SPIRAL3 #4
尋問中にてんかんの発作で倒れたロナルドは病院に搬送される。しかし医師に止められたにもかかわらずロールとジルは執拗に尋問を続けた。ロバンはロナルドの勾留延長を許可するものの、慎重に行動するようロールに釘を刺す。
翌朝、ロナルドは再び署に連行される。ロールは彼の姉夫婦を呼び出しロナルドが家を出て行った時の経緯を聞く。二人がロナルドに新しい部屋を探してやる際、彼は家具の修理のための倉庫のある家を望んでいたらしい。今の家には倉庫がないため別の場所に倉庫を借りている可能性もあると言うが、ロナルドはそれを否定する。
業を煮やしたジルはパトリシアを警察に連れてきて面通しをさせる。事件の日に目撃した怪しい男はロナルドだと彼女が認めたものの、ロナルドはロバンの前でも無実を訴えた。
宣誓式を終え弁護士としてのスタートを切ったピエールは、新しい事務所を構えるためカールソンと部屋探しに出かける。不動産会社に紹介された8区の物件は家賃が高すぎるためピエールは難色を示すが、カールソンは金持ちの多い8区で開業するべきだと主張する。
二人が開業に向けて家具を運び入れていると、さっそく階下に住む老婦人の家でヘルパーをしているというクリスティーヌが離婚訴訟の相談をしてくる。自分は刑事専門だからとピエールは断ろうとするが、カールソンは引き受ける。新たな出発に際して仕事の選り好みをしている余裕はないのだ。
一方ピエールにもさっそく弁護の依頼が来る。エルマンという男は実の娘を強姦したとして娘の夫に通報され、逮捕された。しかしエルマンは娘と関係を持ったのは合意の上だったと話す。その娘とはピエールとカールソンに離婚訴訟の弁護を依頼したクリスティーヌで、エルマンがピエールを弁護士に指名したのもそれを知ってのことだった。
ロバンは警備会社の家宅捜索をし、会社がたいした役に立たない資料に15000ユーロを支払っていたことがわかる。資料を作成したフォルテックス社は何らかのダミー会社のようだった。クルセル市長の家宅捜索申請をマシャール検事正に取り消されてしまったため、ロバンはピエールとともに彼が昼食を取る店に向かう。そこで彼は、クルセルと同席していたジャーナリストなどの取り巻きの中の一人が弟の元妻ソフィーであることに気付く。
病院から母親の状態が悪化したという連絡を受け、ロバンは病院へ向かう。手術を拒否したために脳が麻痺し、回復の見込みはない。最後まで自分を苦しめるのかと、ロバンは枕を手に取り母親の顔に近づける。
まさかロバンにこんな面があったとは。というより、常に正しいことを求める彼をここまで追いつめた母親の人間性がどんなものだったかを想像させる場面でもありましたね。そして弟のマルタンは市長と裏でつながりを持っているようですが、それがこれから明かされていくのもドキドキ。
ピエールはさっそくカールソンに仕切られてる。宣誓式でのカールソンはまるで息子を見守るお母さんみたい(笑) しかしエルマンとクリスティーヌの件………またしても重い展開になりそうな予感。それもまたドキドキなんですが^^;
ジルは証言と引き換えにパトリシアにコカインを渡してるところをフロマンタンに見られてしまった。フロマンタンは当然ロールに報告するけど、ロールは見逃せといった態度。その結果ロナルドの勾留が決定するなら手段なんか厭わない。ロールがここまでして強引に捜査を進めるのは、研修時代にセクハラされた相手である警視庁のブルモン警視正に捜査権を渡したくないからだとジルに打ち明ける。
こんな時のロールとジルにとっての「お楽しみ」は酒でもヤクでもなく、容疑者いじめ。なるほど…………だけど彼らが心配だよ本当に。
一連の事件にはどうやら売春組織が関わっているみたい。ロールたちがああしてる間にまた犠牲者が出そうな嫌な予感。
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Comments
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関係の無いコメントばかりで
申し訳ありません。
少しずつですが
ブログを再開します。
お騒がせしました。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by: komuko | July 02, 2010 03:05 pm
komukoさん
再開嬉しいです。
無理せずのんびり、
ブログ運営を楽しんでくださいね^^
またお邪魔させてもらいます♪
Posted by: Ayano | July 03, 2010 02:47 am
Ayanoさん、こんにちは。
今回もやはり事件は解決せず苦い結末となるのでしょうか。ロナルドは怪しいけれど決定的なものが無いし、真犯人は別にいるぞ的な終わり方だったし。アメリカのドラマみたいにすっきり解決めでたしめでたしまでは望めないにしても、少しは救いが欲しいです(涙)
ロバンと母親の軋轢の深刻さは予想以上です。あの冷静な彼をあそこまで追い詰める母親とはいったい。親子だからこそ愛憎がこじれると深刻なんだよなあ。
ロバンの元恋人?の息子の、予審判事制度批判とか、マジャール警視正の動向とか、とてもリアルで現実をほうふつとさせます。最近フランスの昨今の社会運動についての文章を読んだせいもあります。
テレビドラマという娯楽であっても批判精神あふれるフランスドラマはいいですね。
カールソン&ピエールを見てる時が一番気楽かも。がんばれピエール!尻に敷かれてるぞー!って。
Posted by: atsumi | July 05, 2010 09:42 am
atsumiさん、こんにちは。
今週のエピ、曜日を勘違いして最初の10分を見逃してしまいました(泣) 再放送を忘れずに見なくては…。
パトリシアの証言も怪しいし、またロールは追いつめられそうですよね。ピエールは自分自身らしくあろうとしながらもズルズルとカールソンに引きずられてる感があるような気も。今は弁護士なんだから、まずは勝つことが大事…みたいな(嫌そうだけど^^;) その影響はついにロバン判事にまで!?
彼にしてみれば市長の不正を暴くことが目的なわけだけど、じゃあその「正義」のためにルール違反をするのはいいのか悪いのか。アメリカのドラマなら結果オーライとされがちなこういう部分も、きちんと問題提起のひとつとして描くところが良いドラマだなぁと思います。
Posted by: Ayano | July 07, 2010 01:01 am