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November 04, 2019

クリミナル イギリス編とフランス編

 Netflixで配信されているオリジナルシリーズ。他にもドイツやスペイン版が制作されていますが、まずはイギリスとフランス版から観てみました。いずれも1話完結形式の全3話です。
(ほんのちょっとだけネタバレあり)

 イギリス編は、養女の殺害容疑で取り調べを受ける医師のエドガー、妹の恋人の殺人未遂容疑をかけられているステイシー、不法移民の入国に加担したトラック運転手ジェイの3人に対する取り調べが描かれています。
 取り調べにあたる捜査チームの刑事のひとりが「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」のバッカスでお馴染みのリー・イングルビー。おバカなバッカスと全く違って、落ち着いた中堅どころの刑事といったキャラクターでした(笑)

 フランス編は、バンドのコンサートが行われた劇場で起きたテロ銃撃事件に巻き込まれたエミリー、建設現場での作業員の転落事故の責任を追及されるキャロリーヌ、同性愛者嫌悪の暴行事件で容疑をかけられたジェロームへの尋問。

 いずれも事件の捜査ではなく、容疑者として拘束された人物への取り調べを細かく描いたドラマです。
 取り調べといえば、巧みに自供を引き出す「第一容疑者」のテニスンを真っ先に思い浮かべますね。イギリス版とフランス版を見比べると、イギリス版はやはりいつものイギリスドラマらしいというか、刑事たちが巧妙な心理戦で容疑者から自供を引き出す心理的駆け引きがこと細かに描かれていました。特に第1話で尋問を受けるエドガーがひたすらノーコメントと繰り返すところなんか、テニスンだったらどうやって彼から真実を引き出すのか見てみたい気持ちになります。
 その点フランス版はというと、刑事と容疑者の駆け引きよりも、容疑者が事件にどう関わっているか、なぜそのように事態に至ったのかという容疑者の心情を重視したエピソードだったと思います。第1話のエミリーは事件で恋人を失ったけど、その後彼女は現場にいなかったという友人からの告発があって尋問を受けることになります。事件以降SNSなどで被害者救済活動を行なっていた彼女は、政府からの被害補償金が目当てで嘘をついていたのではないか?という話なんだけど、実際はもっと単純なことだった。嘘をついたらつき通さなければならない、その嘘も誰かのためだったという彼女の葛藤を考えると、もちろん法律上それは詐欺とか偽証になるとはいえ、とても胸が痛くなりました。

 どちらが好きかといわれると難しいな〜^^; 刑事ものとして見応えがあって内容も濃いのはイギリス編だけど、実際に誰もが抱えうる悩みを描いて感情移入できるのはフランス編の方かも。
 このドラマ、イギリス編もフランス編もセットがまったく同じなんですよね。となるとドイツ編とスペイン編もやはり同じなのかな。
 どのエピソードも1話あたり40分程度なので時間的に気軽に臨めるし、だけどその気軽さを感じさせないくらい各話とも充実したエピソードとなっているので、刑事ものがお好きな方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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