そう簡単に水に流せることじゃない。いまだに悪夢を見て夜中に目が覚める。それを終わらせるにはエスコバルを殺すしかないのだ。
 皆の説得で彼女は引き金を引かなかったが、リズから銃を受け取ったガラがエスコバルに一発。エスコバル死す……(南無) わりと好きなキャラだったのでちょっと残念。でもガラもまた、彼がいるかぎり自分と子供の命が危険にさらされる。みんなが自由になるためにはこうするしかなかった。
 ガラは満足して颯爽と去っていったけど、エスコバルの死体はクリニックに置き去り。そしていつか見たシーン。仲間は3人に増えたけど(笑) スーパーでハムを大量に買い込み、死体にくくり付けてワニワニ大作戦。思えばあれがすべての始まりだったよね。

 ショーンはマットに家を売った金を子供の教育資金として渡してLAへ旅立つ。幸いショーンの外科医としての腕は有名で、LAでもすぐに就職が決まった。
 エスコバルが消えたことでクリスチャンとミシェルも解放され、ウィルバーとともに落ち着いた家庭を築くことができる。ようやく安心して生きていけるはずなのに、何かが足りない。良い環境を手に入れて幸せになれると思ったのに何かが足りない。

 結局、ショーンとクリスチャンが別の道を行くなんてありえないんですよね。クリスチャンはミシェルと別れクリニックの権利も売り渡し、ウィルバーを連れてLAへ。「信用できるのはお前だけだ」そんでまた二人で始めていくんですね。
 ミステリアスな展開だったシーズン3と変わって、ショーンとクリスチャンの絆にさらに深く迫ったシーズンでした。マットとキンバーのこととかジュリアたちのことは置き去りだけど、個人的にはもうこれで終わっても(終わらないけど^^;)じゅうぶん満足のいくシーズンファイナルでした。誰も切り離すことの出来ない二人が新天地でどんな伝説を作っていくのか、さらなる活躍を願っています。マクナマラ/トロイ万歳!

May 09, 2008

NIP/TUCK #58「ウィリー・ウォード」

 クリニックに腹話術師のウィリーがやってくる。華やかに活躍した時代もあったが今はたいした仕事もなく、自分そっくりに作ったはずの人形と年を取った自分の顔が似ていなくなってしまったせいだと考えていた。しかし違う人形に替える気のない彼は自分の顔を人形そっくりの顔にしてほしいと言う。自分の本音を人形に代弁させないと語れない彼を見て、ショーンは自分とクリスチャンの関係がそうなのだと気付く。ウィリーは人形と別れるべきであり、ショーンもまたクリスチャンとは別の道を行くべきだと考えクリニックを辞める決意をする。

 ウィルバーを引き取って養子手続きを進めているクリスチャンの元にジーナが現れる。彼女は共同親権を持ってウィルバーの養育に関わりたいと思ってるけど、サザーランドの遺言もあるためそれを拒否。それでも納得がいかないジーナはウィルバーをつけまわす。
 ジェイムズがウィルバーを狙っていることを知ったミシェルは、ウィルバーを守るため一刻も早く養子手続きを進めたいと思っていた。そんな時、遊んでいた公園でウィルバーが姿を消してしまう。ジーナが連れ去ったと考え警察に捜索依頼をするクリスチャン、しかしミシェルはジェイムズが腎臓目当てにウィルバーを連れ去ったと思ってパニックに。そこへジェイムズが現れミシェルに銃を向ける。しかしジェイムズは子供を失った悲しい過去からこんな生き方しか出来なくなってしまったことを打ち明け自殺。ウィルバーはジーナの家で無事発見された。
 ジェイムズが死んでミシェルも自由に…なんて簡単に泥沼からは抜けられません。悪事に一度身を染めたらそれは一生付きまとうものだし。ジェイムズがいなくなったら次はミシェルが仕事を引き継がされて当然。しかし組織を動かしている親玉がエスコバルだったのにはびっくり!! エスコバルの力ってここまですごかったんですね。ミシェルにクリニックを買わせたのも実は彼の差し金だったとか? おそるべきエスコバルの力。しかしデクスターに見つかれば彼の運命のそこまでなのでしょうね。そうはならないけど(笑)
 とにかくウィルバーが無事でよかったです。いい母親になりたいと思ってもやっぱり自分は人の親になるのには向いてないと自覚させられるジーナの気持ちもわかるし。血のつながりだけを主張して無理に自分で育てようとせずクリスチャンに委ねた決断こそジーナのウィルバーに対する愛情だと思います。
 ジェイムズ最悪……と思ったら死んでしまいました。いくら子供を亡くして辛かったといっても、健康な人間の臓器を勝手に盗んじゃいけません。だけどウィルバーを誘拐しなかったのは彼女にも少なからず良心が残っていたということなんでしょうか。きっと子供を亡くした時に彼女の心をいたわってくれる人がいなかったのでしょうね。考えようによっては気の毒な人です。

 腹話術師ショーン&クリスチャン人形に爆笑しました。20年後の能天気オヤジっぷりといい、クリスチャンって最近色モノ化しているような気が(笑)
 お互いに「こいつにはかなわない」って思ってるからこそさらに自分を高めていくことができるわけで、やっぱりショーンとクリスチャンは別の道を歩んだらダメになると思うんですよ。本当にいいのかショーン。次回はシーズンファイナル。きっと衝撃の展開が待っているのでしょう。

May 02, 2008

NIP/TUCK #57「リーファー」

 NIP/TUCK的クリスマス……濃すぎます!

 エスコバルからクリニック宛にクリスマスプレゼントの特大ハムが送られてきて、クリニックにはFBIの警備が配置されることになる。
 ショーンはクリスマスにジュリアが子供たちを連れてくるのでウキウキしてお買い物。ところがアニーが咽頭炎になったため急に来れなくなってしまった。マットはキンバーとサイエントロジー主催のクルージングに行くし、クリスチャンはミシェルとサンクトペテルブルクへ旅行。クリスマスを一人で過ごすことになったショーンは酒に逃げ、患者のカウンセリングの時も酔っぱらった状態。おまけにリズに誘われてモールで子供たちのためにサンタクロースの扮装をすることになっても、酒を飲んで子供にからむ始末。そんな時、クリニックの近くにいたホームレスのリーファーと知り合う。お互いに飲んだくれとか人でなしとなじりあうが、結局は金持ちにも貧乏人にも苦難は平等に訪れるのだと気付いた二人。娘にプレゼントを買うために見せ物のケンカをして怪我をしたリーファーをショーンはクリニックで治療してやり、着なくなったスーツを彼にプレゼントしようとする。

 クリスチャンには思いがけないプレゼントが。ウィルバーの両親が交通事故で亡くなり、遺言には後見人としてクリスチャンがウィルバーを育てるよう書かれていた。やっと夫の介護から解放されたミシェルはウィルバーを引き取ることにいい顔をしなかったけど、ウィルバーに会ったとたんに笑顔。素敵な家族になれそうだな〜と思ったところへミシェルにジェイムズからの呼び出しが……。
 ミシェルが出かけてしまったので、クリスチャンはウィルバーを連れてショーンの家へ。これこそ最高の過ごし方ですよね♪

 ところがただのいい話というだけで終わらないのがさすがN/Tのクリスマス。腎臓集めのノルマに焦っているジェイムズはたまたまクリニックに泊まることになったリーファーに目をつけ、呼び出されたミシェルが駆けつけるとリーファーが捌かれた後。外で張り込みをしているFBIの警備の目をなんとかごまかして死体の処理をするはめになる。

 相変わらず濃い内容でした。ショーンの買い物におとなしく付き合ってるマット、落ち着いたというよりも疲れてる?(苦笑) 相変わらずキンバーに当たられてるんでしょうか。
 ミシェルは泥沼から抜けられません。クリスチャンとはうまくいかない気がしてたけど、まさかウィルバーが原因じゃないよね〜〜と思ったらそうじゃなくて、やっぱりジェイムズが原因になりそう(←別れるって決めつけてます。^^;)
 ウィルバー大きくなりましたね。クリスチャンのことをちゃんと「パパ」って覚えてたんだ! 再会のシーンは見ているこちらまですごく嬉しくなってしまいました。20年後のクリスチャンがやたらと明るかったのはひょっとしてウィルバーのおかげなのかな? もう二度とこの親子をを別れさせないでほしいです。

February 08, 2008

NIP/TUCK #46

 思ったことだけ簡単に書きます。

どうしてみんなアニーの優しさに気付いてあげられないんだろう!?

 アニーが自分の指を縛ったところまではジュリアも理解したけど、人形の指を切ったりしたのは生まれてくる弟への侮辱だって言う。でもアニーはきっと弟が自分の指を不自然だと感じなくてすむようにと考えてやったことだと思うんだよね。なのにアニーの言い分を誰も聞こうともしない。一家で唯一まともな子なのに、こういう積み重ねでだんだん歪んでしまったらと思うと悲しいです。そりゃ整形で指を治してあげることも必要だとは思うけど、一番大切なのはアニーのような心を持つことだと思うんだよねー。
 マットは親から言われてしぶしぶ出かけたスポーツクラブでキンバーに再会。以前と違っていきいきとした彼女の姿に影響され、彼女が入会たという新興宗教に自分も入ることにする。また極端な行動にはしってますが(苦笑)まあそれで自分の心の安らぎが得られるのはいいと思うけど、心配する親たちの気持ちもわからなくはないな。キンバーはもう登場しないと思っていたのですが、思いのほか元気そうで安心しました。今までの儲けのおかげでいい生活は続けてるみたいですね。

 で、クリスチャン。自分はゲイじゃないんだ〜〜!と主張することに必死(笑)
 でも私はクリスチャンはゲイではないと思う。相手が男じゃないと愛せないのがゲイだとして、クリスチャンは男だろうが女だろうがショーンじゃなきゃ愛せないってことだと思うんですよ。ゲイとかバイとかそういう区別は超えたところでね。だから男にせまられても嬉しくないし(養父にレイプされた過去もトラウマになってる)女が相手でも一時の楽しみで虚しさしか感じない、それは相手がショーンじゃないから!!(←決めつけてます)
 物事をありのままに受け入れることがいかに難しいか。それを乗り越えた時にクリスチャンもショーンもマットも生まれてくる子もみんな幸せになれるのだろうけど、道のりはまだ長そうです。

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