Doctor Foster (女医フォスター)

 良い仕事と幸せな家庭に恵まれた医師のジェマ・フォスター。ある日、夫サイモンのマフラーに長い金髪が付いているのを見つけた彼女は、夫の浮気を疑い始める。気にするほどのことではないから深追いするなと友人たちは忠告するが、サイモンの言動の矛盾点に気付くようになると疑惑は深まっていく一方。そしてジェマはついに夫の浮気の決定的な証拠を見つける。
 冷静さを装いながらも裏で離婚のための準備を進めていくうちに、夫が浮気だけではなく自身が経営する会社の現状や家計の面でもジェマを裏切っていたことが明らかになっていき、幸せだと思っていた生活がすべて幻想だったと知った彼女は夫に対する復讐を始める。

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リッパー・ストリート S4-#4

 食肉解体場の冷蔵貯蔵庫で逆さ吊りにされ血液を抜かれた男性の死体が見つかる。彼の首と腕には何かの器具で刺された痕があった。近くの市場の路地では同じように首と腕に痕があり大量に出血した女性が死んでいるのが発見された。男性の身元が絞首刑に処された死刑囚モンクスだとわかるが、死刑囚の遺体が搬送されるロンドン病院に彼の記録が無かったことから、ジャクソンはニューゲート刑務所の医師プロビンの事件への関与を疑う。
 女性の身元を確認するためポーランド系移民が働く縫製工場へ向かったドレイクとサッチャーは、そこで死んだ女性と同じ傷が腕にあるマグダレナという女を見つけ、彼女が何らかの事情を知っているとみて署に連行する。死んだ女性はアグニエシュカという名前で、マグダレナの母の友人の娘だった。マグダレナは自分の元を訪ねてきたアグニエシュカに仕事を紹介したが、その後消息を絶ったと話す。
 検死の結果、アグニエシュカは失血死ではなく、他人の血液が血管内に入ったことによる多臓器不全が死因だったことがわかる。犯人は彼らの血液で何かの実験をしているのではないか。

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リッパー・ストリート S4-#3

 貧困家庭の実態調査をすることになったマチルダは、ある住宅で死に瀕した少年トミーを発見する。衰弱し白癬に感染していたトミーは間もなく息を引き取り、リードは彼の身内に連絡するため救貧院へ赴く。救貧院の院長ワイルドによれば、トミーは1週間前に脱走していたらしい。規律正しく衛生面にも気を配られている様子だったが、なぜトミーはあんなにも衰弱し逃げ出したのか。
 ほどなくして、トミーの母親を名乗る女性がH管区署に現れるが、彼女は忘れ物を残してすぐに姿を消してしまう。彼女がクラブで歌っているリーダ・スターリングだとわかり、リードは彼女を連れてふたたび貧窮院へ出向く。しかしリーダは自分の子と他の子の区別もつかない状態で、彼女には精神疾患があり週に何度もここへ来ては騒動を起こしているとワイルドは言う。リードは彼女をジャクソンに診せると、彼女は梅毒の第3期で記憶障害などの症状があるという。
 同じ頃、街で暴動を起こし救世軍の大尉を殺した罪でレッドスキンという青年が逮捕される。彼もまた救貧院にいた過去があり、トミーの脱走の理由が腑に落ちないリードはレッドスキンから救貧院の実態を聞き出そうとする。

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The Bletchley Circle S2-1「血塗られた手」

 シリーズ2第1部(エピソード1&2)

 かつて政府暗号学校(ブレッチリー)で働いていたアリス・メレンが、科学者のリチャーズを殺害したとして逮捕された。アリスはリチャーズと不倫関係にあったとされ、凶器の銃から彼女の指紋が検出されたことから検察は痴情のもつれによる犯行として彼女を起訴したが、取調べで黙秘を続けていたアリスは面会に来たジーンだけではなく弁護士に対しても口を閉ざしていた。ジーンはアリスが何かを隠しているのではと考え、自分たちで真相を究明しようとスーザンたちに提案する。今では警視庁で事務助手として働くようになったルーシーと、企業でドイツ語通訳の仕事をしているミリーは協力を快諾するが、子供の寄宿学校選びや外務省に転属になった夫の海外赴任の話など家庭内が慌ただしいスーザンはそれどころではなかった。そして何より前回の事件が大きなトラウマとなっている彼女には、子供たちの安全を最優先したいという気持ちが強かった。
 しかしスーザンは自宅を訪ねてきたジーンが置いていった捜査資料の中から花屋の領収書を発見。ミリーが花屋を訪ねると、リチャーズがエリザベスという若い女性に花を贈っていたことがわかる。リチャーズと不倫関係にあったのはアリスではなくエリザベスなのではないか? 留守中に彼女の部屋を捜索したジーンたちは、軍の重要書類と、ソールズベリで起きた化学物質運搬トラックの衝突事故に関する記事の切り抜きを発見する。その記事はリチャーズからエリザベス宛に送られてきたものだった。

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The Bletchley Circle

 スーザン、ミリー、ルーシーの3人は、戦時中外務省の暗号学校で英国に貢献した仲間だった。
 戦後、結婚し二児の母親となっていたスーザンは、若い女性たちが誘拐され遺体で発見されるという連続殺人のニュースをラジオで聞き、一連の事件の中にパターンがあることに気付く。そしてそのパターンに基づいて、被害者はもう一人いてまだ見つかっていないだけだと確信する。彼女は官僚である夫の口利きで副警視監に会い、一連のパターンと未発見の被害者の場所が特定できることを話す。警察はその情報を元にスーザンが指摘した場所を捜索するが、事件に繋がるものは何も発見されなかった。
 それでも納得がいかないスーザンは、かつての仲間であるミリーとルーシー、そして上司だったジーンに連絡し、自分たちの能力を活かし事件解決のために協力しようと訴える。その時はスーザンの提案を話半分に聞いていた彼女たち。しかしその後新たな被害者が出たことで、罪の無い女性がこれ以上犠牲になってはいけないと、かつての人脈や能力を駆使して犯人探しを開始する。



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新米刑事モースCase12 「森の怪物」

 デンマークからの留学生イングリッドが行方不明となる。授業のあと友人たちとパブへ行った彼女は、財布を忘れたと言って店を出たまま戻らなかったらしい。彼女と親しかったフィリップによると、授業中彼女に電話がかかってきていたという。学校のある通りで数年前に女性が襲われる事件があり、被害者の女性とイングリッドが同じ公園を通り道としていたことから警察は関連を調べ始める。パブの近くで彼女が車に乗るのを見たという目撃者がおり、その車の持ち主に話を聞くと、彼は財布を忘れてバス代が無いイングリッドをホワイトウッズの近くまで乗せて送ったと話す。
 同じ日、川で青年が行方不明となり彼のものと思われる切断された腕が発見される。内務省の病理医は溺死して船のスクリューに巻き込まれたと言うが、のちにデブリンの見立てで大型の獣に食いちぎられたことがわかる。
 川の下流にあるホワイトウッズではバードウォッチングに出掛けた男性が姿を消していた。ホワイトウッズを捜索したモースは森の中でイングリッドのものと思われる靴を見つけ、その先で誰かがバードウォッチングをしていた形跡と切り裂かれたテントを発見する。

 事件はいずれもモートメイン伯爵家の邸宅クレヴコ・ホールの敷地周辺で起きていた。クレヴコの近くの民家で飼い犬と山羊が襲われ、失踪した被害者たちの遺体が発見されないままだった。事件はホワイトウッズに棲む大型の肉食獣によるものか、もしくはそれを装った人間によるものなのか?

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キャピタル 欲望の街

 その前に。
 イギリスドラマファンにとって「華麗なるペテン師たち」アルバート役でお馴染みだったロバート・ヴォーンさんが先日お亡くなりになりました。ご冥福をお祈りします。

 さて。AXNミステリーの新作「キャピタル 欲望の街」一挙放送を観ました。

以下ネタバレ(早)

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秋の新作ミステリートライアル

 AXNミステリーでこの秋放送される新作ドラマの第1話トライアル放送があったので、いくつか観てみました。

「納棺師の捜査ファイル」
 父親の後を継いで納棺師(葬儀屋)となったルークが、刑事時代のカンを活かし事件を解決していくドラマ。
 養鶏場の嫁が鶏舎で死んでいるのが見つかり、喘息持ちだった彼女が吸入剤も持たずに鶏舎に入ったことから、ルークはこれが殺人事件だと判断し警察に連絡するよう遺族に伝える。家族の愛憎やオーガニック認証の不正などが明らかになっていき、さまざまな容疑者が浮かぶが…

 スイスのドラマ初登場(だよね?)
 ドイツ語だったのでびっくりしました(笑) 以前スイス出身の知人がフランス語を話していたのでスイスってフランス語が公用語だと思い込んでたのですが、ドイツ語を使う人の方が多いみたいですね。
 本格的な捜査ものというよりは、寝る前に観るのにちょうどいい軽めのミステリーって感じ。ルークが刑事を辞めるきっかけになったメーダー事件とやらも気になるし、助手として雇われたファビオがアダム・ランバートみたいでかわいいので続けて観てみようかな。

「キャピタル 欲望の街」
 とても観たかったドラマ。
 ロンドン郊外の住宅地ピープス通りには、長年住み続けている老婦人、ムスリムの青年兄弟、中流階級の夫婦など様々な人たちが暮らしていた。そんな彼らの家に、ある日「あなたのものが欲しい」と書かれたハガキが届く。住宅の資産価値が上がっているからだろうと初めはそれほど気にしなかった彼らだが、その後それぞれの家や住人の姿を写した写真が届くようになり、警察に捜査してもらうことになる。
 誰が何のためにこの手紙を出したのか?という点がミステリーなんだろうけど、それを通じてそれぞれの人生模様を浮き彫りにしていくのが最近のイギリスドラマによく見られるので(Unforgottenとかブロードチャーチもそうだった)このドラマもそんな感じかな。
 それにしてもAXNミステリーって新作でも平気で全話一挙放送するというのが実に勿体ない! 毎週放送日をワクワクしながら待つというのもドラマの楽しみのひとつでもあると思うのだけどね〜…

「リッパーストリート4」
 待ってました!!!!!!!\(*T▽T*)/ワーイ♪
 一人娘のマチルダのために刑事を辞めロンドンを離れて海辺の静かな街に移り住んだリード。だけどマチルダはそんな父ちゃんの心配をよそに、学校を抜け出して友達とロンドン見物に行っちゃったりしてます。まあそういう年頃だし…(笑) とはいえ、それを知った父ちゃんは激怒です。だけど彼自身もまた事件の真相の解決に今も未練たらたらで…
 ドレイクと結婚したローズは幸せに暮らしていると思いきや、ドレイクとの間に子供ができないことに悩んでいた。そして列車爆破事件で有罪になり死刑執行を2日後に控えたスーザンは、父親の遺産で看守を買収し脱獄を企てていたが、ジャクソンの努力も虚しく遺産は入らないことになり…
 そうだよね、スーザンパパはいちおう行方不明扱いだから、死亡認定されるまで遺産は手に入らなくて当然なわけだ。有能な弁護士を雇わなかったせいだとスーザンはジャクソンを罵るけど、スーザンだって彼のせいじゃないってことはわかってるし、でも当然脱獄できるものとたかをくくって余裕でいただけに、これはきつい。てか脱獄ってことは罪を償う気持ちは最初から全然ないのね…そこもまた彼女らしい(^-^;
 マチルダの学校の制服がとってもかわいい(^_^) そして彼女もすっかり大きくなったよね! もう子供じゃないのよ、と彼女が言う通り、これからますますたくましい女に成長しそう。
 このドラマは男どもより女の方が強くたくましくて好きです。もちろんドレイクの優しさも大好き。そんな彼に父親になる喜びを与えてあげられないことで自分を責めているローズ…彼女には本当に幸せになってほしいな。
 シリーズ4もどっぷり浸かってしまいそうです。

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ヒットラー(Hitler : The Rise of Evil)

 AXNミステリーで放送された「ヒットラー(Hitler : The Rise of Evil)」 番宣を観た時からローバート・カーライルのヒットラーなんて絶対見逃せないぞ!と楽しみにしておりました。ちなみにアメリカ製作ですがカーライル様なので一応イギリスドラマカテゴリにも振り分けました(笑)

 アドルフ・ヒットラーの幼少期の生い立ちから彼がドイツの政治を支配するまでを描いた作品。
 芸術家を志してウィーンに出てきたアドルフだったが、日々の糧を得るための仕事にありつくことができない。路上で生活する人々はユダヤ人が自分たちから仕事を奪っているせいだと口々に言い、アドルフもまたユダヤ人への憎しみを募らせていく。やがて戦争が始まり、ドイツ軍の兵士として前線で戦った彼は戦渦を生き抜き、上官からその功労を讃えられる。
 終戦後ミュンヘンに戻った彼は、社会が混乱する中で新たに結成された政党のひとつ、ドイツ労働者党への潜入を命じられる。小さな政党ではあったが、その主張にアドルフは共感し、やがて集会で演説をするようになる。説得力ある彼の演説はしだいに人々を引きつけ、ホールはいつしか彼の熱狂的な支持者で溢れるようになっていく。

 ドイツ政治の独裁者となったアドルフ。彼は圧倒的な演説力で人々を扇動するだけではなく、時代の変化も計算したやり方は実に狡猾。でも最初はユダヤ人だけを憎んでいた彼も、しだいに自分に背くものはすべて粛清という残虐な面があらわになり、支持してくれていた人々は一人また一人と彼の元を去って行く。
 史実を基にしたドラマなのでストーリーがどうのということよりも、やはりカーライル様の演技が圧巻というべきドラマでしょう。こういう役をやらせたらカーライル様の右に出るものはいませんね。ブチキレて口からお菓子のカスを飛ばし、演説の時はツバを飛ばし汗まみれ。まさにカーライル様の魅力全開です(爆)
 彼を支持する女性ヘレナを演じたジュリアナ・マルグリーズが美しかった。幼い娘を失った悲しみを紛らすために何かしたい、という気持ちが彼女をアドルフへの熱狂的な支持へと向かわせたのかもしれません。

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ブロードチャーチ〜殺意の町〜

 WOWOWで全8話一挙放送された「ブロードチャーチ〜殺意の町〜」を観ました。今年度のBAFTAのテレビシリーズ部門で作品賞、主演女優賞、助演男優賞を獲得した作品です。

 海沿いの小さな町、ブロードチャーチ。ある朝、崖下のビーチで11才の少年ダニーの遺体が見つかる。地元警察の刑事エリーは、家族ぐるみで付き合いがあり息子の親友だったダニーの死にエリーは困惑しつつも、新たに配属された警部補のアレックとともに事件の捜査にあたる。しかし遺族や町の住人の気持ちに配慮しようとするエリーと、あくまで客観的な目で冷静に犯人を見つけ出そうとするアレックは、捜査のやり方で対立することもしばしば。さらに予定していた昇進をアレックに奪われたと思っているエリーは、彼の態度や存在自体がどうしても面白くない。それでもエリーは事件を解決のためアレックに協力しつつ捜査を進めていくなかで、小さな町の住人たちが様々な過去や秘密を持って生きていることを知る。
 捜査が一進一退のある日、死者の声が聞こえるという男が警察に名乗り出てくる。アレックとエリーは彼を売名目的のペテン師だと言うが、ダニーの母親ベスはダニーからのメッセージを預かっているという彼に接触。そのメッセージとは、「犯人を見つけようとしないで。見つけてもみんなが悲しむだけだから」というものだった。

**以下ネタバレ**

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