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September 21, 2010

Above Suspicion (犯罪捜査官アナ・トラヴィス/潜入指令)

 これはいつか日本でも放送されるんじゃないかなぁ…と勝手に予想していた「Above Suspicion」がついにWOWOWにて放送。じっくり楽しませてもらいました。

 8週間前から行方不明となり捜索願が出されていた学生メリッサ・スティーヴンスの腐乱死体が発見された。刑事になったばかりで現場経験のほとんど無いアナは、警官だった父親の元同僚ラングトン主任警部が指揮するこの事件の捜査チームに加わることになる。
 ロンドン市内では過去12年の間に同様の手口の殺人が6件起きており、警察はメリッサの事件を含め連続殺人事件として会見を開き市民に情報提供を呼びかける。そこへ元マンチェスター警察の刑事から事件に関する情報があるとの電話があり、アナは彼が現在暮らしているスペインへ向かう。そこでアナは彼から、20年前にマンチェスターでリリアン・ダフィという売春婦が同じ手口で殺され息子のアンソニーが容疑者とされたが、証拠不十分で逮捕に至らなかったという話を聞く。
 アンソニーは幼い頃、里子に出されては母親の元に戻されるということを何度も繰り返していたらしい。里親の一人で彼を可愛がっていた女性は、リリアンの死後アンソニーが会いに来たと話す。そのときのアンソニーの写真を見た刑事の一人は、アンソニーがアラン・ダニエルズという人気俳優であることに気付く。

以下、感想など

 久々に見応えのあるイギリスドラマがやって来ました。この「じわっ」とくる感じ、救いの無い重さ……イギリスドラマ好きにはたまりません。
 このドラマは本国での放送時「第一容疑者の若手版」みたいにいわれたんですよね。刑事たちが電話をかけるシーンの描写とか、じりじりとした尋問の様子とか、事件について説明する時のセリフの感じとか、もう各所にリンダ・ラ・プラント臭がプンプン。
 アナは今まで事務仕事中心にやってきて、初めて事件の現場に赴くことになります。そこでウジ虫だらけの腐乱死体を見て吐き、解剖室では腐敗ガスの臭いにやられて気絶(苦笑) そんな彼女を見てると、あのテニスンだって最初からスーパー警視だったわけじゃないし、こういう場数を踏んで強さを身に付けていったんだなぁと感じることができます。
 だけどアナはテニスンよりずっと恵まれてるよね。ある意味父親のコネで刑事になれてCIDに配属したわけだし、彼女の陰口を言う同僚がいても、そこに「女のくせに」という言葉は無い。スペインで引退生活を送ってる元刑事の姿には、まさにテニスン時代の堕落刑事の行く末を見た気がした。
 でも捜査にあたるアナの被害者に対する感情や犯人の心の闇は、時代が変わってもまったく同じだ。犯人の悲惨な少年時代、それを聞かされても同情せず冷静に取り調べを続けるアナの中にはやはりテニスンの一部が生きてるのかも。

 ドラマとしては本当に見応えのある良い作品だなぁと思ったんだけど、犯人が自供するまでに至る過程がやや簡単すぎた気もした。もっとジワジワ攻めて最後の一言で落とす、そんな駆け引きを見たかったな。本来なら第一容疑者のように90分×2回でじっくりと描くべきドラマだと思うけど、それよりもダダーーっと展開していくのが今の視聴者の好みに合ってるのか。そのへんのスピード感もやはり時代の変化ゆえなんだろうなぁ。

 ケリー・ライリーは素敵な女優さんになりましたね。それと元祖クリーガンのファンとしては、ショーン・ディングウォールが元気に刑事役をやってるのがすごく嬉しい。刑事のひとりはフロスト警部のミレニアムに出てきた原発バカ男でした。今じゃなかなかいい感じの俳優さんじゃないですか^^ そしてラングトンのキャラがいいなぁ〜〜すごくいい! かっこいいのとはまた違うんだけど、いい! 好きになってしまいそうだわ( ^ω^ )

 それにしても最初の腐乱死体は反則技だ…(T T) 念のため食事しながらの視聴を避けて正解でした。それと犯人の過去があまりに悲惨すぎて、ここはやはりヒル先生を呼ぶべきだなぁと思ってしまった^^;

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Comments

Ayanoさん、こんにちは。
犯人が比較的早く割れるのですね、で、追い詰めていく・堀を埋めていくのを重点的に描く、という感じかな。
冒頭の腐乱死体はあまりにもリアル。白くちろちろうごめくものたちが〜ひぇ〜(苦笑)私にもミントをくださいっ!
ラングトンの人、メインで動くのは久しぶりに見ました。脇で光る人ではありますが、ハリウッドだとロシア大統領だの、ギャングの幹部だの、黒く光るパターンが多くて、あの男臭さとおかしみがばーんと出てるラングトンの細やかさが嬉しいです。

Ayanoさん、こんにちは。
私は昼食直後に見てしまいました…ギリギリセーフ?
ラングトンは、「ローマ」でカエサルやってた人ですよね?アナのお父さんとの過去になにかありそうで、今後明らかになるんでしょうか。ほのかに恋の予感もありますが、あからさまじゃないところが英国流かな(笑)。
ボサボサ髪からドレス姿に変身するところ、またそれをラングトンに見せつけるところが面白かったです。なにも気取ってワイン飲むことないでしょうに(笑)。
でもやっぱり、字幕で見たかったですねー。前のヴァランダーみたいに、選べるといいのに。来月、再放送あるかなー…S2の録画に失敗して、1話の途中までしか見られなかったので、待ち遠しいです~。AWESOMEですか~、うずうず。

atsumisann、こんにちは。
あの腐乱死体はまだしも虫は勘弁してほしかったです。しかもラボで腐敗ガスのたまった体にプスーーーとメスを入れた時の臭いはそりゃ強烈でしょう……アナが気絶したのも無理ないと思いました^^;
キアラン・ハインズ(ずっとシアランだと思ってた^^;)あちこちでお見かけしますが、いい人の役は今回初めて見たかも(笑)
ラングトンのオヤジの心遣い、いいですね〜〜^^ トマト抜きサンドにこだわるところとか、こういうちょっとしたキャラクター描写もまさにリンダ・ラ・プラントっぽいなぁ〜と思いました。
長くシリーズとして楽しんでいける作品になりそうですね。

Keenさん、こんにちは。
おっ、ギリギリセーフでしたか(笑)
そうですラングトンはカエサルの人です^^
アナとは疑似親子的関係になるのかな?と思ったんですけど、微妙に恋心っぽいところもあって面白いですね。彼に一人前だと認めてもらいたくて必死になってるアナの姿もかわいい♪
ヴァランダーは私が見た時は再放送で、吹替えしかやってなかったんですよ〜。
でもWOWOWの吹替えは結構好きです。今回の主演コンビの吹替えもイメージに合ってたと思います^^ もちろん両方見れるのがやっぱり一番いいですよね。とくにイギリスドラマはアクセントで出自がわかったりするし。
S2はいかにもイギリス的なお話でした…^^;

こんにちは!
やあっとホワイトチャペルとアナトラヴィス2話分見ました!
(なかなか感想書くのが追いつきません…。そのうち詳細な記憶が飛びそうで^^;)
ホワイトチャペル、ほんと面白かったです♪
私もこっちのルパートが好きです。何だか可愛いし(爆)。
シリーズ2もすごく楽しみです!

アナ・トラヴィスはイギリスのミステリードラマの王道ですね。
この重さは毎度見応えあります~。
それにしても続けて2作品見たので、
主人公2人とも遺体見てゲ〇ったりとか、
刑事仲間たちとか似てるとは言えないまでも、
結構共通点あったみたいで、ちょっと混乱しました(^^;。

WOWOWの吹替え、結構いいですね!
これなら意中のドラマもWOWOWで放送でもいいかも。
(本命はN〇Kですが;爆)

はるはるさん、こんにちは。
ホワイトチャペル気に入っていただけて良かったです〜^^
S2もぜひ日本で放送してほしいですね!

アナ・トラヴィスはあの「第一容疑者」の生みの親リンダ・ラ・プラントの作品ということもあって、さすがにずっしりと見応えがあります。
ホワイトチャペルよりこっちの方がグロかったですね^^;

WOWOWやNHKは吹替えのレベルは非常に良いと思うんですが(State of Playは除く)そのかわりカットが多いのが欠点なんですよね。
とくにITVはともかくBBCのドラマは60分めいっぱいあるのでカットは免れません。AshesもWOWOW放送時は結構カットされてたし(泣)
NHKなんか韓ドラはきっちり60分使って放送するのに…(# ̄З ̄)

nice article, keep the posts coming

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