新米刑事モースCase12 「森の怪物」
デンマークからの留学生イングリッドが行方不明となる。授業のあと友人たちとパブへ行った彼女は、財布を忘れたと言って店を出たまま戻らなかったらしい。彼女と親しかったフィリップによると、授業中彼女に電話がかかってきていたという。学校のある通りで数年前に女性が襲われる事件があり、被害者の女性とイングリッドが同じ公園を通り道としていたことから警察は関連を調べ始める。パブの近くで彼女が車に乗るのを見たという目撃者がおり、その車の持ち主に話を聞くと、彼は財布を忘れてバス代が無いイングリッドをホワイトウッズの近くまで乗せて送ったと話す。
同じ日、川で青年が行方不明となり彼のものと思われる切断された腕が発見される。内務省の病理医は溺死して船のスクリューに巻き込まれたと言うが、のちにデブリンの見立てで大型の獣に食いちぎられたことがわかる。
川の下流にあるホワイトウッズではバードウォッチングに出掛けた男性が姿を消していた。ホワイトウッズを捜索したモースは森の中でイングリッドのものと思われる靴を見つけ、その先で誰かがバードウォッチングをしていた形跡と切り裂かれたテントを発見する。
事件はいずれもモートメイン伯爵家の邸宅クレヴコ・ホールの敷地周辺で起きていた。クレヴコの近くの民家で飼い犬と山羊が襲われ、失踪した被害者たちの遺体が発見されないままだった。事件はホワイトウッズに棲む大型の肉食獣によるものか、もしくはそれを装った人間によるものなのか?
以下ネタバレ感想
ハサウェイの父ちゃん登場!!!!!!
ニューカッスル出身のルイスはさておきハサウェイは何らかの形でいずれ伏線的に出てくるのではとこっそり思ってましたが、今回のエピで「お屋敷の敷地整備人フィリップ・ハサウェイ」と聞いて、うおぉキターーー!!!!って大興奮です(゚▽゚*)
でもあのお屋敷、例の「変な噴水」はなかったね…(笑)
そしてストレンジ君DS昇格おめでとう!
昇格してもモースとは友達。レコード買ってきてあげたりパブに誘ったりとマメな奴…そういえばモース警部が入院した時にお見舞いにブドウを買ってきてあげてたよね(^ ^)
ブライト警視正がなんだか最近やけにかっこいい。
さて事件の方ですが、動物好きとしては悲しい話だったなー。
少女の頃ペットの子虎ブルータスに襲われたジョージーナ。でもそれは自分が何か気に入らないことをしたからで、ブルータスに罪は無いと言う彼女。人に馴れた動物が人間を襲う場合、たいてい人間の行動の方に問題があるものだからね。にもかかわらず可愛がっていたブルータスを殺されてしまった彼女の心の痛みはすごくよくわかるし、それをきっかけに彼女の心の何かが変わってしまったのも理解できる。
だからこそブルータスが生きてると知った時、生きていたという喜びよりも「研究のために利用されている」という怒りに気持ちが向いちゃったんだろうな。愛と憎しみは紙一重、大好きな博士が自分を見てくれないなら痛い目に遭わせて自分の気持ちをわからせればいい、と考えたジョージーナの心はブルータスに襲われた少女の頃のまま止まってしまっていたんだろう。
なんだかとても悲しい気持ちになるエピでした。
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