« ジェーン・シーモアが登場!!!! ミス・マープル「無実はさいなむ」 | Main | Ahses to Ashes S3 Trailer »

バーナビー警部 #42「斜陽の喧騒」

 ピリ辛ソースで有名な地元のプラマー社は、1851年の創業以来ずっと家族経営を続けてきた。しかし時代とともにいつしか経営難に陥り、大手のフィールドウェイ社から買収話を持ちかけられていた。年次総会では、会社を売って経営難を切り抜けようというキャロラインとアンセルムに対し、長男のレイフと母アメリアが反対したため売却案は否決される。
 その翌朝、工場のビンの消毒機で全裸の男性が死んでいるのを、出勤してきた社員が発見する。遺体は消毒用の高音スチームで全身に火傷を負っていたが、直接の死因は何かに身体を挟まれたことによる圧迫死だった。しかし監視カメラは経費削減のため録画しておらず、給料をカットされアルバイトをせざるをえない警備員も睡眠不足で事件当時居眠りをしていたのが明らかだった。しかし彼は、二度の見回りの際アンセルムが金庫を開けているのは見たが、他に変わった様子はなかったと話す。
 前日に行われた工場見学の訪問者名簿の中にいかにも偽名なジョン・スミスという名前があり、被害者の衣服や所持品を捜索したところ、焼却炉の中からデクスター・ロックウッドという名前のカードが発見される。身元を調べてみると、彼はプラマー社に買収の話を持ちかけていたフィールドウェイ社の社員だった。
 デクスターの祖父スタンリーはかつてプラマー社の社員だったが、瓶詰めの機械化など会社に貢献したにもかかわらず解雇されて自殺に追い込まれ、以来家族はプラマー社を恨んでいたらしい。

以下ネタバレ感想

 なにげにグロくて残酷な殺され方が多いドラマなので、今回はソース工場が舞台だから人肉ソースとか出てきたらどうしようって思ったけど、ソースになる前の段階ですんだのでホッとしました^^;

 キャロラインが書こうとしていた「実利主義の家族から自由になろうとする女の話」、これがそのまま今回のエピソードのテーマでした。
 家族経営という形にこだわらずさっさと会社を売って楽になろうというキャロラインとアンセルムの実利主義。スタンリーを愛しつつも、田舎者の彼より実業家のモーリスと結婚することを選んだアメリアの実利主義。そんな中で長男のレイフだけは現実から逃げて森の野鳥に愛情を注いでる。だけど秘書で妻のヘレンは会社を建て直すために、夫がもっとも愛するもの(=森)を犠牲にしようとしている。結局はロックウッド家との因縁でも秘伝のソースのレシピ(そもそも存在しなかった)でもアメリアの代行委任状でもなく、それを知られたくなかったヘレンが口止めのためにやったこと。「存在することの価値」と思ってるレイフと、「開発のための資産」と考えるヘレンとで、森に対する「価値」の考え方がまるで違ってたんですね。
 最後には森に開発の手が入ってしまいました。キャロラインとアンセルムは「働くことを覚えなきゃ」と言ってたから、会社を売却せず森だけを売って経営を続けていくことにしたのかな。現実を見ようとしないレイフは、きっと誰も傷つけたくなかっただけなんだと思うけど、会社が潰れれば従業員だって職にあぶれるわけだし。友愛主義もほどほどにしておかないと、いずれは自分にとって一番大切なものを失いかねない…という教訓でしょうか(苦笑)
 でも今の時代、森をあえて保全することで企業のイメージアップにつながって売り上げ増加!っていう手段もあったと思うけどね^^;

 そしてスタンリーへのラブレターや首つり人形で騙されてデクスターへの代行委任状にサインをしてしまったアメリアに、本当に認知症の症状が…。3ヶ月前にレイフが用意した代行委任状はデクスターのせいで無効になってるから、デクスターの父サムがその代理になる?って考えると、やっぱり因縁めいた部分もあるなぁと思います。
 前回のワインボトル投げ&ワイン責めが派手派手しかったせいか、今回は1人しか死んでないし本当に地味に感じました。それにバーナビー警部とヘレンの間に流れる空気は何ですかっ? しかもジョイスはそれを敏感に察知してるし(笑)
 すべての点においてこのドラマにしては珍しい展開のエピソードだったけど、終わってみるとそれぞれの感情が複雑に絡んでいて、こういうのって個人的にはすごく好きなタイプの話です。厳しい現実を突きつけられたという点で、なんだかフロスト警部的なエピソードでしたねー。

海外ドラマランキング
にほんブログ村 テレビブログ 海外ドラマへ

« ジェーン・シーモアが登場!!!! ミス・マープル「無実はさいなむ」 | Main | Ahses to Ashes S3 Trailer »

Comments

金のことしか口にしないばか妹と弟でしたが、方法がわからないだけで今必要なものが何であるかはわかっている正直な二人でした。
創業者のお父さんが、家族を見る目がなかったのでしょうね(笑)。
プラマー社のために(っていうかレイフ様のために)メガネを探そうと、汚れ仕事でも手伝う一家がいるのですから、先代の人望だけでも引き継げたのはよかったのでしょうか。

カクテキさん、こんにちは。
ヘレンは「あんな森が何なのよッ!」って最後に正体現して、ああこの人はレイフじゃなくて会社と結婚したんだな〜って思いました。
最初からこうした真剣な人に経営を任せるのが一番なんですけどね。そうすれば森を開発しなくてももっと前に経営を立て直せたはず。家族経営にこだわり続けたのが運のつきでした。
そのてん妹と弟はおバカだけど現実を見ていたってことですよね。
今までは先祖の恨みだとか自分と全然関係ない理不尽な理由で殺されることが多かったけど、最近のエピソードは理由がはっきりしてますね^^;

Post a comment

(Not displayed with comment.)

TrackBack

TrackBack URL for this entry:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/91761/47927846

Listed below are links to weblogs that reference バーナビー警部 #42「斜陽の喧騒」:

« ジェーン・シーモアが登場!!!! ミス・マープル「無実はさいなむ」 | Main | Ahses to Ashes S3 Trailer »

参加してます

コミュニティ

メールはこちら


無料ブログはココログ