ちょっと気持ちも落ち着いてきたので、書きたかったことをまとめてアップします。内容はタイトルのまんまですが(笑) ルイス警部、反撃のレスキュー・ミッション、それと先日見たイギリスドラマ「Red Riding 1974」について順番に。ちょっと長いですがお付き合いください^^;
チャンネル銀河での放送が一段落して、ますますルイスとハサウェイへの想いが募る今日この頃。
特に、ハサウェイがルイスの妻をひき逃げした犯人を突き止めた「シェークスピア殺人事件」の、あのセリフが頭から離れません。犯人がわかってもそれをすぐルイスに話さなかった理由を「話せば警部は彼を殴るでしょう。自分ならそうします」と言うハサウェイに、ルイスが「そんな事は起こりえない。なぜならその前に君が止める!」のやり取り。このルイスのセリフが本当にドンピシャ! 二人の信頼関係を表すのにこれほど完璧なセリフは無いって思えちゃう。
ハサウェイは絶対ルイスを止めるはずです。もしルイスが殴ってしまったらそれは警官として大きな問題になるわけだから。止めるふりをしてそれとなくルイスに殴らせるのはもっと最悪。これだと傍目には止めに入ったハサウェイは正しくてルイスだけが悪いってことになっちゃうからね。
これが他のドラマだったら、止めるふりをして殴らせるっていうのもありでしょう。でも「ルイス警部」はそういうドラマじゃない。現実がいかに厳しく、不可思議でありながら時として驚くほど平凡で単純だということが描かれるドラマなんです。ルイスの妻の死に何の理由もなかったように。
もしルイスが殴ってしまったとしたら、たとえば今後ルイスが捜査を担当したすべての事件の裁判で、弁護士は彼が妻をひき逃げした犯人を殴った事を引き合いに出し「そのような刑事の捜査は信頼できない」とネチネチと言ってくるようになり(←弁護士や検事はそういうものだということをCriminal Justiceで嫌というほど学びました) ルイスに事件の捜査をさせる=裁判で不利になる、そうなればイノセントだってルイスを閑職に回さざるを得なくなるし、ハサウェイはルイスを止めなかった自分を許せず警官辞めて出家しちゃうかもしれません(笑)
だからこの場合、ハサウェイは“ルイスを殴ってでも”止めるはずなのです。
もちろん、後々のことまで考えて行動するベテランのルイスが犯人を殴るなんてことするはずがないし、実際そうしなかった。ハサウェイはタバコはポイ捨てするし、「自分だったら相手を殴る」かもしれないけど、それと同じことを絶対にルイスにはさせない。それをルイスはちゃんとわかってるのに、ハサウェイ本人が気付いてない。彼はルイスにどれほど信頼されているのか常に不安に思ってる。だから「君は私のことだけじゃなく自分のこともわかってない」っていう言葉が出てきたわけで、それは犯人をすぐ教えなかったハサウェイを責めているのではなく「信頼されていることに気付け」っていう意味だってことがわかる。ハサウェイもここでようやく不安がぬぐい去れたのかも。次のエピソードで二人の関係に安定感があったのがその証拠じゃないのかな。
もちろん、これはあくまで私の解釈にすぎないわけだけど。セリフひとつでもこうしてじっくり考えてみると実に奥深くて面白いですね。
さて次は「反撃のレスキュー・ミッション」その後。といってもS2情報ではありません^^;
リチャード・アーミテージが目当てで楽しみにいていたこのドラマですが、ハマっちゃったのは彼が演じるポーターよりアンドリュー・リンカーンのコリンソンの方(←よくあることです) 彼はイギリスの俳優さんだけどThe Walking Deadでしかまともに見たことなかった。それもそのはず、私好みのクライム系作品には出てないんだよね。そういえば前にLaLaで放送してた「嵐が丘」で見かけたなぁ…あの時初めて「ああ、イギリスの俳優さんなんだっけ」と実感した(笑) でもダンスの練習してるシーンだけ見て寝ちゃった…最後まで見たかったけどすでに真夜中だったんで^^;
で、コリンソンにハマったのでゾンビドラマの再放送をつい見てしまったんだけど、なぜか全然ときめかなかった……リックってステイブラーの南部男版みたいで結構好きなキャラのはずなんだけどなぁ。もっともゾンビの内臓を体に巻き付けてる姿にときめく方が無理か(苦笑) やっぱり私はコリンソンが好きなんだとわかりました(←俳優さんよりキャラクターに惚れる典型) 自分のしてしまったことを誰にも打ち明けられず一人で抱えこんでしまう人……あ、ルイス&ハサウェイとおんなじじゃん。なんかすごく納得(爆)
最後に、先日見たドラマ「The Red Riding」の感想を。イギリスChannel4で放送されたクライム・スリラー作品で、1974年、80年、83年が舞台の三部作。とりあえず1974だけ見てみました。「Life on Mars悪版」みたいな代名詞をつけられてたんですが…………これは……暗い……(T T)
事業のために悪どいことをしてきた実業家、買収されて言いなりの腐敗した警察、それを暴こうとする記者への容赦ない制裁。見ていてまるで自分がサム・タイラーになったかのような気分でした。LOMよりむしろこちらの方が、あの時代をリアルに描いてるといえるでしょうね。
話もすごいんですが、もっとすごいのがヨークシャー訛り。ショーン・ビーンもウォーレン・クラークも、シャープやおデブ警視の時よりさらに強烈な訛りで話してるし、特に編集長の喋ってることなんかほとんど理解不能(しかも英語字幕なし) WITBやタガートも最初の頃はキツかったけど、正直ここまで訛りで苦労したドラマは初めてです。もちろん、そこがこのドラマによりリアリティを持たせてるわけで、これはやはりChannel4だからこそできたっていう感じ。最初から幅広いマーケットを視野に入れてるBBCだったら、あの強烈な訛りは絶対上からダメ出しされると思う^^;
ショーン・ビーンのお腹がおデブ警視と大差ないのがショックでした……シャープのイメージが完全に崩壊。もちろん役作りだとは思うけど\(;゚∇゚)/
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