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November 2019

11月のドラマの感想まとめ

 今月は時間に余裕があったため、ドラマをじっくり楽しむことができました。
 ここで個別に感想をアップしている作品は別として、その他に視聴していたドラマの感想をまとめて書いておきます。


「オスマン帝国外伝」

 シーズン3に入ってから毎日1話ずつ順調に視聴を続けています。
 シャーたちを襲ったことでエディルネに追放されたヒュッレム。だけどスレイマンへの愛の囁きでまたしても帝都に戻ってきます。まあ、いつも通りだからわかってたけど(笑)
 だけどヒュッレムが帝都を離れている間にチョバンが痛風、アヤスも黒死病でこの世を去り、ついにヒュッレムの手先は御前会議から姿を決してしまいます。おまけにシャーからヒュッレムの命と引き換えに御前会議入りの後押しという取引を持ちかけられたリュステムは、これを逆手に取ってヒュッレムにミフリマーフを嫁にと所望。ヒュッレムも今までのリュステムのやり口から、彼がいつでも自分を殺せることはわかってるだろうから、なんとかミフリマーフとの結婚を実現させるしかないよね。シャーとヒュッレムのどちらについても得するように立ち回った点がリュステムとニギャールの大きいな違いですね。
 ミフリマーフも、マルコチョールは自分との身分の違いに遠慮してるだけっていう妄想はいい加減やめなさい(苦笑) スレイマンに愛されてるヒュッレムを見て育ったもんだから自分もそういう結婚ができるって思いこんでたのかな。だけど皇族として生まれた以上は政略結婚も義務のうちって思わなきゃダメだよね、可哀想とは思うけど。
 マニサにいるムスタファが許可なく造船所を再開したことを知ったスレイマンは、ムスタファのまたもや勝手な行動に激怒。だけどムスタファは遠征中のスレイマンにちゃんと書簡を送ってました。その手紙を隠したのはもちろんリュステムだけど、調べが入ればいずれバレることなのに、リュステムのことだからまたしてもあの手この手でうまく逃げおおせるんだろうな。


「パラノイド」

 ネトフリで配信してるイギリスのドラマ。ロバート・グレニスターさんが出てるとなれば観るしかありません。
 公園で子供を遊ばせていた女性が刺殺される。警察は近くに住む統合失調症の男を容疑者と見るが、彼が犯人だという証拠は何もない。
 1話だけ見た限りではいわゆる普通の殺人事件捜査ものって印象だったんだけど、捜査が進むにつれドイツの世界的製薬会社の治験とか何やら色々絡んで話がどんどん話が大掛かりになってきて、途中でちょっとわからなくなった…^^;
 でも久しぶりに見たロバート兄さんはちょっと依存症っぽい刑事役で、「フロスト警部」のリードを彷彿とさせてくれました。もっともリードの方がもうちょっと冷静なキャラだったけど。


「ハンドメイズ・テイル」

 全話一気に配信される他のドラマと違って、週1話ずつだからこそ地道に視聴を続けてこられたこのドラマ。だけどシーズン3の10話目を最後に、ついにリタイアすることにしました。
 個人的にはS2からずっとジューンとセリーナの関係に注目して楽しんできてたんだけど、カナダへ連れ出すことに成功したニコールをめぐってついに二人の間に亀裂が。ニコールと再会したことで、やっぱりどうしても手元で育てたいと願うセリーナに、ジューンは「子供に対する愛をわかってない」みたいに言うけど、じゃああんたがオブマシューに対してやったイジメは何なのさ? オブマシューのやったことは確かに許せないかもしれないけど、彼女だって誰かの娘で、彼女の身を案じる母親がいるわけでしょ(生死は別として) その親がオブマシューがあんなイジメにあってるって知ったらどう思うかってとこまで考えが及ばずに「親の愛をわかってない」なんてよく言えたもんだと、正直呆れてしまった。結局自分のエゴだけなんだなって思ったら、急激にこのドラマに対する愛情も失せてしまいました(苦笑)


「フラーハウス」

 高校生の頃大好きだった「フルハウス」の続編!
 消防士の夫を亡くし実家で暮らすDJの3人の息子の子育てを手伝うため、ロンドンにいた妹ステフと、イベント会社を経営してる親友キミーがタナー家で暮らすことになる。でもステフは無職でずっと家にいるし、キミーの婚約者フェルナンドと娘のラモーナも同居することになって、一家は相変わらずの大騒ぎです(笑)
 みんなにそろそろ新しい相手を見つけるべきと言われたDJ は、かつての恋人スティーブと、一緒に動物病院を切り盛りするパートナーのマットとの間で揺れ動きます。どちらかを選ぶと決めたDJだけど、その間に二人にはそれぞれ彼女ができてしまいました^^;
 結局、新しい彼女と別れたマットを選んだDJ。それに対してスティーブは今の恋人と結婚する決意をします。二人に恋人ができなければ本当はスティーブを選ぶつもりだったDJは、複雑な気持ちを抱えつつもスティーブを応援。でもさ、マットもイケメンで明るくて面白いキャラだけど、やっぱDJにはスティーブしかいないよね。
 フルハウスの頃ステフとキミーが大好きだった私としては、二人の相変わらずの毒々しい掛け合いがまた見れて本当に嬉しい!(笑) さらにキミーの婚約者フェルナンドのぶっ飛んだキャラが最高です。私が本格的に海外ドラマに夢中になるきっかけになった作品のひとつだもん、これからも続いてほしいな!

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The Crown S3-#5 「ウェールズ公」

 ケンブリッジに在学中のチャールズ皇太子のウェールズ大公叙任式が決定する。
 ウェールズ内でイギリス政府に対する不満が高まっていることを憂慮したウィルソンは、叙任式の際チャールズにウェールズ語でスピーチをしてもらってはどうかとエリザベスに提案。エリザベスがこれを承諾したことにより、チャールズは1学期間ウェールズ大学でウェールズ語を学ぶことになる。
 ウェールズに到着したチャールズは人々のヤジで出迎えられ、自分はけして歓迎される存在ではないことを実感する。しかもウェールズ語の講師ミルウォードは国粋主義者でプライド・カムリの副総裁でもあった。ウェールズ語でスピーチすることがウェールズにとって有益だと考えた彼はチャールズを一人の学生として受け入れるが、夕食の席でチャールズのウェールズに対する無知ぶりを知ることになる。
 歴代の大公と同じく名ばかりでウェールズになど興味もない、せめて興味を持つふりくらいしろとミルウォードに厳しく指摘されたチャールズは、翌日さっそく図書館に出向きウェールズの歴史について調べはじめる。

 チャールズに友人ができないことを気の毒に思ったミルウォードは、彼を自宅に招いて夕食を共にすることに。ミルウォードの妻や息子と会話を交わしたチャールズは、そこで初めて「普通の家庭」というものを目にした。そしてミルウォードと妻が出会った村がイギリス政府によって貯水池となり、水没して今は存在しないという話を聞く。自分たちの声が聞き入れられずいつも中央政府の言いなりにさせられるウェールズの現実に、自分の意見が尊重されない自身の人生を重ね合わせたチャールズは、専門家が書いた叙任式のスピーチに自分自身の言葉を加える決断をする。

 叙任式の招待状をもらったミルウォードだけど、そこはやはり「ウェールズはウェールズ人のもの」という信条があるから出席は断ります。だけど自分の教え子が立派に晴れ舞台を務める姿は、テレビで見てて誇らしく思ったことでしょう。カーナーヴォン城の周囲に集まったウェールズの人々もチャールズのスピーチに聞き入ります。それはミルウォードがチャールズを政治的信条から敵視せず、かといって特別扱いもせず、互いに「人と人」として交流したことがもたらした結果だと思う。別れの際の「よくやったな」って言葉はチャールズにとって本当に嬉しかっただろうし、いい先生と生徒の姿を見せてもらいました。

 ウェールズ語でのスピーチは、当然のことながら王室の人々は聞いてても理解できない。でも後日その内容を知ったエリザベスは、叙任式の後数日間ウェールズをまわって戻ってきたチャールズに「自分の意見を言うなんて」と厳しく叱責します。
 神に近い存在である王室の人間は自分の意見を持つべきではない、という教えを忠実に守ってきたエリザベスと、誰にも自分の意見を聞き入れてもらえないことを辛く思うチャールズ。問題は、どっちの言い分も正しいってこと^^;
 だからって母親であるエリザベスにさえ労いの言葉ひとつかけてもらえないのは、いくらなんでもかわいそうって思ってしまった。幼い頃から軍隊式の厳しい学校に放り込まれていじめに遭い、ようやくケンブリッジで演劇っていう喜びを見出したのに、今度はいきなりウェールズへ行け。自分の意思は何ひとつ尊重されてこなかった若い頃の彼の人生を思うと、カミラと結婚できてよかったね…と思うのは私だけか?(笑)

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ハウス・オブ・フラワーズ(La Casa de las Flores) シーズン1

 Netflixで配信されているメキシコのドラマ「ハウス・オブ・フラワーズ」のシーズン1を視聴しました。元のタイトル「La Casa de las Flores」の方がラテンドラマっぽくて好きだなぁ^^

ちょっとネタバレあり

 高級生花店「花の館」を母の代から経営するビルヒニア。長女のパウリーナは店の経営を手伝うしっかり者だが、妹のエレーナが連れてきた恋人ドミニクはアメリカ人、末っ子フリアンは定職に就かずフラフラしているという悩みを抱えつつも、ビルヒニアは「理想の家族」を守り続けてきた。
 しかし彼女の夫エルネストのバースデーパーティーが盛大に行われる日、20年前に働いていた女性ロベルタが店で首を吊っているのが発見される。ロベルタはビルヒニアに宛てた一通の手紙を遺しており、彼女の死をきっかけに夫の秘密が次々と明らかになっていく。
 エルネストと愛人関係だったロベルタは彼の出資で生花店と同じ「花の館」という名前のキャバレーを経営し、9歳になる娘のミカエラという隠し子までがいた。パウリーナがこれを知りながら隠し続けていたということに激怒したビルヒニアは、彼女を生花店の後継者から外してしまう。
 さらにロベルタからの手紙には、彼女がエルネスト名義で巨額の借金をしていたことが書かれていた。夫に復讐するためビルヒニアはそれを警察に知らせ、エルネストは財務犯罪で逮捕されてしまう。しかし、しばらくの間刑務所に入ってもらうだけのつもりが、借金が返済されていないことによって、資産や口座がすべて凍結されてしまった。
 店の50周年記念パーティーを3ヶ月後に控え、現金作りに頭を悩ませるビルヒニアと、エルネストの保釈のために奔走する家族。ストレスを抱えたビルヒニアは自分で栽培した変な草(大麻)をたびたび吸うようになる。しかしそれを見た近所の若者に、それを売れば金が手に入ると言われ、以来ビルヒニアはその草を花束の中に隠して売るようになる。

 息子のエルネストは財務顧問のディエゴと成金娘ルシアと二股してるけど、その二股を解消してディエゴとの関係を家族に打ち明けた後も優柔不断にグダグダ。エレーナは婚約者がいるにも関わらずロベルタの息子クラウディオと関係を持ったうえ、ニューヨークでの建築士の仕事を辞めて店を継ぐと言い出すし。エルネストの弁護士として呼んだパウリーナの元夫ホセ・マリアは性転換してマリア・ホセになってるし、ミカエラは屋敷で一緒に住むことになったうえ、3人の子供たちのうちひとりは父親がエルネストじゃないってことも発覚。何かと首を突っ込みたがるお隣さんのカルメラの存在や、大麻売ってることが町の組織にバレてショバ代請求されるしで、ビルヒニアは無事に周年パーティーを開催し後継者を発表することができるのか…?

 ビルヒニアのキャラクターがいい! これだけ問題が一気に降りかかってきてバタバタ大変で苦悩してるのに、その姿にコミカルさを感じる(笑)
 ロベルタは自殺することでエルネストに復讐したけど、彼女がビルヒニアに手紙を残したのは、同じ女性としてビルヒニアにも復讐の機会を与えてあげたかったのかも。「熱が冷めてからの復讐は甘美ね」って名言だわ(笑)
 それに比べてまだまだツメが甘すぎる娘と息子。特にフリアンは本当にバカ。優柔不断なうえ浮気症で最後はディエゴにもクソ野郎呼ばわりされてるし…。パウリーナの偉そうなくせにおっとりした喋り方も精神病んでるみたいで苦手だった^^;
 そんな中で、パウリーナの息子ブルーノと父の隠し子ミカエラの仲良しぶりがとても微笑ましかった。ブルーノも最初はお金持ちのバカ息子っぽかったけど、ミカエラと過ごすうちに責任感が身についたのかもね。
 ビルヒニアの最後の決断はわからなくもないな。ぜーんぶ放り投げて、自由を手にした彼女が向かう先はどこなんだろう。そしてお隣さんカルメラの運命は??

 ラテンドラマだけど、愛と情熱のテレノベラではなくて、一家がドタバタ奔走する姿を描いたブラックコメディーでした。毎回展開も早くて、1話30分程度のエピソードでノベラ10話分くらいの充実感(笑) 久しぶりに一気に楽しめるラテンドラマと出会えて大満足です^^
 引き続きシーズン2も楽しみたいと思います!

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The Crown S3-#5 「クーデター」

 海外の競走馬が今や王室の馬の実力を超えていることに気付いたエリザベスは、休暇を取り旧友のポーチーとともにフランスやアメリカの競走馬育成施設を見学する旅に出る。

 一方、イギリスは1億700万ポンドもの貿易赤字を抱え、ついに労働党支持のデイリー・ミラー紙までもがウィルソン政権を批判する記事を掲載するようになる。内閣はこれ以上の批判を避けるため、ウィルソンの公約である防衛費削減を拒否し続けている国防参謀総長のマウントバッテン卿を解任。そしてついにポンドの切り下げという苦渋の決断をすることになる。
 これに腹を立てたデイリー・ミラーの会長キングは、かつて戦争を戦い抜いてきた有力者との昼食会にマウントバッテン卿を招待し、ウィルソン政権を倒して非常事態政府を発足させて彼をその指導者の座に据る計画を話す。マウントバッテン卿はクーデターに加担する気は無いと一度は話を断るものの、これは民主主義に対する宣戦布告だという皆の説得に、回答を保留することにする。
 その2日後、過去に世界中で起きたクーデターとその成功例や失敗について徹底的に調べ上げた彼は再びキングらと会い、法律や憲法が絶対である現在のイギリスではクーデターを起こしても成功の見込みはないことを説明し、ただし君主であるエリザベスの支持を得れば成功もあり得ると語る。

 エリザベスがそんな話オッケーするわけなかろうに(苦笑)
 マウントバッテン卿ももちろんそれはわかってたと思うよね。だけどずっと誇りを持って努めてきたポストを「あんたはもう時代遅れ」って追い払われ、やること無くなって心にポカーンと穴が開いたところに「あなたが必要なんです」なんて言われたもんだから、おじさんちょっと夢見たくなっちゃったのかな。
 夢といえばエリザベスも、優秀な競走馬を育てるために様々な研究をしている人たちと過ごし、ポーチーと穏やかな時間の中で食事を楽しんでいるうちに、これが自分が本来歩みたかった人生だったことを思い出します。そもそも彼女は生まれた時から女王になると決まってたわけじゃないし、アメリカ女と一緒になるために責任放っぽり出した伯父さんのとばっちり(だよね?)で今の人生が決まっちゃったわけだから、この旅を続けられたらと内心願っても無理はないこと。
 だけど国がとんでもないことになってると知ったらトンボ返りするところは、やはり責務というものをちゃんとわかってらっしゃる。でもディナーのステーキ、一口も食べてなくて勿体ない…と思ってしまうのはやはり私が貧乏症だからですね(笑)

 キングたちがマウントバッテン卿を説得する際、為替操作や防衛費削減や海外の口座凍結やらで「もはや平時とはいえない」と言ってたけど、日本もある意味ここ何年か平時とは言えんわな^^; それでも今回のエピソードでは市民の抗議行動の様子やマスコミによる政権批判がヒートアップしてたけど、それに比べて、何かまずいことがあると芸能人を逮捕したり結婚発表させたりして目を逸らそうとする作戦にまんまと乗ってしまう日本のマスコミの何と情けないことか。

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The Crown S3-#3 「悲劇の波紋」

 ウェールズの炭鉱の村アバーファンで、前日の豪雨により炭鉱のボタ山が崩落する事故が発生。ふもとの小学校や民家がその土砂に巻き込まれ、多くの犠牲者が出た。
 すぐさま現場に駆けつけた首相のウィエルソンはその惨状をエリザベスに報告し、遺族の慰めにアバーファンを訪れるよう伝える。しかし独自に現地を訪れたトニーや追悼会に出席したフィリップと違い、エリザベスは「君主は災害現場には行かない」と頑なに訪問を拒否し続けた。
 崩落したボタ山は規定の6倍の高さにまで造成され、しかも下に湧き水があることもあって、住民からは数年前からその危険性が指摘されていた。今回の事故はその警告を無視し続けた石炭庁に責任があるとして住民たちは政治に怒りの声をぶつける。ボタ山の造成が許可されたのは保守党政権下でのことだったが、大きな政治問題に発展することを避けたい労働党政府は、人々の怒りの矛先を逸らすため「現場を訪れていないのは女王だけ」という新聞記事を出すことを許可する。
 これを聞いたエリザベスはようやく現地の訪問を決定。しかし現場を目にし遺族と面会した彼女は感情を表に出すことなく無表情のままだった。

 訪問後、「やり方が汚い」とウィルソンに怒りをぶつけるエリザベス。でも新聞社の件は一部の閣僚が勝手にやったことだったらしい。
 エリザベスが訪問を拒否し続けたのって、「君主は感情を出すべきではない」っていう言いつけを守り続け、でも現場に行ったらそれが守れなくなるかもっていう不安があるからなんだと思ってた。だから機中で「ここはイングランドではなくウェールズだから、感情を表に出してください」って言われた時に「もっと早く言えよ」って思ったんじゃないかなって思ったんだけど(笑)実際はその反対で、悲しい時も喜びの時も涙を流したことがない自分の無感情さが人々に伝わってしまうことを恐れてたんですね。
 そんな自分は何か変なんじゃないか、というエリザベスにウィルソンは「無感情は君主に必要な天武の才。だが人から好かれるためには演技することも必要だ」とアドバイスします。ウィルソン自身も本来はエリートでインテリで高級志向だけど、労働党の党首として人々から支持を得るためにはそんな自分を隠し、人々の前では皆から望まれる姿を演じてきたわけだ。チャーチルや前の首相たちと違って役立たず、みたいに言われたけど、ウィルソンのこのアドバイスが今後のエリザベスの公務に良い影響となっていくのかもしれません。
 しかし無感情という割には、若い頃フィリップと喧嘩してテニスのラケット投げたりしてたよね(笑)

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The Crown S3-#2 「切り札」

 経済が低迷を続け大きな赤字を抱えているイギリス政府はアメリカに経済援助を要請するが、アメリカのジョンソン大統領はこれを拒否する。ポンドの切り下げだけは何としても避けたいウィルソン首相はエリザベスに外交的な協力を依頼し、王室はジョンソン大統領をバルモラル城での狩りに招待する。しかしケネディ前大統領以上のもてなしが提案されているにも関わらずジョンソンはこれも無視を続けていた。このままでは女王に対する侮辱と取られることを危惧した大統領首席補佐官は、休暇でアメリカを訪問中のマーガレット王女をホワイトハウスの晩餐会に招待するという打開策を打ち出す。経済援助のため藁にもすがりたいウィルソンは、マーガレットに晩餐会への出席を説得するようエリザベスに依頼してくる。
 エリザベスの「命令」でこれを引き受けることになったマーガレット。しかし、イギリス経済の未来がかかっている重要な外交任務だから今回は定石通りに、という指示を無視してまたもや自己流のスタイルを貫く。

 ジョンソン大統領は、王室が「政府の尻拭いをさせられる」ことをちゃんとわかってるんですね(笑) でも彼には尻拭いをしてくれる存在はいなくて、何をやっても「人気者のケネディと比べてジョンソンは…」って思われることにものすごい重圧を感じてる。だからイギリスからの狩りの招待も、遠いし不気味な城に泊まるの嫌だし天気は最悪だし気どった連中の相手しなきゃなんねーし(ようするにめんどくさい)、マスコミは自分が何かヘマやらかすのを待ってるんだろうって被害妄想までしちゃうんだよね^^;

 一方マーガレットは、「ケネディ批判は厳禁」という暗黙のルールを無視して、晩餐会の席で公然とケネディの悪口を口にします。その場にいた一同は当然その言葉に凍りつくわけですが(꒪ꇴ꒪|||)
 でもずっとケネディと比較され続けてうっぷんがたまっていたジョンソンがマーガレットに同調。これをきっかけに「暗黙のルール」はいとも簡単に破られてしまいます(笑)
 生まれた時から常にエリザベスの2番手であるマーガレットと、人気者ケネディの2番手だったジョンソンの間には、共通する思いがあって当然。意気投合した二人は食べて飲んで歌って踊って朝方までどんちゃん騒ぎ。結果、ジョンソンのご機嫌取りに成功してイギリスは経済援助を受けることになったわけだけど、こういうやり方は「政治的外交」としては非常に危ない橋。相手がジョンソンじゃなかったら失敗に終わっていたかもしれません。
 マーガレットの大衆を惹きつけるカリスマ性は抜きん出たものがあって、王室の存続という点で一役買っているのは確かだと思う。でも周囲を盛り上げて引っ張っていくだけではなく、冷静に物事を判断させる落ち着きも「君主」には絶対必要だし、そういった点でマーガレットが「2番手」として生まれたのはやはり神の采配だったのかも。

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The Crown S3-#1 「疑惑」

 楽しみにしていた「ザ・クラウン」の新シーズンが配信開始となりました✨
 さっそく第1話を視聴したのでまずは感想を簡単にまとめておきます。

 1964年。イギリス経済が悪化の一途をたどる中、労働党のウィルソンが首相に就任。しかし彼がソ連のスパイだという噂を耳にしたエリザベスは不安を抱えていた。
 そんな折、イギリスの上層部にKGBのスパイがいるという情報がMI5に入ってくる。そのスパイとはウィルソンではなく、バッキンガム宮殿にいる王室絵画鑑定官のブラントだった。彼の15年間に渡るスパイ活動を見逃していたMI5は、アメリカの信用を失わないためにもこの事実は公にはしなことをエリザベスに伝える。

 今回はスパイ絡みのエピソードということで「Spooks」ファンの私としては期待に胸を膨らませてしまいましたが、そもそもそういうドラマではないので^^; スパイが15年も宮殿に潜り込んでいたというイギリスの不名誉を隠しつつ、その張本人を称えるスピーチをしなければならないエリザベスの「お仕事」についてのエピソードでした。
 ケンブリッジ・スパイ網と聞いて、そういえば共産主義に傾倒するケンブリッジの学生がKGBにリクルートされる「ケンブリッジ・スパイ」ってドラマがあったなぁと思い出した。ルパート・ペンリー=ジョーンズが出てたからSpooksそのまんま感しかなくて、ストーリーは忘れたけど学生たちが裸で川に飛び込んでたシーンは憶えてる(笑)

 さて、予告編では即位25周年を祝うみたいな感じだったので舞台は'70年代かと思いきや、まだ'64年でした^^;
 S2の最終話が'62年だったから、あれから2年しか経ってないことを考えると「人は年を取るもの」とはいえキャストの変化はかなり強引な気もしましたが(笑) まあシーズン途中で役者さんが変わるよりは違和感なくていいのかも。
 違和感といえば、実在の人物に似てるかどうかは置いといて、クレア・フォイ→ヘレナ・ボナム=カーター、ヴァネッサ・カービー→オリヴィア・コールマンの方が、女優さんの顔立ちの共通点という意味では自然な配役な気がする^^;
 それに比べてフィリップ殿下の違和感の無さ(笑)
 久々に登場のチャーチルはもともとおじいちゃんだから何の変化もありません(笑) てか、まだ生きてたんですね!(←失礼)と思っていたら、病床に伏したのちお亡くなりに……。君主になったばかりの自分を支えてくれた存在だから、エリザベスの喪失感はとても深いものだったでしょう。S1の彼の老害っぷりが本当に面白くて、もう見れないのかと思うと視聴者としても残念です。
 個人的に嬉しかったのは何といっても、マーガレットの夫トニー役がベン・ダニエルズさんになったこと! しかも年齢重ねてるはずなのに年取った感がまったく無いのがすごい。首が長いからハイネックのセーターがとてもお似合いで素敵だし、脚が長いから歩いても座っても素敵だし、車を運転する姿もタバコをポイ捨てする姿も素敵。同じポイ捨てでも不良にしか見えない「ルイス警部」のハサウェイとはえらい違いです(←それでも好きなくせに)
 これからまだまだベン様のお姿が拝めるのかと思うとドキドキしちゃいます💓

 余談ですが、新しい切手のお披露目の際に女王のワンコたちがお行儀良く並んで待ってたのが可愛かった💕

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トルコのドラマ「罪なき者」

 Netflixでたまたま予告編を見たら「オスマン帝国外伝」のイブラヒムが出てる! しかも試しに1話目を見てみたらシャーの旦那ルトフィーも警察署長で登場するし(笑)これは見なくちゃー! という軽い気持ちで手をつけてみたところ、これが話にグングン引き込まれていくドラマでした。

 別れた妻と娘に未練がある刑事のユスーフは、元妻げ現在一緒に暮らしている男の会社の不正を暴くという名目で付きまといのような行動を繰り返していた。殺人課の刑事にも関わらず経済事件を追っているユスーフを見咎めた警察署長のセラハティンは、彼に1冊の捜査ファイルを渡し、しばらく休暇を取るよう命令する。

 ユスーフは故郷の海辺の街を訪れ、酒を飲んで船から海に転落した男を目撃し救助する。その男はユスーフの幼なじみタネルの弟、タリクだった。彼は半年前に妻のエメルと兄タネルを同時に亡くした悲しみから酒浸りの日々を送っていた。
 タリクを自宅まで送ったユスーフは、彼の両親セブデトとネルミン夫婦に再会する。元警察官でもあるセブデトはユスーフを歓迎し自宅に滞在するよう勧めるが、ユスーフのバッグにある捜査資料の目にしたネルミンは、ユスーフが帰省を装ってタネルとエメルの死に関する捜査をしにきたことに気付く。
 そしてユスーフの訪問を機に、一家が抱えていた秘密や過去がしだいに明らかになっていく。

以下ネタバレあります

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11月のドラマ視聴目標

 ここしばらく多忙な日々を送っていたため、新シーズン配信のたびに欠かさず観ているのは「オスマン帝国外伝」「ハンドメイズ・テイル」のみとなっていました💦
 その合間に「デリー・ガールズ」や「Sick Note」などのサクッと観れるコメディーや、ブリティッシュ・ベイクオフのようなバラエティー番組をちょこちょこ楽しんではいたのですが、今までより少し時間ができたこともあるので、今月は視聴予定ならぬ視聴目標を立ててブログの立て直しに向けて頑張ろうかなと^^;

 今月一番の楽しみはなんといっても、Netflixで新シーズンの配信が始まる「ザ・クラウン」
 エリザベスが戴冠してから(即位してからかも?)25年後が舞台になるようです。というと70年代後半、LOMの少し後の時代ですね。泣き虫チャールズもいい歳になったし、マーガレット王女の自由奔放っぷりも楽しみ。しかしヘレナ・ボナム=カーターってのは…前2シーズンのヴァネッサ・カービーはドンピシャだったけど。
 予告編を見ただけでもうワクワクです。Left Bank Picturesは相変わらずいい作品を放ってきますね。

 他にもNetflixのマイリストに放り込んだまま観れずにいるドラマの消化を自分に義務付けていこうかと(笑)
 まずは大昔から観る観る言いつついまだに未視聴のままの「パラノイド」。ロバート・グレニスターさんが出演している刑事ドラマです。これはもう絶対すぐ観る!(鼻息)
 それと地味ながらも面白かった「ブレッチリー・サークル」の続編。舞台をサンフランシスコに移し、殺人事件の捜査をしていくようです。
 最近はテレノベラが視聴できる機会がめっきり減ってしまったので、その雰囲気を求めてメキシコのコメディ「ハウス・オブ・フラワーズ」も観ようと思っています。元のタイトル「La Casa de las Flores」で表記する方ががノベラっぽくていいな(笑)
 フランスのドラマももちろん加えたいので、手軽に観れそうな「ガールフレンズ・オブ・パリ」も観ていくつもり。
 S2を観たまま放置してる「Line of Duty」の続きはザ・クラウンが終わってからだなー。同時進行だとかなり重くなりそう^^;
 放置といえば、トビー・スティーヴンスさん主演の刑事ドラマ「Vexed」(netflixでのタイトルは「オレたち、ゆる刑事〜ジャック&ケイト」)が観れると知って大喜びでかなり前に視聴して、面白かったから感想書こう!と思ったまま書かずじまいだったので、時間をみて再視聴して感想書きたいなーと思ってます。

 さて、どこまで実行できることやら^^;
 せっかく時間に余裕ができたし、冬になったら犬連れで遠出する機会もほとんど無いので(ドッグランは行きますが🐶) またドラマ生活に戻るべく頑張ります!

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クリミナル ドイツ編とスペイン編

 イギリス、フランスに続いてドイツ編とスペイン編を視聴。
 どちらも見ごたえのある作品でした。

 まずはドイツ編。東ドイツ時代にベルリンで建設された建物の基礎部分から白骨死体が発見され、不動産業者のヨッヘンが警察に呼ばれる第1話。警察は発見された遺体が、ヨッヘンがかつて便利屋として雇い後に失踪したイェンス・カールではないかと考えていた。
 第2話は、テラスから転落した女性に対するDVが疑われるユルマズに対して尋問するも、経済界の大物である義父がつけた弁護士のもとでは真実を話すこともできない彼の葛藤が描かれています。第3話は20年前の少女連続殺人で服役している女性クラウディアに対し、まだ発見されていない最初の被害者の遺棄場所を聞き出そうとするエピソード。
 ドイツ編は全体を通して重厚さのあるエピソードで、正統派の刑事ものといった感じ。統一がもたらした東西ドイツそれぞれの人々への影響など、ドイツだからこそ描ける内容もありました。

 そして最後のスペイン編。
 行方不明の男性シルバが最後に会った愛犬家の女性イサベル。彼女の自宅の地下室から彼の血痕が見つかり、警察は薬物中毒である兄ピティが事件に関与しているとして彼女からピティの行き先を聞き出そうとする。しかし話を巧みにはぐらかすイザベルに、事件の担当主任マリアは彼女の愛犬ルナを安楽死させ解剖してシルバの遺体を食べさせたかどうか調べると脅しをかける。
 第2話では浴槽で溺死した自閉症の妹を発見したカルメンに対する事情聴取。保険金殺人も考えられたが、彼女が父親に関する話をするのを頑なに拒む態度を刑事は不審に感じ始める。
 3話目は、何十年もの間いくつもの犯罪を犯しながらも服役を逃れてきた麻薬の売人カルメロ。彼をどうしても刑務所に入れたいマリアは、麻薬の元締めの情報を提供するかわりに釈放を求める彼の取り引きを拒否する。
 1話目のイサベルの愛犬ルナがクラフツで優勝したっていうところ、犬好きの私としては思わず反応してしまいました。クラフツといえば毎年イギリスで開催される世界最大のドッグショーで、YouTubeでのライブ配信を私も楽しみに観ていたので(笑)
 ただ、マリアのやり方は見ていてかなり問題があると思わざるをえなかった。イサベルから事実を聞き出すために犬の安楽死を許可する偽の令状を作るのはダメでしょ。そんなの絶対バレるし、他の刑事たちも「よくやった」じゃないだろー(´・ω・`;)
 それとカルメロを何が何でも起訴したいがために、実際は逮捕時にちょっと抵抗しただけにも関わらず、銃を奪って暴行したと警官仲間で事件を大げさにでっちあげたり。それよりも彼の取引の提案を承諾して麻薬の元締めを捕らえるべきだ、っていう他の刑事たちの意見を完全無視して私情で突っ走っちゃうし。スペインの警察こんなんでいいんですか?と思ったけど、若い刑事ライはそんなマリアのやり方が彼女自身のためにもならないと考え、カルメロの弁護士に警官への暴行がでっち上げである事実を話します。
 イギリスドラマ「Criminal Justice」でも共通することだけど、経験を積んでずる賢さを身につけた人間より、若くまだまだ経験が豊富ではないからこそ追求できる正義ってあるんだよね。おかげで最後はほっとしました。

 これで4カ国すべての作品を見終えましたが、事件の内容のみならず、それぞれの国のドラマ作りの特徴も楽しませてもらえました。
 たとえばスペイン版だと女性の刑事が二人ともハイヒールなんだけど、フランス版の上司は若くて美しいモデルみたいでスーツもバッチリ着こなしてるのに足元はスニーカーなんだよね。責任者だけどいつでも現場に飛び出していくわよ!的な「冷静な顔して実は頑張り屋さんキャラ」なんだろうな〜って想像させてくれるし、こっちの方が本物の刑事っぽいし細かい点にこだわってるなぁって思いました。ドイツ版は事件がそれぞれ壮大ってか重厚で本格的な事件ものって感じだし、イギリス編は言うまでもなくじっくりみせてくれる安定感。まあイギリスは顔なじみの俳優さんが多いから余計にそう感じるってのもあるのかもしれないけど(笑)

 4カ国どれも甲乙つけがたく、見て損はない作品です!

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クリミナル イギリス編とフランス編

 Netflixで配信されているオリジナルシリーズ。他にもドイツやスペイン版が制作されていますが、まずはイギリスとフランス版から観てみました。いずれも1話完結形式の全3話です。
(ほんのちょっとだけネタバレあり)

 イギリス編は、養女の殺害容疑で取り調べを受ける医師のエドガー、妹の恋人の殺人未遂容疑をかけられているステイシー、不法移民の入国に加担したトラック運転手ジェイの3人に対する取り調べが描かれています。
 取り調べにあたる捜査チームの刑事のひとりが「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」のバッカスでお馴染みのリー・イングルビー。おバカなバッカスと全く違って、落ち着いた中堅どころの刑事といったキャラクターでした(笑)

 フランス編は、バンドのコンサートが行われた劇場で起きたテロ銃撃事件に巻き込まれたエミリー、建設現場での作業員の転落事故の責任を追及されるキャロリーヌ、同性愛者嫌悪の暴行事件で容疑をかけられたジェロームへの尋問。

 いずれも事件の捜査ではなく、容疑者として拘束された人物への取り調べを細かく描いたドラマです。
 取り調べといえば、巧みに自供を引き出す「第一容疑者」のテニスンを真っ先に思い浮かべますね。イギリス版とフランス版を見比べると、イギリス版はやはりいつものイギリスドラマらしいというか、刑事たちが巧妙な心理戦で容疑者から自供を引き出す心理的駆け引きがこと細かに描かれていました。特に第1話で尋問を受けるエドガーがひたすらノーコメントと繰り返すところなんか、テニスンだったらどうやって彼から真実を引き出すのか見てみたい気持ちになります。
 その点フランス版はというと、刑事と容疑者の駆け引きよりも、容疑者が事件にどう関わっているか、なぜそのように事態に至ったのかという容疑者の心情を重視したエピソードだったと思います。第1話のエミリーは事件で恋人を失ったけど、その後彼女は現場にいなかったという友人からの告発があって尋問を受けることになります。事件以降SNSなどで被害者救済活動を行なっていた彼女は、政府からの被害補償金が目当てで嘘をついていたのではないか?という話なんだけど、実際はもっと単純なことだった。嘘をついたらつき通さなければならない、その嘘も誰かのためだったという彼女の葛藤を考えると、もちろん法律上それは詐欺とか偽証になるとはいえ、とても胸が痛くなりました。

 どちらが好きかといわれると難しいな〜^^; 刑事ものとして見応えがあって内容も濃いのはイギリス編だけど、実際に誰もが抱えうる悩みを描いて感情移入できるのはフランス編の方かも。
 このドラマ、イギリス編もフランス編もセットがまったく同じなんですよね。となるとドイツ編とスペイン編もやはり同じなのかな。
 どのエピソードも1話あたり40分程度なので時間的に気軽に臨めるし、だけどその気軽さを感じさせないくらい各話とも充実したエピソードとなっているので、刑事ものがお好きな方はぜひ一度ご覧になってみてはいかがでしょうか。

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オスマン帝国外伝S3 62話「イブラヒムの遺産」まで

 毎シーズンのことなんだけど、「オスマン帝国外伝」と「ハンドメイズ・テイル」が同じ時期に配信されるため、こいつらが始まるとどうしてもかかりきりになってしまうというのが悩みの種。もちろん嬉しい悩みではあるのだけど^^;
 でも最近は合間をぬってNetflixで「デリー・ガールズ」も視聴してて、本当は3作品の感想を書こうかと思ったんですが、やっぱりオスマン帝国は言いたいことが多くなってしまうので今回はこのドラマのみの感想で。

 イブラヒムが処刑されたショックから立ち直れずにいるハティジェに、スレイマンはしばらくマニサで過ごすようすすめる。でもそれはハティジェのためというより、兄弟同然の親友イブラヒムを処刑した罪悪感から逃れるためでもあった。
 時が過ぎてハティジェが帝都に戻ってくると、イブラヒムと暮らした自分の屋敷はすっかりシャーに乗っ取られた状態。ヒュッレム暗殺のためにファーリエと名を変え宮廷に送り込まれたマヒデブランの腹心ディアナも、時期を待てというシャーの命令で暗殺を実行できずじまい。そこでハティジェは呪術師を雇ってヒュッレムに呪いをかけさせる。

 呪いをかけられたことを知ったヒュッレムはそれによって悪夢にうなされ、乱心しハティジェに殴りかかって半殺し状態に。彼女の手下によって森に置き去りにされたハティジェはその後自力で宮殿に戻ってくるが、事件に加担した者は全てヒュッレムに買収されていたため、ヒュッレムにやられたというハティジェの言葉を証明するすべはなかった。
 ヒュッレムへの復讐を誓うハティジェは、ヒュッレム以上の大金を使って周囲の人間を買収しようとし、シャーにイブラヒムの隠し財産があることを明かす。しかし帝国に帰属されるべきであるイブラヒムの遺産が少ないことに気付いたリュステムが隠し財産の存在を嗅ぎつけ、臣下たちはその捜索を続けていた。
 その矢先、イブラヒムの遺品が市場で競売にかけられていることを知ったハティジェがそれらを自分で買い取ったことで、隠し財産が彼女の手元にあることに気付かれてしまう。シャーの忠告も聞き入れず遺産をどこかに移そうとするハティジェだが、当然リュステムがそれに気付かないはずがなく、夜中に遺産を運び出そうとしている現場を押さえられてしまう。だけど事前にシャーが手を打ってマルコチョールに伝えていたため、これは宮殿に持っていくためのものだということで事態を収拾させた。

 感情で動くメンヘラ皇女ハティジェと、常に冷静に事態を分析して動く姉のシャー。彼女とヒュッレムの謀略のやり合いは隅々まで張り巡らされてて目が離せなくなってます。
 イブラヒム亡き後、スレイマンはいまだに自己嫌悪に苛まれているし、遠征はうまくいかないし、他の国からは「イブラヒムのいない帝国なんてちょろい」とバカにされるし(苦笑) イブラヒムの後継として大宰相になったアヤスが無能というより、イブラヒムがそれだけ有能だったってことなんでしょうね。
 スレイマンがイブラヒムの処刑を決断したのはあくまで帝国のためであって、親友の彼を殺すことは当然望んでいなかったわけだから、ここまでトラウマ抱えたみたいに悩むのも当然のことでしょう。ここで思い出すのが「ザ・クラウン」でエリザベスが戴冠する際に祖母の太皇太后から言われた「いかなる時も自身より王冠が勝たねばならない」という言葉。時代や国が違えど、統治者の在り方というのは同じなんですね。

 で、ヒュッレムも最大の敵がいなくなって自分の天下と思いきや、やり手のシャーに何かと「あんたは奴隷のくせに」と立場を見せつけられてイライラ。おまけに呪いかけられて体調も芳しくないし。彼女の最大の弱点って、命を助けてくれた相手をすぐ信じちゃうところだと思うよね。ファーリエといい、フィルーゼの時といい(苦笑) 自分のやってることに絶対の自信を持ってるけど、ギュルフェムに「お子様方があなたの真の姿に気付きますように」って言われた時はさすがにこたえたみたい。良心の人ギュルフェムにキツいこと言われたらそりゃグサっと刺さりますね。
 そんなヒュッレムが、決して味方ではないのにマルコチョールを敵視しないのは、彼が私利私欲なく帝国の利益を第一に考える人物だからだと思うんだけど、今回のシャーの件でヒュッレムが彼を危険人物扱いしそうで嫌だなぁ〜マルコチョールだけは後宮の陰謀に巻き込まないでもらいたい💧💧

 タシュルジャルとの恋愛を禁止されて落ち込んでたミフリマーフは、幼い頃憧れてたマルコチョールが戻ってきた途端彼に鞍替え(笑) でもマルコチョールがミフリマーフみたいなカギんちょを相手にするはずないだろ、ってかそれ以前に皇女と恋愛しようとするほど彼は非常識人じゃないよね^^; ミフリマーフがマルコチョールに宛てた手紙を見つけたリュステムは偽の返事をミフリマーフに送って、もちろんその返事が偽物だってことはバレるんだけど、マルコチョール自身の気持ちもその偽の手紙に書かれたのと同じものでした。ミフリマーフご愁傷さま…

 マヒデブランはムスタファの赴任先であるマニサでヒュッレムと関わらずにすむ日々を送っているけれど、将来の皇帝になるべきムスタファに悪い虫がつかないよう後宮の管理に目を配る日々。暗殺者として送り込んだディアナはいつまでたってもヒュッレム暗殺を実行できないし、ディアナ自身も実行はもう無理なんじゃないかって感じて、マニサに戻りたいとマヒデブランに手紙を送ります。シャーいろいろ命令されてうんざりする彼女の気持ちもわからなくないよね、そもそも彼女が忠誠を誓ってるのはシャーじゃなくてマヒデブランに対してなんだし。
 そんな彼女がヒュッレムに自らの正体を明かしたのは、当然何かしらの考えがあってのことだろうから、この先どんな展開が待っているのかドキドキしますね。

 そしてよくわからないのがニギャール。彼女はもちろん娘を取り戻すという目的が第一なんだろうけど、賢いはずの彼女がたまに自分で自分の首を絞めてるようにしか見えない行動をするのは何故なんだろう…

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