December 10, 2017

DARK

 2019年、ドイツで初めて原子力発電所が建設された小さな町ヴィンデンで、15才の少年エリックが行方不明となる。
 父親の自殺のショックで精神科の治療を受けていたヨナスが2ヶ月ぶりに学校に戻ると、友人からエリックが森の洞窟に隠し持っていたヤクを手に入れようと持ちかけられ、その夜友人たちと森へ向かう。しかし洞窟の中から奇妙な音が聞こえてきたことに怯えた彼らはその場を逃げ出し、年少のミッケルだけが途中でヨナスたちとはぐれてしまった。
 すぐに警察が捜索を始めるもミッケルの姿はどこにも見当たらない。翌朝、警察が森の中で顔に傷を負った少年の遺体を発見するが、それはミッケルでも行方不明のエリックのものでもなかった。
 事件の捜査を担当する刑事シャルロッテとウルリッヒは、少年たちが原発の敷地内に入った可能性も考え、敷地の捜索令状を申請する。一方ヨナスは、父親が自殺した小屋で洞窟内の地図を発見し、ひとりで洞窟内の探索へ向かう。刑事たちやヨナスはミッケルの行方を追っていくうちに、街に隠された真実を知っていくことになる。

※以下ネタバレ要注意

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November 29, 2017

リッパー・ストリート S5-#1, #2

 スウィフト殺害容疑で指名手配され下水道に潜んでいたリード、ジャクソン、スーザンの3人は、ジャクソンのかつての恋人ミミが所有する劇場に身を隠すことにする。
 ナサニエルの行方を追うリードたちは、彼が闘犬のブルテリアを連れてユダヤ人街の宿にいたことを知り、闘犬場へと出向く。しかしそこに現れたナサニエルは闘犬たちを街に放ち、リードたちの追跡をかわして逃走してしまう。
 一方、自分の犬が盗まれたとH管区署に訴えてきたジェンキンスという男が、かつての自分の犬を連れた男を追っていくリードたちを見たと告げる。新たに所長に就任したシャイン警部補は、その男が目当てであればリードたちは再び闘犬場に姿を現すはずだと考え、留置場で吊るし上げたジェンキンスにまた闘犬を企画するよう強要する。
 新聞広告で闘犬の開催を知るも、それが自分たちを捕まえるための罠だとマチルダから知らされたリードたちは、自然死した死体を手に入れ噛み痕をつけて新たな事件を偽装しダヴに揺さぶりをかける計画を立てる。
 シャインは、リードたちが捕まる危険を冒して人目につく闘犬場に姿を見せたのはドレイクや他の被害者たちを殺したのがクローカー以外の人物だからなのではと考えていた。新たに発見された死体が偽装されたものだということにも気付いた彼は、連日リードに関する記事を書いているスター紙のカステロを脅迫。カステロはリードが追っているのがダヴ警視監の弟だということを話してしまう。

 息子のコナーを取り戻したいと考えているスーザンだが、ローズはすでに彼を手放していた。コナーはダヴの元に託され、ダヴがハックニーに家を買ったことを知ったスーザンは、知人の夫レオナードに使用人として家に入り込んでもらう。しかしそこではコナーの家庭教師として雇われたチェズリーがつねに目を光らせていた。
 マチルダは元の平和な暮らしを願い父親に手を貸していたが、スウィフトの事件や連日報道される記事を目にするたびに、父に対する信頼が徐々に揺らいでいく。

 ビクトリア朝版「三匹が斬る!」だったのが、ドレイクが抜けて二匹になってしまいました……スーザンは違うよね、リードも彼女を仲間とは認めていないし。そもそもリードが求めているのは正義だけど、スーザンが求めてるのは金と自由とコナーなわけだし。そんでリードのように正義を追求したいと思いつつ、結局いつもスーザンにズルズル引きずられてしまうジャクソン…ばかなやつ( ̄▽ ̄;) しかし「バカな子ほどかわいい」という言葉もあるわけで、「彼って魅力的よね。バカだけど」っていうミミの一言に彼のすべてが表れているような気が(笑)
 ナサニエルが闘犬たちを放ったのはワンコたちを自由にしてあげたかったから? それとも自分のかわりに人を襲わせるため? いずれにしてもラムチョップ食わせてたくらいだから獣たちに対して愛情は持ってるよね。
 リードは頭使って頑張ってるけど、涼しい顔して先手を打ってるのはダヴの方でした。カステロにリードの過去の資料を渡したのも、それが記事になってマチルダが読めばリードに対して疑念を抱くようになるのを見越してのことだし。ナサニエルを手元に追いておけばリードたちは自分に手を出してこないし(いざとなったら自分でナサニエルを殺して真実を闇に葬れる、そうされたらリードはおしまい) そんで万が一自分を殺そうとすればコナーはあのおっかないチェズリーに法的に託されてしまうし。シャインもまた真実を追究しているけれど、彼はあくまでダヴ側の人間だから、真実を追究した結果としてダヴに不利になる証拠は徹底的に潰すだろうし。
 おまけにマチルダまで父ちゃんに見切りをつけ……あーあ(゚∇゚|||)
 カステロがネタばらししちゃって今となってはミミ以外に頼るところがないように見える彼らですが、シャインの横暴なやり方に耐えきれなくなったサッチャーがついにリードに協力を申し出てきます。出世欲の塊に見える彼も刑事としては優秀だし、ある意味シャインが反面教師になったのかな。ここでまさかの「新・三匹が斬る!」なるか?!(たぶんならないw) 次回エピソードに期待!

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November 09, 2017

埋もれる殺意〜26年の沈黙〜

 ニコラ・ウォーカー主演の「Unforgotten」シリーズ2。

 ロンドン郊外の川で引き上げられたスーツケースの中から古い遺体が発見された。遺留品の腕時計の修理跡から遺体の身元が26年前に行方不明となったデビッド・ウォーカーであると判明し、キャシーたちは本格的な捜査に乗り出す。
 遺体と共に残されていたポケベルの断片的なデータを解析していくうちに、過去にデビッドとつながりのあった場所や人物がしだいに浮かび上がってくる。デビッドの妻で今は再婚している警察官のテッサ、癌と闘病中の少女の心を支える看護師マリオン、子供たちの教育に熱心な教師のサラ、弁護士として社会貢献しているコリン。捜査を進めていくにつれ、彼らが心に深い傷を負っていることを知ったキャシーは、刑事として究極の選択をすることになる。

以下ネタバレ含む感想

 シリーズ1に引き続き、捜査の過程や登場人物たちの心情がとても丁寧に描かれた脚本に感心しました。
 かつて精神的に大きく傷つけられ、生きていくこと自体が苦痛であり、それでもなお立ち直るべく努力している彼らに今あらためて罰を与えることが果たして人として正しいことなのか? 警察は法の番人ではあるが、それ以前にやはり人間なのだ。キャシーやサニーのそういった部分(それぞれの家庭の状況も含めて)が、視聴者に受け入れられるひとつの大きなポイントでもあるのだと思う。ずっと父親のデビッドに捨てられたと思って生きてきた息子ジェイソンはかわいそうだったけど、最後は彼の優しさをわかってくれる人と出会えてよかった。
 ところで、デビッドの妻テッサはオックスフォードの刑事ということで、それってテムズ・バレー警察でしょ!って即座に思った(笑) テッサに停職をすすめる上司がイノセントに見えてしょうがなかったし、今にも廊下でルイスやハサウェイとすれ違いそうな感じがして勝手にワクワクしてました(笑)
 里子として預かっている少女を養子に迎える準備をしている矢先、つまんないことでカス男から脅迫される羽目になってしまう弁護士コリンを演じたマーク・ボナーは、この役で先日行われたBAFTAスコットランドのテレビ部門男優賞を受賞しました。おめでとうございます!

 シリーズ3の製作が決定しているそうで、次回作を楽しみに待とうと思います♪

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November 05, 2017

最近見たドラマの感想・その2

続きです。

「Thirteen」(サーティーン/誘拐事件ファイル)

 2003年、13才の少女アイビーが友達に会いにいく途中で行方不明となる。誘拐された彼女はそれから13年もの間犯人に監禁され、ある日脱出に成功し家族の元へと帰った。しかし警察が彼女が監禁されていた家を特定し踏み込むも、犯人は逃げ全ての証拠が消された後だった。
 アイビーがいなかった間に時代も家族にも変化があり、妹は婚約し父親は秘書と不倫し家を出ていた。しかし母親はアイビーにショックを与えないよう、彼女の失踪当時のままの家族を装おうとする。
 そんな中、アイビーを監禁していた犯人が新たに少女を誘拐するという事件が起きる。警察は少女を救うためにアイビーに協力を頼むが、アイビーの証言には矛盾する点があることに気付いた刑事は彼女が犯人を庇っているのではと疑い始める。
 昨年2月〜3月にBBC3で放送され、アイビー役のジョディ・コマーが今年のBAFTAで主演女優賞にノミネートされた作品。誘拐・監禁事件の捜査はもとより、監禁されていたアイビーの苦しみや13年ぶりに会った家族や友達の変化をどう受け入れていくか、また周囲の人たちがアイビーに対してどう接していくのかという部分も丁寧に描かれています。最後の展開は、えー!って思ったけど、それも自分と同じ思いをする人が二度と出ないようにっていう彼女の勇気からだったんだね。

* * * * * * * * * *

「オスマン帝国外伝〜愛と欲望のハレム〜」

 ジャンルとしてはトルコの歴史ドラマに分類されるのかもしれんが、ラテンドラマ不足の私はこのタイトルに即座に飛びつきました! だっていかにもノベラっぽいじゃない(笑)
 ルテニア(現ウクライナ)の司祭の娘だったアレクサンドラ。ある日村がタタール人の襲撃に遭い、家族は殺され恋人とも生き別れ、彼女は第10代皇帝スレイマンが治めるオスマン帝国に奴隷として献上される。
 側女となって後宮に入っても、生きていく希望をなくしていたアレクサンドラは周囲に対して粗野で横暴な態度を取り続けていた。それを見かねた女官長ニギャールに「愛想良く振る舞っていればいずれ皇帝の目に止まり、皇子を産めば世界を支配できる」と諭され、彼女は皇帝妃になるという野望を抱くようになる。
 ほどなくして皇帝のお気に入りとなり"ヒュッレム"という名をもらった彼女だが、相変わらずの高慢な振舞いに他の側女たちからは疎まれ、皇帝妃マヒデブランとの間の嫉妬や陰謀うずめく後宮で生き抜く術を身に付けていく。
……っていうと、かわいそうな過去を持つヒロインが頑張って生きていく話みたいに聞こえるが、主人公ヒュッレムこそめったにお目にかかれないビッチ(# ゚Д゚) いくらヤキモチとはいえ唯一の味方になってくれてた親友にまで毒盛るか普通? あの態度じゃ他の側女たちから仲間外にされてもしょーがないし、皇帝妃マヒデブランや母后様から見下されるのも当然だよね。なのに後宮のそんなドロドロを知る由もないスレイマンは目の前でかわい子ぶるヒュッレムを溺愛…困ったもんです。
 だから正直ヒュッレムのことは性格悪いデブとしか思えなかったし(笑)宮廷を追放された時はザマーミロって思ったけど、見ているうちにもはやだんだん気にならなくなってきちゃった…慣れって怖い(笑)
 史実を基にしたドラマの場合、なるべく実際の歴史については調べないようにしてるんだけど(イコールネタバレになっちゃうから)、シーズン1を見終えてからちょっと調べてみたらヒュッレムってドラマ上だけじゃなくて実際にこんな女だったそうですね(゚ー゚; だけど奴隷からのし上がって地位をキープするためにはあれくらいしたたかになる必要もあるのでしょうね。

 それにしてもトルコの女優さんは本当に綺麗。とくに母后様のお美しさには毎回クラクラしちゃいます(笑) CGはチープだけどそのかわり衣装が最高。女性方の髪飾りも素敵だし、皇帝のカフタンの美しさといったらもう…(*´ェ`*) さすがファブリック大国トルコのドラマですね。
 シーズン1全48話を通じてすっかりオスマン帝国の魅力に取り憑かれてしまった今トルコが私の中でブーム(笑) ハティジェとイブラヒムが暮らしてた屋敷が今でも美術館として残ってるというからぜひ訪れてみたいけれど、そう簡単に行けるわけではないのでお手軽な食に走ってみることにします。

↓トルコゆべし(ロクム)

 ターキッシュ・ディライトってよくイギリスで見かけるから、そういう名前のイギリスのお菓子だとずっと思ってたけど、ちゃんとトルコのお菓子だったんですね…(^-^;
 他にもドラマでよく出てきたバクラヴァやシェケルパーレなども近いうちに買って食べてみようと思います。もちろんトルコチャイと一緒に〜♪
 シーズン最後はクリフハンガーで終わりましたが、果たしてヒュッレムはレオに毒入りゆべし(違)を食わせるのか?(自分では食べないよね絶対) ぜひ日本でも続きを放送してほしいです!

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November 04, 2017

最近見たドラマの感想・その1

 忙しくてブログの更新が全然できずにいますが、空き時間を利用してドラマはちょいちょい見ています。感想をちょろちょろと〜

「The Replacement」 (リプレイスメント 〜全てを奪う女〜)
 今年BBCで放送されたミニシリーズ。
 グラスゴーの建築事務所で働くエレンは、新しく建設が予定されている図書館の設計コンペを勝ち抜き、一大プロジェクトを任されることになる。昇給もして前途洋々というところだったが、時を同じくして妊娠していることが判明。彼女の産休中の代替スタッフとして事務所はポーラという女性を雇うことにする。ポーラは有能で人当たりも良く、すぐに他のスタッフやクライアントからも信頼される存在となった。しかし彼女は次第にエレンの私生活にも口を挟むようになり、エレンはそんな彼女に自分の仕事を奪われるのではという不安に襲われるようになる。
「他人の人生にいちいち口を出すな」
もっともです(笑)
 子育てこそ人生最大の喜びと考えるポーラ、子育てしつつ自分のキャリアも大事にしたいエレン、子供を持たない人生を選んだケイ。どんな生き方であれ、自分がいちばん幸せだと思える選択をして納得してるのが一番なわけだけど、なんで人は「こうした方が幸せだからそうすべき」って言いたがるんだろう(笑) 他人と自分を比べる人は本当の意味で幸せになんかなれないんだけどね。
 ただ、ポーラも最初のうちはエレンに対して親切心で言ってたんじゃないかなって思える部分もある。それにフルタイムの仕事をまた始めようって思った時点で立ち直ろうと努力してたんじゃないのかな。
 ポーラに対して疑心暗鬼になって事務所の雰囲気を悪くしてるエレンに、「私は子供を持たない人生を選んだけれど、今のあなたを見ているとその選択は正しかったって確信してる」っていうケイのセリフに私も同感って思った。
 エレン役の女優さんは見覚えがあると思ったら「グランチェスター」のアマンダだった! こっちの方が美人に見えたなぁ〜(笑)

「Doc Martin」(ドクター・マーティン)
 ずっと前から見たいと思いつつなかなか機会がなかったこのドラマがNetflixで日本上陸したので、軽い気持ちで観てみました。
 ロンドンで優秀な外科医だったマーティンはある日突然血液恐怖症になり、外科医をやめてコーンウォールの田舎町ポートウェンで開業医となる。しかし個性的な住民たちや勝手になついてくる野良犬に毎日振り回されてばかり…
これすごい好き!!!w(・∀・)w
 見始めて10分で気に入ったドラマは絶対にハマるというお約束。マーティンの空気を読まない無愛想キャラと、のんきな住民たちの会話のやりとりがイギリスドラマ好きにはどストライク! マクベス巡査とかが好きだった人におすすめです(^-^)
 ちなみにS2から診療所の受付担当で"The IT Crowd"のジェンが登場。若くて安っぽくて可愛い(笑)

「HUMANS」(ヒューマンズ)
 Huluで毎週水曜に配信されているドラマ。あまり興味のあるジャンルではないけれど、プロデューサーにWire in the Bloodのジェーン・フェザーストーンの名があったのと、毎週1話ずつのゆっくりペースで観れるということもありチャレンジしてみました。
 人間がアンドロイドの"シンス"を軽労働や家事に利用している世界。
 ジョー・ホーキンスは弁護士の仕事で忙しい妻ローラともっとゆっくり過ごす時間を作ろうと、家事や子供の面倒を見るのを手伝ってもらうためシンスを購入する。末っ子のソフィーは"アニータ"と名付けられたその女性型シンスがすっかりお気に入りになるが、ローラは母親である自分の立場を奪われていくような気分になる。そして長女のマティもアニータが他のシンスとどこか違うことに気付きシステムにアクセスを試みると、突然アニータは感情を露にして助けを求めてきた。アニータを検査に出した一家は、彼女が新品ではなく違法に改造された中古体だったことを知る。
 ここでも出てきたIT課のジェン(笑) ふざけたドラマでしか見たことがなかったので、まじめな弁護士で主婦で母親っていうのがなんか不思議^^;
 そして保険会社が所有する介護用シンスがルイス警部の上司イノセントだし!∑(゚∇゚|||) いきなり室内の○○濃度がどうのこうのとか言い出して怖い!(笑)
 ロボットが人間の仕事を代行すれば人間は楽になる、と考えがちだけれど、実際は今まで人間がやってきた仕事がロボットに奪われることで失業者が増え、人間は存在意義を失うことになる。科学的好奇心の追求も節度を持たなければしっぺ返しをくらうことになるってこと。
 感情を持ったシンスが開発された経緯とかアニータの過去とか、いろいろ気になることがあってこの先の展開が楽しみです。

 HUMANSを観ていて、ドラマってやっぱり週1話ずつとか毎日1話ずつ観ていくことで面白さが増すということにあらためて気付きました。続きが気になるから一気に観たいと思いつつ、次のエピソードをワクワクしながら待つ気持ちってすごく大事なんだよね。

〜その2に続きます〜

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May 17, 2017

The Crown #8 「誇りと喜び」

 エリザベスとフィリップがオーストラリアへ外遊中、妹のマーガレットが女王の代理で国内の公務を任されることになる。自分の個性を出したいと考えたマーガレットはマーティンが書いた「いかにも女王が言いそうな」スピーチに変更を加えたいと言い出すが、マーティンは女王の代理でスピーチをするのだからこれでいいと言う。ところがいざ本番でマーガレットは彼の原稿を無視、持ち前のユーモアのセンスで来客たちを和ませ、訪問先では離ればなれのピーターに会いたいという気持ちを率直に口に出し、彼女の言動はマスコミの格好のネタとなる。

 オーストラリアを訪問中のエリザベスとフィリップは、炎天下の2時間に及ぶパレードに加え、50以上の街を訪問するという過密スケジュールをこなしていた。しかしエリザベスは出発前にチャーチルに釘を刺されたこともあり、素の自分を出すまいとして笑顔を作り続け、ついには顔の筋肉に注射(ボトックスかな?)までしてもらうことに…。
 心身ともに疲弊している二人はついにストレスが爆発し、滞在先で大喧嘩。エリザベスがフィリップにテニスのラケットを投げつけるところをしっかりマスコミに撮られてしまいました(笑) だけどその直後にエリザベスが彼らに対して毅然とした態度を見せたことで、マスコミは撮影したフィルムをエリザベスに渡すことにします。

 ジョージ6世の死の悲しみからいまだに立ち直れずにいる王太后は、公務を休んでスコットランドの知人の元でしばらく静養することにする。彼らのすすめもあって、近くにある古い屋敷を買い取って移り住むことを考え始めます。

 帰国したエリザベスはマーガレットに、失礼な振舞いをした相手に対して謝罪するよう彼女に伝える。愛する相手と結婚していつも脚光を浴びている姉を羨む妹と、自分の思ったことを口に出し自由に振舞う妹を羨む姉。時代や階級は違っても、同性の兄弟姉妹というのはお互い常にこうした気持ちを持っているものなのでしょう。(私には弟しかいないからわからんが^^;)

 このエピソードを見ていて思い出したのが元横綱の朝青龍(笑)
 相撲とは単なるスポーツではなく神に捧げるものだから横綱はそれに相応しい振舞いをしなければならない、これは神に仕え人々を率いるという君主のそれにも通じるものがあるのではないでしょうか。神に近い存在であるためには人間としての本来を自分を見せてはならない。これは伝統を守り受け継いでいくためには絶対に必要なことで、周囲が「自分を出すな」とことあるごとに釘を刺すのも当たり前のことなんだけど、マーガレット王女や朝青龍のように自分らしく振舞い感情を素直に表すところにこそ大衆は魅了されてやまないというのもまた事実なのだ。

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May 12, 2017

The Crown #4 「神の御業」

 強い高気圧のため工場からの排ガスが充満し深刻な大気汚染をもたらす危険性が気象庁から報告される。しかしチャーチルはただの霧だと言って事態を軽視。病院は有害物質によって体調不良を起こす患者であふれ、交通事故も多発しているにもかかわらず、チャーチルは国民を凍え死にさせるわけにはいかないと言って火力発電所の稼働を続けさせる。おまけに、よりによって内閣で一番の緊急事態として議題にあげたのが大気汚染ではなくエディンバラ公フィリップ殿下の飛行機操縦訓練。チャーチルを首相の座から引きずりおろしたい労働党は、この機とばかりに首相の不信任動議を提出。エリザベスもマウントバッテン卿から首相に辞任を要請するべきだと進言される。
 しかしチャーチルを慕う若い首相官邸スタッフが濃霧が原因による交通事故で命を落とし、チャーチルは直ちに事態の改善に全力を尽くす決意を表明する。マスコミがこれを賞賛する形の報道をしたことで、エリザベスは彼に引退を促すことをひとまず取りやめざるを得なくなる。

 太王太后の君主制に対する絶対的な考え方。君主制は神の御業、だから君主は国民ではなく神のために仕えるもの。君主は何も話さず意見も言うべきではない。国民は君主に笑顔を求めるが、そこで笑顔を見せればそれは自分の意見を表明するのと同じ。何もしないというのは最も難しい仕事だ。
 フィリップはそういう王家のあり方が原因で自分のとこの王家が崩壊したから、現代の君主制は政教分離であるべきだっていう考えだし(まともなことも言うんですね^^;)エリザベスも若いから同じような考えを持ってるけど、父親のジョージ6世がそうしてきたように自分も伝統としきたりを重んじたいっていう気持ちも強くある。でもやっぱり時代は変化していくもので、ジョージ6世のかつての側近も「先代国王はそうしてきたが、あなたはあなただ」とアドバイス。だからチャーチルに引退を進言するのもアリかなって気持ちになったのに、「神の御業」は今回はチャーチルに味方したようです。

 やることがなくて連日飛行機の操縦訓練に夢中のフィリップ。エリザベスからそれを聞いたチャーチルの「はぁ? あいつバカなの?」って言いたげな顔(笑) そして大気汚染について話し合うべき緊急閣議でその操縦訓練を最重要問題として持ち出してくるチャーチルに対する内閣メンバーの「はぁ? こいつバカなの?」 さらにそれを知ったエリザベスの「は? あいつバカかよ?」的な連鎖が面白かった(笑)

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May 11, 2017

The Crown #3 「ウィンザー家」

 ジョージ6世の葬儀のため、彼の兄であり元国王でもあったウィンザー公爵がイギリスに帰国する。彼は3度の離婚歴を持つ女性との結婚を反対されたため国王の座を退位し、王家に追い出される形で外国での暮らしを続けていた。

 マウントバッテン卿が自宅での夕食会の席で「マウントバッテンの名を冠した王家が誕生する」と言って祝杯をあげたことを知った太王太后メアリーは激怒。王家の名はウィンザーだと定められているため、内閣にエリザベスを説得するよう申し付けるが、エリザベスは夫の姓を名乗りバッキンガム宮殿ではなくクラレンス・ハウスに住み続けると頑に主張する。
 チャーチルはなむなくエリザベスの伯父であるウィンザー公に、年金の継続を条件に説得を依頼。彼の助言によってエリザベスはバッキンガム宮殿に居を移す決意をする。
 エリザベスはウィンザー公に「シャーリー・テンプル」ってあだなを付けられていたことに少々おかんむりの様子(笑) だけど父亡き今、君主としての経験のある伯父の助言は非常に貴重なもの。ただフィリップはやはり、妻が自分の姓を名乗らないことがどうしても不満。だけど女王の決断には従わざるを得ないわけで…^^;

 宮廷の嫌われ者で母親からもないがしろにされているウィンザー公。チャーチルは今まで彼の味方をしてきたけれど、それはあくまで国民がそう望んだからであって、実際は結構迷惑してる(苦笑) 愛する女性のために王位を捨てるというのは庶民からしてみれば美談のようだけど、実際は周囲に多大な迷惑をかける行為。
そんなワガママは夢と魔法の国でしか通用しないのです。

 エリザベスの妹マーガレット王女はピーター・タウンゼントの妻が家を出て行き離婚する運びになることを知ってホクホク。暇を持て余してるフィリップは航空術を学ぶとか言い出すし、16ヶ月後の戴冠式を迎えるまでにまだまだ女王の悩みは山積みのようです。

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