The Crown S3-#2 「切り札」
経済が低迷を続け大きな赤字を抱えているイギリス政府はアメリカに経済援助を要請するが、アメリカのジョンソン大統領はこれを拒否する。ポンドの切り下げだけは何としても避けたいウィルソン首相はエリザベスに外交的な協力を依頼し、王室はジョンソン大統領をバルモラル城での狩りに招待する。しかしケネディ前大統領以上のもてなしが提案されているにも関わらずジョンソンはこれも無視を続けていた。このままでは女王に対する侮辱と取られることを危惧した大統領首席補佐官は、休暇でアメリカを訪問中のマーガレット王女をホワイトハウスの晩餐会に招待するという打開策を打ち出す。経済援助のため藁にもすがりたいウィルソンは、マーガレットに晩餐会への出席を説得するようエリザベスに依頼してくる。
エリザベスの「命令」でこれを引き受けることになったマーガレット。しかし、イギリス経済の未来がかかっている重要な外交任務だから今回は定石通りに、という指示を無視してまたもや自己流のスタイルを貫く。
ジョンソン大統領は、王室が「政府の尻拭いをさせられる」ことをちゃんとわかってるんですね(笑) でも彼には尻拭いをしてくれる存在はいなくて、何をやっても「人気者のケネディと比べてジョンソンは…」って思われることにものすごい重圧を感じてる。だからイギリスからの狩りの招待も、遠いし不気味な城に泊まるの嫌だし天気は最悪だし気どった連中の相手しなきゃなんねーし(ようするにめんどくさい)、マスコミは自分が何かヘマやらかすのを待ってるんだろうって被害妄想までしちゃうんだよね^^;
一方マーガレットは、「ケネディ批判は厳禁」という暗黙のルールを無視して、晩餐会の席で公然とケネディの悪口を口にします。その場にいた一同は当然その言葉に凍りつくわけですが(꒪ꇴ꒪|||)
でもずっとケネディと比較され続けてうっぷんがたまっていたジョンソンがマーガレットに同調。これをきっかけに「暗黙のルール」はいとも簡単に破られてしまいます(笑)
生まれた時から常にエリザベスの2番手であるマーガレットと、人気者ケネディの2番手だったジョンソンの間には、共通する思いがあって当然。意気投合した二人は食べて飲んで歌って踊って朝方までどんちゃん騒ぎ。結果、ジョンソンのご機嫌取りに成功してイギリスは経済援助を受けることになったわけだけど、こういうやり方は「政治的外交」としては非常に危ない橋。相手がジョンソンじゃなかったら失敗に終わっていたかもしれません。
マーガレットの大衆を惹きつけるカリスマ性は抜きん出たものがあって、王室の存続という点で一役買っているのは確かだと思う。でも周囲を盛り上げて引っ張っていくだけではなく、冷静に物事を判断させる落ち着きも「君主」には絶対必要だし、そういった点でマーガレットが「2番手」として生まれたのはやはり神の采配だったのかも。
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