「オスマン帝国外伝」と「ANNE」

 観たいドラマがたくさんあるのに追いつけない…オスマン帝国外伝が始まったら毎日やっつけていかないと大変なことになるのはわかっているのに、加えて始まったトルコドラマ「ANNE」も毎日1話ずつ配信。しかもオスマン帝国のフィルーゼと2代目ヒュッレムの女優さんが出ているとなれば観たくなってしまうのも無理はなく^^;
 とりあえずその前にイギリスのドラマ2本を視聴しといたんですが、その感想はまた後日にして、今回はこちらのトルコドラマ2本の感想をさらっと書いときたいと思います。


オスマン帝国外伝 S4-#30「父子の誓い」まで

 御前会議の様子を隠し部屋で盗み聴きしていたことがバレてスレイマンの逆鱗に触れたヒュッレムは、バヤジトのいるキュタフヤへ事実上の追放に。でもイブラヒムとハティジェの娘フーリジハンが隠れてそこでバヤジトと会っていることを知るとブチキレ。でもフーリジハンはヒュッレムの脅しには一歩も引かないし負けません。この世の災厄はすべてムスタファのせい!って責任転嫁でどんどん醜くなっていくヒュッレムと対照的に、フーリジハンの凛とした姿は本当に美しい。

 アマスヤでのアンケートの結果「ムスタファ皇子大好き! 彼を次期皇帝に!」の意見が圧倒的大多数だったことで、リュステムは「ムスタファが自分を皇帝と呼ばせてる」とスレイマンに耳打ち。そんなムスタファにスレイマンは「傲慢になるなよ」ってお手紙とともに上質のカフタンを贈るんだけど、その襟には毒が仕込まれていた。父親が自分を殺そうとしていると思ったムスタファは兵を連れて帝都へ向かう。これを反乱だとみなしムスタファを殺す絶好の機会って思うリュステム。でもムスタファは襟に毒を仕込まれて死ぬなんていう殺され方ではなく、自分から命を差し出すためにやってきたのでした。
 それを知ったスレイマンは、自分が息子を殺すことは絶対にないとムスタファに誓います。でもイブラヒムの時もそんなこと言ってたからアテにならないのは目に見えてるし(苦笑)

 いつもムスタファお兄ちゃんの味方の末っ子ジハンギル。今回も毒が盛られたのは宮殿の中で、内部に反逆者がいるって証言するつもりが、ミフリマーフに「お母さんの立場を悪くするつもり?」って言われて証言を撤回(ってかあやふやに) まああんなヒュッレムでもやっぱりお母さんだしどっちも守りたいって思うのは仕方ないよね。
 そんなジハンギルをけして責めないムスタファ兄ちゃん…ミフリマーフも母親を守りたいと思いつつも、バカな酔いどれ弟セリムよりムスタファお兄ちゃんに皇帝になってほしいって内心思ってるかも。てかリュステムが夫じゃなかったら確実にヒュッレムよりムスタファにつくよね彼女は(笑) そもそもリュステムの地位を守ってやるのは彼に何かあったら自分の権威に傷が付くからだもんね。
 そういった点でミフリマーフをリュステムと結婚させたのはヒュッレムにとって得ではあったけど、スレイマンからはもう二度と信頼できないと言い放たれ、またしてもムスタファ殺しに熱心に…大いなる勘違いと責任転嫁もここまでくると救いようがないです^^; 盗み聴きの件で本当なら斬首でもおかしくないのに(てか会えないなら死ぬ方がマシみたいなこと言ってたが)スレイマンの中にムヒッビーがいる限りそれは絶対無いんだろうな。
 結局、この世の災いはヒュッレムでももちろんムスタファのせいでもなく、全部ムヒッビーのせいだと私の中では結論づけられました(笑)


ANNE (MOTHER)

 7歳のメレクは家庭で虐待を受けながらも、周囲にはそれを隠し明るく振る舞う少女だった。臨時教師として彼女の担任になったゼイネプは、メレクが夜遅くに一人でモスクにいる姿を見かける。その頃メレクがいつも身体に傷やアザがあり親から虐待を受けているのではと学校でも問題になっていたが、証拠がないため教師たちは手の打ちようがなかった。
 間もなくゼイネプは念願だった渡り鳥の研究チームに入ることが決まって教師を辞めることになる。街を離れる前、メレクの忘れ物のノートを届けに彼女の自宅へ行くと、ゼイネプはゴミ袋に入れられ道に捨てられたメレクを発見する。彼女はメレクを自宅に連れて帰り、メレクの死亡を装って二人で逃げることを決意する。

 港でメレクが海に落ちたと思わせることに成功した二人はイスタンブールに向かった。メレクはトゥルナと呼び名を変え、二人は母娘としてここで新しい生活を始めようとする。しかし荷物が置き引きにあったゼイネプは所持金全てを失い、実家の養母ジャヒデに借りたお金でホテル暮らしをしながら職探しを始める。
 そんな二人と偶然出会い、親身になってくれる女性ギョニュル。彼女はゼイネプの実の母親で、ジャヒデからはゼイネプに近付かないよう釘を刺されていたが、新聞の記事を見てトゥルナが失踪したメレクだと気付いた彼女は二人のために力になると決意する。

 メレクの失踪はニュースで報じられ、警察の目から逃れる日々を送る二人。メレクが熱を出しても面倒を見る人がいないことで、ゼイネプはギョニュルに言われて実家に戻ることにするけど、母親と妹たちは彼女に隠し子がいた(本当は違うけど)ことに戸惑いを隠せない。だけど養女といえども実の子のようにゼイネプを大切にしてきたジャヒデは、それを受け入れ、孫としてメレクを可愛がってくれます。

 もう1話目を観た時からメレクが本当に可哀想で可哀想で、やっぱりお母さんのことが大好きだし明るく振る舞うんだけど、モスクから良い家庭に引き取られて幸せになった子の記事を大切に持ってるところとか涙が止まりませんでした😭
 それにメレクが大切にしてるウサギ、もう最初から嫌な予感しかしてなかったけど、案の定巻き込まれて天国に行ってしまったし。最初の2話は観てて本当に辛すぎて、ここまで辛くてメンタルに来るのはフランスのドラマ「スパイラル」以来かもって思った。でもゼイネプが彼女の母親になる覚悟をして、メレクも彼女の娘として生きるんだって決意したところからは、頑張れー!って応援する気持ちで観ています。
 元々は日本のドラマのリメイクだそうですが、日本のオリジナル版はあまり興味ないし観る気はない(ついでにその時間もない)ので、比較とかはできなそうです😅

 メレクの失踪事件を追い二人を執拗に付け回す記者アリ、気持ち悪い! メレクを言葉たくみに誘導して事実を話させようとするけど、子供にそうゆうことすんなよ!って本気で思った。
 それを言ったらメレクの母親シューレの恋人ジェンギズのメレクに対する虐待なんてもっとひどい。そもそもシューレはなんでこんな男と一緒にいるわけ? ヒモに住み着かれて困ってんのかと思いきや、捨てないで出て行かないでって懇願するってことは好きだから一緒にいるってことでしょ。自分の子供に対する虐待を許してまでも一緒にいたいと思うあいつの魅力って何なんだ(苦笑)
 でもジェンギズ役の俳優さん、絶対好感度下がるし嫌われるの承知でこの役引き受けるのすごいよなぁって、そう思ったらなぜかジェンギズがあんまり嫌いじゃなくなった(笑)

 ゼイネプ役の女優さんは「オスマン帝国外伝」でスレイマンのお気に入りの一人フィルーゼを演じてました。フィルーゼといえばヒュッレムの敵としては珍しくかっこいい去り方をしたキャラクターでしたね(実はスパイだった、っていう)
 そんでゼイネプの実母ギョニュルを演じてるのが現在2代目ヒュッレム役のヴァーリデ・ペルチンさん。毎日両方のドラマで違う役を見てるわけだけど、本当に同じ人と思えないくらい雰囲気が違う! 時代も役柄も違うから当然といえば当然だけど、素敵な女優さんなのに陰謀をめぐらせてるヒュッレムの表情はすごく醜くて、でもメレクを見つめるギョニュルの眼差しは本当に優しくて温かい、この違いはやはり演技力なんだろうなぁ。


 トルコのドラマといえば他にも、現代イスタンブールで不死者のイブラヒムが見れる「ラスト・プロテクター」がS3、金髪クールなハティジェの「ミア・ザ・ヴァンパイア」がまだ1話目で視聴中断中なんだけど、これに加えて考古学者ムスタファ兄ちゃんの「アティエ」S2も配信が始まってしまって、当分はトルコドラマだけでいっぱいいっぱいになりそう💦 ここにどうイギリスのドラマ(新米ヴァランダーとかクリミナルS2とか)をぶち込んでいけるか、うまくスケジュール調整したいところです。でもアティエはムスタファロスに備えてしばらくとっておこうかなーとか思ったり。
 そういえばムスタファ兄ちゃんのロマンス映画はモタモタしてるうちに配信が終わっちゃってとても悲しい…またいつか観れる時が来るといいな。

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ネトフリのトルコ関連作品2本

「ラスト・プロテクター」 (The Protector)

 面白いドラマがないかあれこれ予告編を見ていたら「オスマン帝国外伝」のイブラヒムことオカン・ヤラブクを発見して観ることにしたトルコのドラマ。なんとなくマーベル作品ちっくな雰囲気で絶対苦手ジャンルだなぁって思ったけど、見てみたらこれがオスマン帝国時代の歴史要素満載で、かなり楽しみながら観ています!

 イスタンブールに住む青年ハカンは、貧乏暮らしから抜け出すため親友ミモとともに新たな事業を立ち上げようと考えていた。しかし今まで何度も起業しては中途半端にやめていた彼は、バザールで小さな骨董屋を営む父親も資金援助を断られる始末。
 ある日、オスマン朝時代のタリスマンの胴着を探しているという女性スーザンが店に現れる。父はその胴着を見たことがないと言ったが、それと似たようなものが店の倉庫にあることを覚えていたハカンは、スーザンの依頼人が胴着に大金を払うこと知り、ミモとともに店から勝手に持ち出してしまう。
 胴着を持ち出したことを知った父親はそのスーザンとハカンたちの待ち合わせのカフェに向かうが、そこで銃撃事件が起こり、父親やスーザンも撃たれてしまう。車で病院へ向かおうとするハカンに父親は、ある薬局に行くよう言う。
 薬局の店主ケマルの処置も虚しく父親は亡くなってしまう。しかしハカンはケマルと彼の娘ゼイネプからある秘密を知らされる。イスタンブールには世界を崩壊させる「不死者」と、その不死者を倒せる「保護者」、そして保護者を守る「忠誠者」がいて、自分たちは忠誠者であり、ハカンこそがその保護者だというのだ。保護者のハカンがその胴着を着ると無敵になり、彼にはイスタンブールに残る最後の不死者を見つけ出す義務がある。

 ……なんてそんなこといきなり言われたって、お父さんを無くした直後でただでさえ混乱してるし、おまけに普通の人というかむしろ普通の人よりおバカさんなハカンがそんな話を受け入れられるわけもありません^^; だけど父親や親友ミモを殺されたことを知ったハカンは、正義感よりも復讐心で不死者に立ち向かうことを決心。人間に紛れて暮らしている不死者を見分けるのにはある指輪が必要で、ゼイネプとともにまずはその指輪探しから始めることに。

 不死者を追って様々な謎を解いていく過程でオスマン帝国時代の歴史が絡んできて、たとえばこの世の戦争や災害の原因はすべて不死者によって引き起こされるものだと気付いたのはあの”偉大なるメフメト2世”で、彼は夢の中で「不死者を倒す保護者が現れる」とこを知ったとか、そして指輪の石の在処はスレイマン1世の時代に活躍した建築家シナンと関わる場所にあるとか、スレイマニエ・モスクも登場するしで、ジャンル的に興味のないドラマだとしても「オスマン帝国外伝」のファンには実に楽しめる要素がたっぷり!
 そしてなんといってもイブラヒム(笑) 彼が演じるファイサル・エルデムはイスタンブール屈指の大企業ファイサル社の社長で、学歴もコネもなく実力だけでのし上がってきた人物。アヤ・ソフィアの修繕事業の入札にも積極的な姿勢を見せてて、オスマン帝国外伝のイブラヒムを知っている人からすれば、ついでにその奥の宮殿も全面修繕してハレム全体を一般公開してくれないかな、とか余計なことを考えてしまいます(笑) 「世界が人間ならイスタンブールは心臓だ」とかいかにもイブラヒムが言いそうだよね!
 何度もボコられておきながらくたばらないギュルシャーといい瀕死の状態で森に捨てられながらも自力で宮殿に戻ったハティジェといいブリっ子で生き延びてきたヒュッレムといい、イスタンブールは昔から不死者だらけということだけは知ってるので(笑)だったらイブラヒム(じゃなくてエルデム)に不死者になってもらわないとつまんないよね!って個人的には思うところだけど、彼の警備主任マスケルが裏で何やら今のところまだわからないなぁ。それにあの胴着、身体の中に吸収されるみたいになっちゃうけど、一応着脱してるみたいだし脱ぐ時どうやってるんだろ。それもまた謎です(笑)


「オスマン帝国 皇帝たちの夜明け」

 オスマン帝国外伝でもよく話に出てくる”偉大なるメフメト2世”が、東ローマ帝国の統治下だったコンスタンティノープルを制圧するまでの戦いをドラマ形式で描いた歴史検証番組。なんとまぁ、スンビュルが大宰相の役で出てるじゃないですか! ヒゲもじゃになってたけど声ですぐわかってしまった(笑) セリフが英語なのが残念だけど、そこは各国の言葉でいちいち字幕つけるのも大変だろうからまあ仕方ないとして。スレイマンや高官たちがよく”偉大なるメフメト2世”ってよく言ってるから、これは勉強のためも観ないわけにはいきません。
 父である皇帝ムラト2世の崩御をうけて、唯一の後継者であるメフメトは皇帝の座につくことになります。だけど彼は寂しい幼少時代を送ったせいか、自己顕示欲が強く負けず嫌いで、イェニチェリや高官たちの中には彼をよく思わない者もちらほら。イェニチェリたちから絶大な信頼を得ていたムスタファとは正反対ですね(すいません、ムスタファ推しなんで^^;)
 実は彼が皇帝の座に着いたのはこれが二度目。一度目はムラト2世が退位して隠居するからってメフメトに皇帝の座を譲ったんだけど、まだ子供だしワガママで無茶苦茶に振る舞うから「やっぱお前ダメ」って事実上クビみたいな形で引きずり降ろされたのでした。それにしても自分で辞める言ったくせに父ちゃんもあんまりだよな^^;
 そんでマニサで知事をやってる時に父ちゃんが死んで、メフメトはまた皇帝となったんだけど、過去に父ちゃんや高官たちから受けたイジメのような仕打ちを根に持っていたメフメトは、彼らを見返すべく(←絶対そうだ!)過去の皇帝たちが何度も挑戦して失敗に終わっていたコンスタンティノープル制圧に乗り出します。
 なんでも、「偉大な英雄がリンゴを手に入れる」って夢で見たんだってさ。スレイマンもそうだけどオスマン帝国の皇帝は夢で国の行く末を決めることが多すぎでしょ(笑) それでもオスマン帝国をイケイケな時代に導いたことを考えると、その夢もなかなかバカにはできないよね。
 全6話でまだ3話まで見終えたとこだけど、偉大なるメフメト2世(しつこい)の偉大さをしっかり学べたらと思います。

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Life on Mars 韓国版リメイク

 この前、めずらしく新聞のテレビ欄を見ていたら、BSイレブンのところに「ライフ・オン・マーズ」とあるのを発見。もしかして再放送? いやひょっとして少し前にニュースになった北京版がもう放送されてる?
 気になってすぐさまBS11のサイトをチェックしてみたら、まさかの韓国版リメイク!!!!

知らなかったよ!!!!!!ウソ━━Σ(-`Д´-;)━━ン!!

 おそらくオリジナルLOMファンの方のほとんどは知らないと思われるが、さすがSpooksを日本で最初に放送してくれたBSイレブン、あなどれません…。
 全23話中すでに8話まで進行していたんだけど、オリジナルのファンとしてはたとえ途中からでもこれはチェックしないわけにいかん!というわけで8〜13話まで視聴しました。実を言うと韓国ドラマを観るのは「チャングムの誓い」以来です(笑)

 主人公のテジュが過去に飛ばされ、この世界は一体何?って基本は同じなので、全体的な感想を。
 まずはそれぞれのキャラクター。ジーンに相当するボスの係長(名前わからん)、いい人です(笑)
 オリジナル版ではジーンと言ったらそりゃ粗暴なブタ野郎で、そこが愛すべき部分だったわけですが(笑)こっちの係長も多少の荒っぽさとかはありつつ、人情味のあるキャラクターって感じ。レイとクリスもこれまた地味。サム(じゃなくてテジュ)はちょっと暗いし^^; アニーに当たるユン巡査も可愛いけどおとなし目のキャラで、アニーみたいなハキハキ感は無い。オリジナルはそれぞれキャラクターが強烈なところが面白かったけど、韓国版はボンワリしつつもチームがなんとなくまとまってるところがなかなかいい感じ。

 さてストーリーはといえば、ほぼ完全コピーに近いアメリカ版(どうせならラストも完全コピーしてほしかったですね)と違い、オリジナルのエピソードを少しアレンジして描かれてます。オリジナルに比べると主人公のテジュが自分の家族や幼い頃の自分と関わる部分がすごく多いのもリメイク版独自の展開です。
 舞台はなぜか1973年ではなく1988年。ボウイのLife on Mars全然関係ないじゃん…と突っ込みたくなるけど、テジュの年齢考えるとその年代になるのは当然だし、最終話までには何かしら関連付けてくるのかな。ちなみに'73年は私にとって未知の世界ですが、当時のイギリスより'88年の韓国の方がもっと未知の世界(笑) ただソン・ドンヨルの名前が出てきた時はさすがにオオ〜!ってなったヾ(*ΦωΦ)ノ  子供時代のテジュが彼の大ファンで、そのサインボールがテジュがこの世界に来た理由を知るための鍵にもなってるっていうのは、野球ファンとしてはちょっと嬉しかったなぁ^^ ソン・ドンヨルって日本に来る前からスーパースターだったんだね(あたりまえ)
 細かい部分だと、韓国版では赤い服の女性が白い服になっていたり、オリジナルで「お前の直感もたまには役に立つ」ってジーンのセリフがこっちでは別のシーンで「こいつのカンはたまに当たるんだ」って使われてたり、そしてオリジナルでは「事件解決! パブだパブだー!」ってなるところが、韓国版だとけっこう重い結末になってたりもして、細かいポイントを押さえながら上手にリメイクしてくれてるなぁって印象。
 さて13話はちょうどオリジナルのシリーズ1最終話に該当するエピソード。サムの頭の中で時々見える「森の中で赤い服の女性が襲われる」記憶が現実となって、父親が姿を消した理由が明らかになるわけですね。これも結末はオリジナルと違ってます。そして東アジアならではの竹林の映像が美しかった^^

 全体的には当然オリジナルの面白さの足元にも及ばないんだけど、でも

悔しいけど結構好きかも゚+.(・∀・).+゚

 オリジナルのストーリーを踏まえつつ、韓国版独自の展開でどこまでいい作品に仕上げてくれるのか。期待しながら最終話まで観ていきたいと思います!

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AJ and the Queen

 しばらく前からずっと「ル・ポールのドラァグ・レース」を観るのが楽しくて、全シーズン(11まで)視聴しオールスターズ編と楽屋編など見倒したところでちょうど配信が始まったドラマ「AJ & クイーン」。あのル・ポール・チャールズが主演ときたらそりゃ観ないわけにいかない!ということで、毎日少しずつ楽しんでみました。

 ルビー・レッドという名でニューヨークのドラァグ・クイーンとして活躍しているロバート。自分のクラブを持つという彼女の長年の夢がいよいよ実現することになったある日、共同経営をするはずだった恋人が彼女の全財産を奪って姿を消してしまう。
 失意の中、ロバートはダラスで開催されるドラァグ・クイーンの大会に出場するため8週間のツアーに出発する。ところが彼女のRV車には、以前同じアパートの上階から母親とともに立ち退きになった10歳の子供、AJが隠れて乗り込んでいた。薬物依存症の母ブリアナと引き離されて預けられた施設を抜け出したAJは、ロバートがダラスに向かうことを知り、テキサスに住む祖父元へ連れて行ってほしいと言う。AJの生意気な態度に手を焼きながらも、居場所もわからない母親のせいで悲しむよりも自分といる方がマシだと考えたロバートは、AJとテキサスまで行動を共にすることに。その旅の途中ショーのために立ち寄った各地で様々な人と出会い、二人はしだいに心を通わせていく。

 母親に何度も裏切られてきたAJがロバートと旅をする過程で、それでも人に愛情を持ち続ける気持ちや自分の心に素直になって生きていくことの大切さを学んでいく物語。そこにロバートの留守を預かるクイーン仲間で視力障害を持つルイスや、警察に通報されたことを逆恨みしてロバートを執拗に追いかけてくる元恋人ダミアンの話などを絡めて描かれています。
 このドラマは何と言っても、ドラァグ・レースに出演したクイーンたちが毎回ゲストで登場するのが一番の見どころ!
 初めのニューヨークのクラブではマニラやビアンカ・デル・リオにバンジー。他にもチャド・マイケルズ、ラトリスにモニーク・ハートなども登場し、最終話のダラスのコンテストにはトリニティをはじめ懐かしい顔ぶれが続々。留置場のシーンにちらっとアラスカもいなかった?(笑)しかもラトリスが演じるファベルジェが服役経験のあるクイーンって設定がラトリス自身と同じなんだよね。でもファベルジェは出所して更生したとと思いきやクラブの裏で偽ブランド品を作ってたけど(笑)
 いつもはクイーンたちのリップシンクを審査する立場にあるル・ポールが、ドラマでは毎回リップシンクを披露してくれるのも嬉しい。最後の最後にまさかの展開になったけど、心を入れ替えたと思ったブリアナがルイスのお金をこっそり持ち出してたし、これはどうやら続きがありそうな予感。

 こういう愛や人情をまっすぐに語るドラマって最近はあまりみなくなってきたよね。でも私がアメリカのドラマに一番求めてるのはまさにこういった作品。人間の暗く汚い部分や重い話を描いたドラマは確かに見応えがあるけど、偽善とかきれいごとと言われるようなことを皮肉を交えずに直球で伝えようとしてくるアメリカならではのドラマも私は大好きだし、そういう良さは失ってほしくないと思う。私がドラァグ・レースにハマったのは毒舌のやり取りの面白さもあるけど、やっぱル・ポールをはじめとしたクイーンたちの「自分らしく生きることで他人も愛せる」っていう部分に共感できたからだと思うんだよね。そしてこの「AJ & クイーン」は、ル・ポールがドラァグ・レースを通じて語ってきたことのまさに集大成のような気がする。だからこそ、是非ともドラァグ・レースを全シーズン視聴してから観ていただきたい作品です。
 とりあえず、その前にまずはドラァグ・レースのシーズン12を期待したいところです^^

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ドラキュラ伯爵

 BBCの「シャーロック」の製作陣によるNetflixオリジナルシリーズ。予告編を見て、ゴシックホラーってあまり好みじゃないからどうしようかなって思ったんだけど、全3話で一気見できそうな感じだったのでチャレンジしてみました。

 最初の舞台は19世紀末。トランシルヴァニアのドラキュラ伯爵の城から命からがら逃げ出したイギリスの弁護士ジョナサン・ハーカーが、身柄を保護してくれている修道院でオカルト研究をしているシスター・アガサに城での出来事を語り始める。
 イギリスへの移住を希望する伯爵の物件購入の手続きのために彼の城を訪れたジョナサンは、その滞在中、自分に助けを求めてくる者が城のどこかにいることに気付く。伯爵のいない日中にその人物の捜索を始めた彼は、迷宮のように複雑な造りの城の奥深くで、箱に詰められた「生きた死体」に遭遇する。

 ドラキュラ伯爵の城に到着した時点からゴシックホラーな雰囲気満載だし、おまけにゾンビまで出て来ちゃって「なんじゃこりゃ」だったんだけど(苦笑) そこでくじけずに見ていったら、ジョナサンを追って修道院に現れた伯爵がアガサと絡むあたりから面白くなってきました。
 2話目は伯爵が乗ったイギリス行きの船デメテル号で乗組員や乗客が次々と殺されていき、伯爵がイギリスで殺戮を繰り返すのを阻止するためにアガサが立ち向かう話。
 そして3話目は、海底に沈んだデメテル号の近くから発見された伯爵が現代に復活。イギリスの研究機関”ジョナサン・ハーカー財団”の科学者ゾーイに捕らえられ施設に監禁されるが、「人権」を理由に自由の身となり、今を生きることを楽しむ若い女性ルーシーと出会う。

 独特のわちゃわちゃした映像作りを見ると「シャーロック」の製作陣による作品っていうのがすぐわかる。そして多分、ドラキュラが現代に蘇ってテクノロジーに触れる3話目こそ製作陣がもっとも描きたかった部分で、1話と2話はそのために必要な前置きだったんだろうなって感じがしました。出会い系アプリでエサ探してメールでドラキュラの絵文字使う伯爵の姿を描いてみたかったんだろうね(笑)

以下ネタバレを含む感想です。

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アティエ (The Gift)

 Netflixで配信開始されたばかりのトルコのドラマ。「オスマン帝国外伝」のムスタファことメフメト・ギュンスルが出演しているので楽しみにしていました♪o(^^o)(o^^)oワクワク

 画家のアティエは幼い頃から同じシンボルの絵を描き続けていた。彼女の個展が成功を収めた日、ギョベックリ・テペ遺跡で発掘調査をしていた考古学者エルハン・カーティスが謎の図形が彫られた岩を発見したというニュースが報じられる。その図形が自分が描き続けてきた絵と同じだと知ったアティエは遺跡に向かい、その途中で額に星印の付いたクルド語を話す少女と出会う。
 エルハンに会ったアティエは彼に自分の絵の件を話すが、エルハンはそれを単なる偶然としか捉えなかった。その夜、アティエの家にあの少女がやって来て、アティエを遺跡へと連れ出す。少女の後を付いて立入禁止区域に入ったアティエだが、すぐにエルハンたちに見つかり追い出されてしまう。まだ洞窟の中に少女がいるとアティエはエルハンに訴えるが、彼女の姿はどこにもなかった。しかしその後、洞窟を調査したエルハンは、額に星印の付いた少女のレリーフが彫られた壁を発見する。
 少女の姿や謎の老婆の姿の幻覚を見るようになったアティエを心配した家族は、精神科医と会うよう彼女にすすめる。そこで統合失調症と診断され休養を余儀なくされたアティエだったが、アティエの話が遺跡の謎と結びついていることに気付いたエルハンは、その解明のため彼女と連絡を取り合うようになる。

 レリーフの少女やアティエの前に姿を現す老婆は何者なのか、そしてアティエ自身が何者なのか。2話まで視聴したけれど、発見された遺跡と彼女の繋がりの謎を紐解いて解明していく考古学ミステリーといった感じなのかな。エルハンのお父さんが残したノートにアティエの名前があったり、彼らの動きを阻止しようとする組織も存在するみたいで、今後どう展開していくのか楽しみです。
 メフメト・ギュンスルは相変わらずイケメン!(*^^*) 研究熱心な学者で、「赤いイスタンブール」のユスフ役とは正反対の役柄でした(笑) オスマン帝国ムスタファ推しの方には「アティエ」はおすすめの作品ですので是非!✨

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赤いイスタンブール

「オスマン帝国外伝」でスレイマン皇帝と皇子ムスタファを演じたハリット・エルゲンチュとメフメト・ギュンスル出演のトルコ映画。Netflixで配信されているのを視聴しました。

 ロンドン在住の小説家オルハンは、映画監督で旧友のデニスに本の執筆を依頼されイスタンブールに帰ってくる。
 デニスは自分の知人をモデルにして作品に登場させることで知られており、ボスポラス海峡沿いにあるデニスの実家に滞在することになったオルハンは、デニスを通じイスタンブールでそのモデルになった人物たちと交流していく。
 デニスと酒を飲み酔ってテラスで寝てしまったオルハンは、夜中にふと目が覚めた時にデニスが男と話している姿を目にする。そしてその翌朝、デニスは忽然と姿を消してしまった。
 オルハンはデニスの友人ネヴァルとともに彼の行方を探すも、仕事場として使っていた家にも彼が来た様子はない。捜索届けが出され聴取のため警察に呼ばれたオルハンは、デニスが姿を消した夜に彼と話していた男を警察署で見かけ、その後を追っていく。

以下ネタバレあり

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「アイリッシュマン」を観て思ったこと

 Netflixで配信されている映画「アイリッシュマン」。それほど興味はなかったけど、イタリア系の俳優さんでアイリッシュとはいかに?という点が気になったので観てみました。しかし3時間半は長かった!
 まずはじめに申し訳ないのだが、どう頑張ってもロバート・デ・ニーロがアイルランド人に見えない^^; これは私が普段アメリカよりもイギリスやアイルランドが舞台のドラマを観ているせいもあると思うから仕方のないことなんだろうけど。ただ、おそらくこの作品は「スコセッシ、デ・ニーロ、パチーノの3人で何か作りたかった」映画だと思うから、ちゃんとアイルランド人の(もしくはアイルランド人っぽく見える外見の)俳優さん使えばいいのに、っていう下世話なツッコミも無しにしておきます^^;

 妻と子供を持つトラック運転手のフランクはある日、地域を仕切っているラッセルと知り合う。ラッセルに気に入られたフランクは彼の仕事を引き受けるようになり、徐々に裏社会で出世していった彼は、アメリカの労働組合のトップであるジミー・ホッファからも一目置かれ信頼される人物となる。

 今回は作品そのもののレビューではなく、この作品を観て”もと映画ファン”の私の視点から思ったことを書こうと思います。
 かつて映画というのは映画館で観るものだった。だけど映画館での視聴には時間的な限界というものがあり、伝えたいことを全部詰め込むとものすごく長くなってしまうし、でも限られた時間内で表現するには脚本をそぎ落としていく必要が出てくるわけで、それらをどう妥協していくかが製作する側にとって頭を悩ませるものの一つだったと思う。かといって全部ぎゅうぎゅうに詰め込めばどうしたって御都合主義的な(無理矢理な)展開にならざるをえないわけだし。
 そこでテレビドラマで製作という選択肢が出てくる。ドラマならひとつの物語を何話かかけてじっくり描くことができるし、もともと映画よりテレビの文化だったイギリスには数多くの素晴らしいドラマが作られていた。そしてアメリカでも近年、規制の多いネットワーク局よりも自由度の高いケーブル局から数々の傑作ドラマが生まれたのは言うまでもない。

 観る側にとっても作り手にとっても、もうとっくに「映画>テレビドラマ」という時代ではなくなった。
 かといって、いわゆる「テレビ映画」として製作するものに関しては、やっぱりどうしても時間的制約というものがある。だからこそNetflixのようなストリーミング配信会社によるオリジナル作品の製作というのは、観る側にとっても作り手にとっても歓迎すべき映画の形態だと私は思う。
 もちろんすべての映画がそうあるべきだとは思わない。CGを駆使して3Dや4DX上映で楽しむ作品や、「ボヘミアン・ラプソディー」の応援上映のように観客が一体となって楽しむ娯楽性は映画館でしか味わえないことで、これこそ映画館の本来あるべき姿だと思う。
 だけど、時に(特に日本の映画館で)異常なほどマナーに気を使わなければならないという息苦しさもあって、例えば咳払いやくしゃみひとつにも眉をひそめられるような状況では、作品を心から楽しむことなんでできない。ちなみに私が「映画館に行かなくなった」一番の理由もそれ。
 公共の場だからマナーを守るべきというのはもっともだけど、携帯を切るとか小さい子供を連れて入場しないという基本常識は別として、公共の場であるからこそある程度の寛容性も必要だと私は思う。面白いシーンでは笑い、悲しいシーンでは鼻をすすることもあるし、素晴らしいエンディングには拍手を送りたい。それこそが映画の醍醐味だと思うから。
 でもそれすら許せず、最初から最後まで微動だにしないことを求める人が一部にいることも事実だ。だからこそ「寝っ転がってお菓子食いながらゆったり観れる」「録画予約や時間を気にしなくていい」ストリーミング配信での視聴という選択肢が増えたのは実に喜ばしいことだ。

 3時間半という尺でじっくり描かれたこの「アイリッシュマン」はまさに「映画は映画館で観るもの」という時代の終わりと、映像や音を存分に楽しむための作品は映画館、時間を気にせず自分のペースでじっくり味わいたい作品はストリーミング配信向けに製作、というこれからの映画というものの在り方の多様性を著した作品だと思う。
 物語は、年老いたフランクが自らの半生を振り返る回顧録のような形で描かれています。でも私はこの作品を観て、作り手の「映画」という存在の在り方に対する回顧録でもあるように思えました。フランクが、かつてマフィアやギャングが社会を動かしていた時代を振り返る。だけどその話をしても、現代に生きる若者はホッファを知らない。それと同じように、この作品を通して「映画も昔は華やかな世界だったよね、でもこれからの時代はそれだけじゃないよね」と語りかけられているように感じた。

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