フロスト警部「野生の犠牲者」
牧場を営むフラナガンからフロストに助けを求める電話が来る。プレスリー巡査とともに牧場へ出向くとフラナガンの姿はなく、バスルームにはワニ、納屋の奥には希少種や絶滅危惧種に指定されている動物の檻があった。
敷地内の沼でバラバラに食いちぎられた人間の手足が見つかり、フラナガンはワニに食われたのかと思われたが、ワニの胃から出てきたのは心臓を撃たれたアジア人だった。
その後フラナガンが証人保護を求めて警察署に駆け込んでくる。死んだのはラン・ロックというベトナム人で、自分は動物の世話をしているだけだと主張する。二人がロンドン警視庁の野生生物犯罪課の監視対象だったため、プレスリーがロンドンへ出向く。デントンには他にも監視リストに載っている人物がいて、かれらはアジアから輸入する家具に隠して野生動物を密輸している可能性が高い。野生生物犯罪課と歳入関税庁はフラナガンを釈放し泳がせて監視するようデントン署に依頼、殺人事件の重要参考人だからとフロストは釈放に反対するが、マレット署長はロンドン警視庁に協力するよう言う。しかし再び接触してきた組織への協力を拒んだフラナガンは、輸送の途中で逃げ出そうとしたところを仲間に殺されてしまった。
キャンプから帰宅したハリス家の寝室で見知らぬ男が死んでいた。死因は心臓発作で、身元は高校の美術教師バートレーだとわかる。自宅からはモデルをした音楽教師ヘイマーシュの写真が見つかるが、彼女は作品をくれると言われたからモデルをしただけで、バートレーとはあくまでただの同僚だったと話す。ハリス夫妻の息子アダムが家の鍵をなくしていたことを友人に打ち明けるが、誰が何のためにバートレーを彼の家に連れ込んだのか?
今回は2つの事件が同時進行。やっぱり面白かったです! タイトルが「野生の犠牲者」なので、最初に出てきたハリス夫妻が野生動物に襲われるのかと思ったら全然違った^^;「犠牲者」は野生動物の方だったんですね。絶滅危惧種の密輸という深刻な問題をわかりやすく描いてくれた事件だったと思います。フロストの「クスリは人間でも作れるが、こういう動物はそうはいかない」っていう言葉が印象的でした。
さてフロスト警部は以前ジムで担当トレーナーになったジュリーと親密に…。彼女が登場したのはもうずいぶん前のような気がしますが、実はたったの2エピ前だったんですよね。お相手としてはなんと若い! 彼女と会ってるのを見かけたアーニーの表情とかも本当に絶妙!(笑) そしてやっぱり間が悪く仕事に呼び出されるフロストはジュリーとの食事の約束をなかなか実現できません。最後のお別れもお約束…だけど原因は仕事の呼び出しじゃなくて、ジュリーが別れた夫と再会してやり直そうと思ったからだったのでした。それよりも一番びっくりしたのは何かって、ジュリーってSpooksのS6に出てきたマグリットだったんですね!!!!!!Σ(・ω・ノ)ノ! あの「ヤルタ」のメンバーで、ロスを連れ去った彼女ではないですか! 全っっ然気付かなかったよ……ヒィー(((゚Д゚)))ガタガタ
今回の相棒プレスリー巡査は、フロスト警部に全然振り回されない若者。以前はフロストにさんざん振り回されたあげく異動しちゃうパターンが多かったけど、このところ何をされてもまったく動じないというか、物怖じしない(でもグロい死体は苦手)タイプが多いですね〜。今回もフロスト警部の方が振り回されてた感がありました(笑)
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