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January 19, 2011

Place of Execution

 Wire in the Bloodのヴァル・マクダーミドとコースタルが再びタッグを組んで製作された全3話のドラマ。ロブソン・グリーンもプロデューサーとして製作に参加。原作は日本でも「処刑の方程式」のタイトルで集英社文庫より邦訳版が出版されています。
 主演はジュリエット・スティーヴンソン、グレッグ・ワイズ、そして「孤高の警部ジョージ・ジェントリー」のバッカスことリー・イングルビー。2008年にITVで放送され、ジュリエット・スティーヴンソンはこの役でCrime Thriller Awards主演女優賞を獲得しました。

 1963年の冬、ダービシャーの寒村スカーデールで13才の少女アリスン・カーターが犬の散歩に出たまま姿を消した。通報を受け、若き警部ジョージ・ベネットの指揮のもと警察はアリスンの捜索を開始。ほどなくして木に繋がれたアリスンの飼い犬が森で発見された。翌朝には森の小川のそばでダッフルコートのトグルとタイツの切れ端が見つかり、マナーハウスに住む母親のルースと義父フィリップ・ホーキンは、それらがアリスンのものであると確認する。
 疑わしい人物が次々浮かぶ中、警察は山にある古い坑道の奥で大量の血痕がついたアリスンの衣類と、銃弾を発見。よそ者を警戒するスカーデールの住人たちは警察の捜査に協力的とは言えなかったが、一人の住人が、アリスンが消えた水曜の午後にフィリップ・ホーキンが森の方へ歩いていくのを見たと証言する。しかし写真が趣味のホーキンは、その日は自分の暗室にいたと話す。
 その後、ルースがホーキンの書斎でリボルバーと血の付いたシャツを見つける。屋敷を捜索したジョージは、ホーキンの暗室の鍵のかかった金庫からアリスンの猥褻な写真を発見。勾留されたホーキンはそれが警察による捏造写真だと主張し、血の付いたシャツのことを聞くと驚いた表情を見せ、自分はアリスンを殺していないと頑に否定を続けた。しかし数々の証拠に基づきジョージはホーキンをレイプと殺人の罪で逮捕。アリスンの遺体が見つからないまま裁判が始まることになった。

 そして現在。幼い頃スカーデールに住んでいたことがあるジャーナリストのキャサリンは、この事件のドキュメンタリー番組を製作していた。当時捜査を担当したジョージはインタビューを快諾し、製作は順調に進んでいた。しかし完成を目前にして、ジョージから番組の放送の中止を求める電話がかかってくる。彼は「自分は間違っていた」と話し、その後キャサリンとの連絡を絶ってしまう。
 一体ジョージに何があったのか、彼は何を知ったのか。当時の関係者を訪ね歩き、スカーデールマナーに向かったキャサリンは、そこで衝撃の真実を知るのだった。

* * * * * *

 ジョージ役(若い頃)のリー・イングルビー、舞台が1963年ということもあってバッカスそのまんまじゃないか!と思っちゃいますが(笑)バッカスと違ってジョージは大卒のエリート警部という役柄だし外見もまったく違うので、もし吹替えだったら同じ俳優さんだと気付かないかも…っていうくらい別人に見えました。
 ちなみに現代のジョージを演じてるのはフィリップ・ジャクソンさん。バッカスが年取るとジャップ警部になるのかー(笑)
 そしてフィリップ・ホーキンを演じるグレッグ・ワイズが素晴らしい♪ 彼の独特のエロい雰囲気がこれでもかというほど醸し出された、まさにハマり役といえましょう(゚∀゚ )アヒャ

以下、感想など*超ネタバレ*

 バッカスじゃないけど「ジョージ・ジェントリー」でも似たようなエピソードがありました。もっともあちらでは大人の犠牲になった子供たちが成長して仕返しする話でしたが、こちらは住人全員が結託して領主を陥れるという恐ろしい話。ただしスカーデールの子供たちは少なくとも守ってくれる大人がいただけマシだったともいえます。
 いずれにしてもDNA鑑定なんかが存在しない時代だったからこそ有り得た話。そしてこういう例があるからこそ死刑が廃止になったのかなとも思えました。ホーキンがひどい行いをしてきたのは事実であり、スカーデールの住人たちにとって彼は死んで当然の人間だった。だけど社会的地位のある彼を訴えたところで警察がそれを信じるはずがない。彼らには、自分たちで事件を作り上げて彼を「処刑する」しか方法はなかった。しかし、だからといって犯してもいない殺人の罪で彼を死刑にするのは果たして正義といえるのだろうか。そもそも正義とは一体どこにあるのか。…スティールさんに聞いてみよう(違)

 WITBの製作陣がそのまんま関わってるので、やはり雰囲気がよく似ています。これまた北部ドラマなので英語字幕無しだとキツいところですが、事前に原作を読んでおいたので今回は無問題good
 いくつか原作とは違う部分もありました。原作では妻の妊娠が判明し父親になるジョージが、少女にこんなことするなんて許せん!とステイブラー化(笑)それが原因で「自分は間違っていた」につながってしまうわけですが、ドラマではアリスンと同じ年頃の娘を持つキャサリンの心情がメインに描かれています。
 それと、原作ではマスコミがマンチェスターでの少年失踪事件と関連づける記事を書いたり、霊能者が「アリスンは生きている」と透視したりと、細かい部分までリアルに描かれていますが、そういった部分はドラマでは省かれてましたね。
 しかし全体的にドラマとして非常に上手く脚色されており、素晴らしいクライム・スリラー作品に仕上がっています。是非WOWOWプレミアで3話連続放送などいかがでしょうか。

 余談ですが、キャサリンのオフィスの窓からはタイン川とミレニアム・ブリッジが見えました。これもニューカッスルで撮影したドラマだったのですねん^^

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Comments

Ayanoさん こんばんは。

わぁ~、これは面白そうですねぇ。
バッカスのスピンオフですかぁ・・・(違っ)
読んでいるだけで重苦しそうな空の色が目に浮かびます。
翻訳ミステリー好きとしては、原作本にも興味津々。

『コードネーム・カルロス』を放送した途端にゴールデングローブ賞受賞という素晴らしいセンスの
WOWOWですから、このドラマもアナ・トラヴィスの続きもAtoAもみんな放送してくれると信じて待ってます!
まずはホワイトチャペルですね!楽しみ~。


Ucoさん、こんばんは。
バッカスが真面目君になっちゃいました〜^^
むしろジェントリー警部に近いキャラクターでしたよん。名前も同じ「ジョージ」だし(笑)
グレッグ・ワイズさんがこれまた最高にハマり役でした。
原作は読み始めたら止まらない面白さですので、機会があったらぜひお手に取ってみてくださいませ^^

「カルロス」受賞、素晴らしいですね!
ミニシリーズで主演男優賞のアル・パチーノが出た作品もWOWOWでしたよね〜たしか。
LaLaのBBC枠はイマイチ好みじゃないものが多いので(でも9月にAll the Small Thingsが来るのはちょっと楽しみ)
WOWOWの本格派ラインナップには今後も期待しています♪

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