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October 19, 2010

El Clon / ヴィーナス〜時空を超えた愛

 BSジャパンで始まった新しいラテンドラマ。(サイトはこちら

また時空です(爆)

 原題は「El Clon」。今年作られたばかりの新しいドラマで、以前Telemundoのプロモを見てからずっと気になっていた作品。まさかこんなに早く日本での放送が実現すると思ってたかったので感激です♪
 最初の舞台はモロッコ。イスラムの厳しくも美しい世界は今までのラテンドラマとはまったく違う雰囲気で、もうすっかり夢中になってます^^ 「マリナ」の主役でお馴染みのサンドラ・エチェベリアと、初代リカルドを演じたマウリシオ・オフマンが再び共演というのもファンにとっては魅力のひとつ。
 余談ですが、あちらの俳優さんにとってTelemundoのノベラに出ることは、日本でいえばNHKの大河ドラマでメインキャストを演じるのと同じくらいの大きなステイタスになるんだとか。そこで2度も主役を演じたサンドラはもちろん大人気スター。ちらっと動画で見たんだけど、彼女の出演イベントに集まったファンの多さにはマジでビビりました^^; そんな彼女が日本での放送を知って喜んでくれているというのは本当に嬉しいですね!(o^-^o)(←リアルタイムで返信ツイートもらって完全にうろたえてしまった奴。笑)

以下、今までのあらすじと感想。
(かなり長くなりそうなんで隠します)

 アメリカ育ちのムスリムの娘ハーデは、母親の死をきっかけにモロッコの叔父アリの元に引き取られることになり、そこで従姉妹のラティファと使用人ソライダたちとともに暮らしはじめる。アメリカでもイスラムの掟を守って生きてきたハーデだったが、モロッコでのそれは比べ物にならないほど厳しいものだった。

 マイアミに住む双子の兄弟ルーカスとディエゴは、父レオナルドと名付け親でクローン技術研究者のアルビエリとともにモロッコへ旅行することになる。そこにはレオナルドの恋人クリスチーナも行く予定だった。しかしディエゴは飛行機の座席が取れず一足先にモロッコに着いたクリスティーナと、お互いを知らずに関係を持ってしまう。のちにそれはレオナルドの知るところとなり、ディエゴはクリスチーナが金目当ての女で父に相応しくない相手だと言い、クリスチーナはディエゴにつきまとわれたと嘘をついてしまう。
 このゴタゴタから逃れるように、ルーカスは大学時代の友人アリに会いに行くと言うアルビエリに同行する。そこで彼は美しい衣装を着て踊るハーデと出会い、二人は一目で惹かれ合うのだった。
 ラティファにはマイアミで事業をしている実業家のサイードという婚約者がいた。しかし二人の乳母が同じだった(=兄妹同然で結婚してはいけない)ことがわかり、アリはラティファをサイードの兄ムハマドに、そしてハーデをサイードに嫁がせることを決める。徐々にムハマドを好きになり結婚の日を待ちわびるラティファに対し、一方のハーデはルーカスと密会を繰り返していた。ハーデの様子を不審に思ったアリは部下に彼女を尾行させ、彼女が外国人の男と会っていることを知る。問いつめられたハーデは相手がルーカスであることはけして言わなかったものの、アリは罰として彼女を部屋に閉じ込めてしまう。結婚前に男と交際すること、ましてや相手が異教徒であることは、ムスリムにとって死に値する大罪なのだ。

 マイアミに戻ったレオナルドとディエゴ。しかしディエゴはレオナルドがクリスチーナとよりを戻したことに怒り、家を出てアルビエリの元に身を寄せることにする。パイロット志望でヘリコプターの操縦を習っていたディエゴは、友人マリサの誕生日パーティーに一人でヘリを操縦して向かう途中、悪天候によりヘリが墜落して命を落としてしまう。
 クリスチーナは知らせを聞いて彼の葬儀に駆けつける。いがみ合ってはいたがけしてディエゴを憎んでいたわけではない。しかしレオナルドに冷たくあしらわれ、彼女はひとり教会でディエゴのための追悼ミサを行ってもらう。

 自分の勝手な行動でラティファの結婚まで取りやめになってしまうことを心配していたハーデだったが、ついにルーカスとの駆け落ちを決意する。しかしアリが家にいたため出かけることができず、ようやく家を抜け出して約束の場所に着いたときにはルーカスの姿はなかった。
 その頃ルーカスは、なかなか現れないハーデを探しているうちに砂漠で砂嵐に巻き込まれ、倒れているところを通りがかりの部族に助けられ保護されていた。アルビエリからルーカスと連絡がつかないことを聞いたアリは彼を捜索し、自宅に迎え入れる。しかしアリはルーカスにディエゴの死は伝えず、結婚後マイアミに行くラティファ夫婦と一緒にアメリカに帰るよう言う。
 サイードが遺産相続のためカイロに行かねばならず、ハーデとの結婚は延期されることになった。ハーデが“例の外国人”とまた会うことを心配したアリは、サイードが帰国するまでの間、ハーデもラティファたちとともにアメリカに行かせることにする。共にアメリカに帰ることになったハーデとルーカスはこれが運命だと信じ、マイアミに着いたらすぐに結婚する気持ちを固めていた。

* * * * * *

 オープニングはイスラムとラテンが上手い具合に融合されてていい感じ♪ ベリーダンスをするハーデ(サンドラ)は本当に綺麗! まさにヴィーナス! 青い衣装と彼女の健康的な肌色の組み合わせがモロッコの砂漠と空を連想させて実に美しくて、毎回見とれてしまいます(*^.^*)
 カメラとか編集も今までのラテンドラマと違って、普通のドラマっぽいです。

 厳しくも優しいアリ叔父さんは、ハーデたちを本当に愛しているのが伝わってきます。国が違えば文化も掟も違うわけで、ハーデにとっては制約が多く自由の無い暮らしであっても、アリ叔父さんはイスラムの掟に従って彼女を守ろうとしているだけ。ハーデもそれがわかってるからこそ、叔父さんの顔に泥を塗るような勝手な行動ができないんだよね。そう考えるとラテンドラマにしては珍しくまともな人たちが揃ってるかも(笑)
 目下一番のお気に入りはクリスチーナ(笑) 最初に出てきたとき「ベティ」の毛染め女系キャラ(悪女だけどちょっとお笑い入ってて憎めないタイプ)かと思ったけど、アルビエリが結婚寸前までいった恋人と死に別れた話を聞いて涙を浮かべたり、レオナルド(以下レオちゃん)のことを金目当てではなく本当に愛してたりと、悪女というよりは「ちょっとおバカっぽいけど根は純粋な人」なのかも。ディエゴとのことで嘘をついたのも計画的な策略と言うより、つい口をついて出てしまった嘘って感じだったし。帰りのタクシーでの運転手さんとのやりとりが可愛かった(笑)
 彼女ってデス妻ラテン版で元キャリアウーマンのリンダ(本家のリネット)を演じた女優さんだったんですね!!!!!(右から3人目) あまりの違いに最初は全然気付きませんでした(笑) ちなみに彼女の友人ビッキーは「ベティ」のアウラマリア。舞台はマイアミだけど主にコロンビアで撮影してるそうで、ベティ絡みの人がちらほらいるのもなんとなくうなずけます。
 可愛いといえばラティファも♪ ムハマドのこと最初はブサイク男とか言ってたけど、意外とサイードと結婚するよりムハマドとの方が幸せになれそう^^ 結婚式の時とか、マイアミで水着姿の人たちを見た時の二人がもうすっごい可愛くて、完全にやられました(爆)
 いまのところベロニカ様やレベッカ様やグラディス様のような悪女がいないけれど、ディエゴの知人だったというマリサがそんな感じになっていくのかな?と期待しています。

 それと今さら言うまでもないですがアルビエリは「セカンド・チャンス」のウォルター。アズールの天敵だったあのウォルターです(笑) 今回はちゃんと髪の毛があるせいか普通の人に見えます。っていうかいい人だし。でもカクカクした動きはやっぱりウォルターっぽい(爆)
 実業家のくせに不甲斐なさすぎなレオちゃんにはひたすら苦笑いです。ラテンドラマって、アレハンドロにしろリカルドにしろ、お金持ちのぼっちゃんが自己中ウザキャラと化すパターンが多いけど(もっともリカルドはマリナと別れてからまともになったけど)、ルーカスとディエゴよりむしろレオちゃんがそんなキャラ。「ビクトリア」のアレハンドロがあのまんま年取ったって感じ(苦笑) クリスチーナに対する態度はあんまりでしょう。そんな彼にわざと聞こえるようにチクチク嫌味を言うロサと、それを意識しまくりなレオちゃんの図はかなり面白いけど(笑)

 スペイン語を勉強し始めたばかりなので、今までは覚えてなかった普通のセリフ(ラテンドラマでお馴染みの悪口雑言は覚えてる^^;)が少しわかった時はすごく嬉しかったりします^^ たとえば、サイードが帰ったあとアリがハーデに "Te ama" って言ったのが、字幕見なくても意味わかった♪ なんせまだまだ超初心者なので、ドラマを楽しみながらスペイン語をちょっとずつ覚えていけたらいいな〜。

 ラティファとムハマドが結婚し、ハーデとルーカスもアメリカに帰り舞台はいよいよマイアミへ。 BSジャパンの番組紹介を読むと、ここからさらに20年後がメインの話になるそうで(マリナもチュイと再会してからがメインだったよねね^^;)、このへんが時空なんでしょうか(笑) 今のところドロドロとは無縁の人たちばかりなんだけど、サイードが嫉妬深い夫に変身したりするのかも。そうじゃないとつまらないし(爆) ラテンドラマお馴染みの悪役登場に期待して楽しんでいきたいと思います♪

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Comments

Holaaa♪
ラテンドラマは書き出すと長くなりますよね(爆)

一話一話はそんなに時間が経ってないのに
(ビクトリアの時は特に思いました)
ある時どどどーんと時間が飛んじゃうのが
ラテンらしいです(笑)
ただ復讐と陰謀がまだなくて、それが展開してこそ
真のラテンドラマになると期待してます。

モロッコやイスラム教の風習を知ることができるのも
ワクワクします。
結婚式のシーンは興味深かったです。
ラティファとハマドは可愛い夫婦。
ラティファは結局、いい夫を掴んだのかも
しれませんね。
やっぱりサイードのほうが悪い夫になりそうです。

それでは~
Hasta luego♪

ぽっこさん、Hola!^^
ビクトリアは5話くらいすっ飛ばしても全然問題なかったですよね(笑)
それにくらべてマリナやヴィーナスは毎回展開が早くて楽しいです。
いきなり何年も経っちゃうのは早すぎって気もしますが(笑)

>モロッコやイスラム教の風習を知ることができるのも

そうそう! こちらの価値観だと「制約」って感じることも、実は女性を守るためのことなんだ〜と知ることができました。
サイードはとんでもない遺産を押し付けられちゃったし(笑)
それにしても物わかりのいいアリ叔父さんなら、最初からイスラムに改宗すると言って拝み倒せばハーデとルーカスの結婚を認めてくれたのでは…という気もしますね^^;
それにくらべてレオちゃんの低レベルな発想力は何とかならないものでしょうか(爆)

まだまだバラバラな人たちが、ちょっとずつ関わり合ってきそうでこれから楽しみです♪

はじめまして、「はに」と申します。

ラテンドラマを見ている友人がまわりにいなくて(普通いないか)、一緒に楽しみめる方を探していました。
私も、ちょっとだけスペイン語を勉強してたので、それを忘れぬようにとラテンドラマを見ているんですよ^^
テレノベラはマリナ以来の2作目で、デスパも見てました。
だから、クリスチーナの厚化粧にはびっくり「え、リナの人だよね」って感じでした。
他のテレノベラはカットが多すぎて、話がつながってない感じがダメで途中で挫折しちゃったんですが、しかし、ヴィーナスの180話超えにはびっくりしました。
とはいえ、今のところ、すごく面白く見ているので、180話でも大丈夫そう
ラテンドラマなのに、イスラムの戒律とかも知れるってなんか2倍お得なドラマって感じですよね。
しかも、アメリカ映画にありがちなイスラム圏を偏見に満ちた目で見るんじゃなくて、カルチャーショックはありつつも素敵に描いているところがイイです

私的には、初代リカルドことルーカス・ディエゴの、あの表情づくりはちょっとですが、そこはハーデちゃんの美しさが十分カバーしてくれてます。
今後の展開が楽しみですよね。
ハーデやティファナはもちろんですが、アルビエリの結婚話がどうなるのか心配。だって、ルイサってちょっと・・・
もちろん、クローンの出現も楽しみですよね。
ルーカスの背中のほくろも気になるし・・・。
まあ、180話もあるんだからゆっくり楽しめますね

ではでは、また遊びに来ます

はにさん、こんにちは。はじめまして。
ご来訪ありがとうございます。
ラテンドラマファンの方にお会いできて嬉しいです!^^

ラテンドラマはいろいろ見ましたが、この前の「エンジェル」はあまりに編集しすぎてついていけませんでした^^;
今のところ「マリナ」が一番のお気に入りです。でも「ヴィーナス」もすごく面白いですね! 毎回展開が早くて目が離せません。
サンドラもマリナの頃より大人びてさらに素敵になりました^^
クリスチーナの変身っぷりにはひたすらびっくりです(笑) でもクリスチーナってすごくいい人みたいですよね♪

>アルビエリの結婚話がどうなるのか
ルイサ、まったく現実を見てないみたいだけどそれでいいのか?って思いますね^^;

はにさんはスペイン語を勉強してらしたのですね!
私はまだ始めたばかりの超初心者です^^;
いろいろ教えていただけると嬉しいです♪

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