« バーナビー警部 #49「ビジネスの総決算」 | Main | Spooks(MI-5) S3-#4 »

孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #4「沈黙は永遠に」

 あまりにひどい話だ………………(TーT)
 これだからSVUが必要なわけですよ。ステイブラーがまた泣いちゃいそうだけど^^;

 かつて学校だった建物「ハリソン・ハウス」の庭で、一人暮らしの家主アルフレッド・ピーチメントが首を切りつけられて死んでいるのが見つかる。再開発のための解体目的で家を購入し引き渡しのために訪れた女性コーラが発見して通報、ジェントリーたちが現場に駆けつけると、地元の巡査部長ブラックスミスが先に到着していた。
 ジェントリーはピーチメントの担当医だったモーガンが書斎を物色しているのを見付ける。地域の開発計画にも関わっているという彼は、「建物が景観を損ねる」と委員会が下した解体許可に対してピーチメントが理不尽な申し立てをしており、それに関する書類の写しがないか探していたと言う。
 その後、庭師のハリーが血痕のついた服を着ていたことで警察に連行される。しかし彼は口がきけず字も書けないため、彼を昔からの顔見知りのブラックスミス巡査部長に来てもらって意思の疎通をはかるが、ハリーは犯人を見たことを否定する。

 ピーチメントの息子は英国を捨ててタスマニアに移住していた。別居中の妻イニドは解体に賛成で、医師のモーガンは彼女の弟であることがわかる。またブラックスミスの父は地元の警部で自殺しており、彼はピーチメントから解体の決定を覆すよう何らかの圧力をかけられていたらしい。イニドが他と競合させずコーラに屋敷を売却したのは提示された条件が良かったからで、そのコーラはかつて自殺未遂で7年間服役していたことも判明する。
 皆が何かを隠し、多くを語ろうとしない。ふたたびハリソン・ハウスに関する書類を調べたバッカスは、その中に地下室に関する記述があることに気付く。警察は家を捜索し隠し部屋を発見、そこにはハリソン・ハウスで預かった大勢の子供たちの医療記録があった。モーガンのサインのある医療記録には不可解な怪我が頻繁にあったことや、コーラという少女が「夜中に出血」したという記録が書かれていた。ハリソン・ハウスはかつて学校ではなく孤児院で、医療記録はそこで子供たちに対する虐待があったことを示していた。

以下ネタバレ感想

 施設には「幸運な子"Lucky one"」と呼ばれる子供がいて、選ばれた彼らは地下室に連れて行かれ性的虐待を受けていた………。
 その中のひとりで現在消息不明のダニエルは、施設の運営に関わっていたブラックスミス警部の家に養子に行った(つまり巡査部長のこと) しかしそれは虐待から助け出されたのではなく、警部が“幸運な子”を選んだのだった………………。
 ダニエルの前はハリー。彼は成長とともに抵抗するようになり“幸運な子”ではなくなったが、かわりに堅く口を閉ざすようになってしまった。その後は当時9才のダニエルが選ばれた。そしてコーラはピーチメントに……。
 施設の閉鎖を決めたのはイニドだった。虐待を見て見ぬ振りをしてきた彼女だったが、息子のローリーまでもが“幸運な子”に選ばれたことで、耐えられなくなったのだった。
 大人はみな見て見ぬ振りをし、知らないと言う。だから自分たちがどんなに真実を話したところで何の意味もないんだ…。ならばせめてあの忌まわしい家を消してしまいたい、それだけが被害にあった子供と見て見ぬ振りをした大人の間で唯一共通した思いだったのでしょう。
 あの日、すでに退去していたはずのピーチメントがまだ家にいて、訪れたローズに言い寄ってきた。それを目撃したハリーはローズを守るためにピーチメントを殺した。ローズとブラックスミスはそんなハリーを守るために裏口の鍵を壊して偽装した。悪いのは全てピーチメントであり、死刑になるべきなのはハリーじゃない。
 ハリーのためなら二人は裁判で偽証することもいとわないだろう。そうすると今度はモーガンやイニドを証言台に立たせることになる…それが地域の恥になるという本部長は判断をジェントリー警部に一任。ハリーは不起訴となり家は解体。最後はジェントリー警部の大岡裁きとなりました。だけどこれはあくまで気持ちに段落をつけるだけであって、けして彼らの心にピリオドが打たれることはないんですよね。
 孤児院だったということで虐待の話が出るんだろうなと思ってはいたけど、巡査部長の件はあまりに悲惨すぎますよ……(T T)

 バッカス、突然のライバル登場に焦ったのか、やたらと調査しまくって頑張ってました。でもモーガンに「耳鳴りがするんだけど!」っていうところはジーン・ハントっぽかったですね(笑)
 昔の婚約者ローラさんから電話をもらったジェントリー警部は、ついに彼女に会いに行くんだけど、それは小児科医である彼女に孤児院の医療記録に関して意見を聞くためでした。そこを突っ込まれて否定しない警部……素敵すぎます。大人ですねぇ。
 コーラ役のジル・ハーフペニー、実はジョン・ネトルズさん降板に際しバーナビーの後釜として主役候補に挙がっていた女優さん! かつてByker Groveにも出演していた生粋のジョーディーっ子です♪

 ところで当時イギリスでは自殺が犯罪で、自殺未遂=前科者になるというのにびっくり。そういえば昔は同性愛も犯罪だったみたいだし。まあ宗教的価値観もあってこういう法律が普通だったんだろうけど、同性愛天国だった江戸時代の日本から比べると何百年遅れてるんだよって思っちゃいますよね………なのに「日本は保守的」と勝手に勘違いしてる欧米人の知識の無さがこれまたお気の毒なんですけどm(_ _)m

 余談ですが、先日ディスカバリーチャンネル(番組名は忘れた^^;)でダブリン巡りをやってまして、第1話でバイク野郎が崖から突き落とされたビーチが出てきて嬉しかったです。ジェントリー警部とバッカスが並んで歩いてた階段もしっかり映ってましたよん^^

海外ドラマランキング
にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ

« バーナビー警部 #49「ビジネスの総決算」 | Main | Spooks(MI-5) S3-#4 »

Comments

バッカスの燃える対抗意識は楽しかったです。
そんなバッカスも、相当心を痛めたこの話は酷すぎました。
宗教観からくるものなのでしょうが
自殺未遂で刑務所送りというのは驚きました。

結婚の約束を反故にしたという警部の過去は少々意外でした。


Ayanoさん こんばんは。

辛いお話でしたねぇ・・・
海外ドラマの定番とも言えますが。
登場人物の幼少時代を探っていくという展開になると
この手の話が多すぎますsweat02

そんな中でバッカスです。
1話でいいからスピンオフ作って欲しいくらい大好きですheart
あんなに頑張ったのに試験は駄目だったのかsweat01

こんばんは。

ほんと見てて辛い話でしたね。
今回は被害者には全く同情の余地もありませんでした。
自殺の件も驚きでした。
60年代ってイギリスには酷な時代だったんですね。

それでもやっぱりケヴィン君にちょっと救われたかもです。
彼には頑張って良い警官目指してほしいです。
バッカス君もちょっとうれしそうでしたし。

こんにちは。
>「耳鳴りがするんだけど!」っていうところはジーン・ハント
この取調べはジーン入っていましたね~。やっぱり素質(ジーンの)があるのですから警部のような良き指導者がいて安心しました。

婚約者のローラさん、おめかししてきてすっかりデート気分でしたよね。警部、やはり若いときもモテモテだったのですね。ローラさんからの警部への電話に喜んでいたバッカスがかわいかったです。

カクテキさん、こんにちは。
ガツガツと穴を埋める姿にバッカスが受けたショックの程がうかがえました。
自殺未遂で刑務所行きという、とんでもない法律には本当にビックリです。本来なら心のケアが必要なのに…。
警部は昔からモテモテだったんですね^^
戦時中だったこともあり、恋人とすんなり結ばれるということも難しかったのかもしれませんね。

チリさん、こんにちは。
施設や養子先で虐待されたという話はドラマでよく出てきますが、今回は虐待した張本人の元へ養子にもらわれていくという最悪の形で、気の毒という言葉だけでは表せない悲惨さでしたよね(涙)

試験用紙を破いたバッカス、もう張り合うのがバカらしくなったって感じでしたよね^^;
彼が主役のスピンオフは当然コメディ路線でしょうね〜^^
せっかくなのでトロイやLOMクリスたちと時空を超えた共演を果たしてもらいたいものです(笑)

はるはるさん、こんにちは。
コーラの「法が正義とは限らない」という言葉が今回のテーマそのものでしたね。
最後に正義を果たしてくれたジェントリー警部はさすがです。

ケヴィン君はみんなからバカ扱いされてたけど、本人なりに一生懸命な気持ちが伝わってきましたね。
バッカスも自分を頼ってくれる若者ができて誇らしいでしょうね^^
これからもいいお手本でいてあげてほしいです。
教室の一番前で「Sir, Sir」を繰り返してたおデブ君もポイント高かったです(笑)

さんたさん、こんにちは。
当時はああいう強引な取り調べが当たり前のように行われていたのでしょうね。
関係ないですが、尋問されてたモーガンはホーンブロワー君の部下マシューズでしたね^^

ローラさん、警部が仕事の話が目的で会ったことを見抜いてらっしゃいましたね〜。
冷やかし半分なバッカスは完全に野次馬状態でした(笑)

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91761/48369578

Listed below are links to weblogs that reference 孤高の警部 ジョージ・ジェントリー #4「沈黙は永遠に」:

« バーナビー警部 #49「ビジネスの総決算」 | Main | Spooks(MI-5) S3-#4 »

参加してます

コミュニティ

メールはこちら


無料ブログはココログ