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June 17, 2010

Spooks(MI-5) S3-#8「女王陛下の騎士たち」

 イギリスの音楽界に多大な貢献をしたとして最年少でナイトの称号を授けられたミュージシャンのリフ。その夜自宅で行われたパーティーの最中、彼と妻Bの幼い息子アルフィーが誘拐されてしまう。国民的カップルとして愛されている彼らの事件を解決し支持率を上げたい政府は、警察ではなくMI5に捜査を担当させる。
 フィオナはフランスの化粧品会社の人間を装ってBに接近。美容整形の話題とコカインでBと親しくなった彼女は、誘拐はB自身が仕組んだことではないかと感じる。

 一方ハリーは、旧友の財務相シルベスターが遊び相手の少女に脅迫され彼女を殴ってしまったことを知る。彼の携帯に残されていた写真を元に少女の行方を追うが、彼女はシルベスターと最後に会ったケンジントン公園でそのまま死んでいたことがわかる。ハリーはシルベスターに辞表を書かせ投函するが、メイスがそれを取り戻していた。メイスはリフのニュースに合わせて目立たないようにしてやるとシルベスターに言う。

 ゴシップ紙の記者ミシェルはMI5が誘拐事件の捜査をしているという記事を書いてしまう。アダムが彼女に釘を刺していたにもかかわらず出版を許可したのは、政府の報道官だった。

以下ネタバレ感想

アンディ・サーキスがすごい。

 子供を失ったリフのやり場の無い怒りと喪失感と悲しみをこれでもかってくらい表現してます。こういう役をやらせたら右に出る者はいませんね。「リトル・ドリット」での怪演も記憶に新しいです。
 彼にとってアルフィーはすべてだったのでしょう。ミュージシャンとしてはすっかり落ち目、Bもモデルとしてやっていくには年をとりすぎたし、派手な生活でゴシップ紙を賑わせることだけで人気を保ってる。だけどたとえ全財産や今までの名声を失ってもアルフィーが戻ってくればそれでいいと願っていた。だけどBは世間から注目を浴び愛されることに執着し、そのためには子供を犠牲にしても仕方ないと思ってた。アルフィーも身代金も戻ってくる予定だったわけだから、アルフィーが死んだことはそりゃ本当にショックだったと思うけど、それでも「これで世間の同情が集まってまた国民から愛される」ときたのには驚いた。一度注目を浴びた人はその快感を忘れられないといいますが(問題起こした芸能人が図々しく復帰してくるのもそのせい)Bがヤクを手放せないのもアルフィーのことを心配してるからじゃなくて、世間から忘れられることへの不安が原因だったんだろうな…。
 結末は悲劇的でしたが、「ハッピーエンドで終わらせろ」というメイスの指示通り、美談として扱われることになりました。世間の注目を集める芸能ニュースの裏で重要な件をさっさと議会で通過させちゃう…というのは実際あることですよね。ミシェルにそれを暴かせるという最後は、テニスンがマスコミを利用して犯人に社会的制裁を下す「さすがテニスン!」と思わせるエピソードと同じ形ですね。ハリーはシルベスターのやったことが 許せないけど、借りがある手前ミシェルを利用したってことでしょうか。

 言うまでもなく誘拐事件の捜査はMI5の仕事じゃありません。だからみんな当然経験がないわけで、ハリーが警察からもらってきた「誘拐捜査マニュアル」を元に捜査していきます。捜査マニュアルといえばアダムだよね♪(違)
 Bに近付くために本物のコカインを吸わざるを得ないフィオナの身を案じるアダム。ウェズの母親なんだからアダムの心配も当然だけど、フィオナだって6課の腕利きスパイだもん、もうちょっと信頼して任せてもいいんじゃないかなぁ^^;
 ところでBがガウンがわりに着てた着物、欧米人はたまに前の合わせを逆(西洋式)にしちゃって、おいおいそれじゃ死人だよと突っ込みたくなるんだけど、今回Bはちゃんと左を前にしてましたね。ちゃんと勉強したの? それともたまたま?(笑)

 リフの曲を「まるで拷問だ」と言うハリーに対し、サムとルースとダニーはノリノリで聴いてます(笑) なんでもリフの曲はルースの青春だったんだとか。なんか意外! ルースの人脈と趣味の幅広さには感服します^^ 前回の事件をひきずらず、ダニーもだいぶ元気になったみたいで良かったです。

 さてハリーといえば、今週のL&O:SVU(S6 #12「Identity」のエピ)に"MI5の良心"ハリーが怪しい医者の役で登場しています。
(Garotoさん、お知らせくださってありがとうございました!)
 いつもアメリカの悪口ばっか言ってるから腹いせにこんな人にされちゃったのかな(爆) 個人的には彼の言ってることはあながち間違いでもないと思ったけど。まだ再放送があるのでぜひチェックしてみてくださいね♪

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Comments

Ayanoさん、こんにちは。
リフ役は、アンディ・サーキスでしたかっ!見たことあるけど、誰だっけ?と思ってました。私は『ロード・オブ・ザ・リング』のイメージしかなかったもので、ゴラム→ロックスターへの変換ができませんでした。(^^;)
本当に歌うまいんですね。
アダムの「ミートボール」がおかしい(笑)。

ところで、冒頭のリフのライヴシーンの元ネタはご存じでしょうか?
映画『ヴェルヴェット・ゴールドマイン』でユアン・マクレガーが演じた、架空のロックスター「カート・ワイルド」が作中で歌うシーンとそっくりです。
(YouTubeに画像がありますが、なぜかエラーが出て貼れませんでした。「Velvet Goldmine - Gimme Danger」で検索できますが)

まあ、この映画自体が現実のグラムロック界を元ネタにしているので、このカート・ワイルドという人物も、イギー・ポップやルー・リードをモデルに作られたキャラだそうです。
ヘンリー八世じゃなくって(笑)ジョナサン・リース・マイヤーズ演じる「ブライアン・スレイド」はもちろん、デヴィッド・ボウイがモデルですよ~。
映画も面白いのですが、DVDになってないみたいですね…惜しいです。私はこれ、大好きなんですが。

Posted by: Keen | June 17, 2010 at 05:16 PM

Keenさん、こんにちは。
Velvet GoldmineはJRMと出会った記念すべき作品です♪
(すでに記憶の彼方に飛んじゃってますが…^^;)
グラムロック界にはあまり馴染みがないのですが、映画やドラマでも今回みたいな感じで描かれることが多いですよね^^
アンディ・サーキス、金髪ロン毛にしてたから私も一瞬わかりませんでした。
「捜査官クリーガン」で初めて見たときも泣いてボロボロになってましたけど、今回は一番強烈(爆)
しかし一歩間違えるとお笑いになっちゃいそうな大げさな感情表現も、そうはならないギリギリの線がちゃんとわかってるというか。いや〜素晴らしい役者さんですね!

アダムはなぜミートボールにこだわったのか…何かの隠語?意味があるのかな?単に好きなだけ?(笑)
捜査マニュアルが出てきたときは即座に「ホワイトチャペル」のジョーを思い出してしまいました♪

Posted by: Ayano | June 18, 2010 at 08:25 PM

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